遺跡でピアノコンチェルト

先週の木曜日は友人のNと一緒にコンサートに行ってきました。

上のタイトル書いてから気づきましたが、イタリアに来るまでは「コンチェルト」というものが「コンサート」のイタリア語というだけの話で別段何の違いもない、という事実が自分の頭をかすったことすらないな、と思いました。コンチェルトってちょっとフォーマルなクラシックという偏見すらありました。まあイタリア語に限らずラテン系の言葉はそんなのばっかりです。いつも「ああそういえばそうか!」となるかんじ。

ちょっと脱線しましたが、行ったのはローマ古代遺跡のオスティアアンティカ。こちらの写真をみていただければ分かるんですが、シアターももちろん遺跡なんですね。サイトによると紀元前12年に亡くなった当時の皇帝のために建てられたシアターのようですので、異常なほど古いことだけは確実ですね。それにしても英語だとB.C. (Before Christ)とA.D. (After Christだと思っていたらあとでAさんに指摘されました。そういえばADですね。詳しくはWikiに載ってます。「西暦」って当然西では「西暦」なんていわないわけですが、ADそのものが「西暦」にあたる言葉みたいですね)っていいますよね?これがまた面倒なんですけどイタリア語だとa.C.がavanti Christo (キリストの先、って感じですか)でd.C.がdopo Christo(キリストの後)というんですね。ですからイタリア語のサイトでa.C.と書いてあったら紀元「前」と思ってよいです。

ってまたかなり脱線しましたが、そんなシアターで楽しむピアノコンサート、趣があってよかったです。古代ローマの人々もこうしてここでエンターテイメントを楽しんだのか、と普通に感動しますよね。ローマの夏は暑いけれど夜は涼しくて気持ちよいので、古代の石づくりのシアターに座って風を感じながら(こちら参照)、クラシックピアノを聞くなんて、すごく素敵な夏の夜の過ごし方だと思いました。

年齢を重ねて、経験を重ねて、いろんな文化に触れて、難しい事や辛い事や誤解や憤りもあるけれど、こうして単純に豊かな楽しみを得ることができるというのは心の底から幸せなことだと思った夜でした。楽しかった。これからもいろいろと進んで吸収していきたいな。恐れず。前向きに。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *