カラフルなバンコク

ローマに5日ほど帰ったあと、また私はバンコクに来ています。

バンコクに来る度に思うのですが、バンコクの街ってすごくカラフルです。タクシーの色などとてもかわいらしいですね。写真はお約束の私のホテルの部屋からの風景。今回はヴィクトリーモニュメントの近くの宿です。到着が早朝だったのですが、先ほど午後2時にローカルのカウンターパートとミーティングをして細かいことを決めてきました。

今回の出張は若干長めの2週間。小さなミーティングをひとつと大きなワークショップをひとつ、バックトゥバックで主宰してます。いつもはカウンターパートがいろいろやってくれるものに参加という形の出張が多いのですが今回はかなり自分でやってるので大変です。でも大好きなバンコクなので文句はないですけれどね。忙しい日々の中で大好きなお買い物に行けたらいいなと思いますがどうなんでしょうか。やっぱり無理かな。

明日はミーティングに来る参加者のみなさんのお迎えを頑張ります。あとFAOの地域事務所にも行かなきゃ…。

5 Replies to “カラフルなバンコク”

  1. カラフルな車がならんでて、おもちゃみたいでかわいい!
    大変な出張だと思うけど、身体を壊さないように祈ってます。
    そして、楽しい買い物ができることも祈ってます。

  2. ひろみ:おもちゃのミニカーみたいだよね。出張中身体にきをつけます。ありがとう。そういえば前にバンコクにひろみが遊びにきてくれた時に死ぬほど買物したなーと今思い出しました。あれくらい買物できればいいんだけどね!

  3. 出張中晴れ間が続くように願っています。
    でも、雨が降った方が涼しくて快適なのかな?
    以前、タイに行って知ったのが、甘辛いのが苦手という事と、パクチーなどの香草が意外に苦手だったという事でした(^^ゞ

  4. はじめまして。ひろきといいます。でも、女の子です。
    現在日本の大学で国際学を学んでいる四年生です。
    今年の初めに偶然このblogを見つけ、毎回毎回楽しく読ませていただいています。
    私は卒業後に“環境学”と””経営・経済学”を学ぶためアメリカに留学しようと考えています。将来的には真佐美さんのように国連などの国際機関に勤めたいと思っているのですが、日本で開発コンサルタントをしている知人に聞いたところ、「国連で働く日本人女性は給料が低い上に、僻地に飛ばされるなどの結構底辺な仕事ばっかだよ。」といわれました。真佐美さんの日記を拝見したところそんな雰囲気は全くなく憧れる職業をされている感じがします。実際のところズバ抜けて優秀でないと僻地にとばさるような仕事のみになってしまうのでしょうか?
    実際に真佐美さんはどのような仕事をされているんですか?

  5. ひろきさん:こんにちは。初めまして。メッセージありがとうございます。今将来のことで期待や不安などたくさんあると思いますが、是非頑張ってくださいね。以下参考になればと思って書いてみます。
    まず私の実際の仕事についてですが、私は食品安全が専門なので仕事は食品安全と食品品質向上の分野で、大きく分けて以下の2つの仕事をしています。
    1. 国際的な科学技術的アドバイスの準備
    2. キャパシティビルディングと呼ばれる途上国での活動
    1では国際的に、食品安全・品質に関するスタンダードが必要になったときにFAOではCodexという部署がそのスタンダード設定を行いますが、Codexでは参加国の代表団たち(主に政府の人々)が意見交換をして決定した事項をスタンダードとするため、最先端の科学者の意見が必要になることがよくあります。ですので「科学的根拠」というものの提出がCodex側からFAO/WHOに求められることがよくあるのですね。そのような場合に文献レポートを作成したり、専門家会議(15-30名の科学者による)を開いてCodexが求めて来た質問に回答書などを作成し、FAO/WHOの連名で提出するのです。会議ではその道のトップの科学者たちと意見を交換し、正しい質問をし、正しく文書にする必要があるので、当然それなりの科学的知識が必要となります。またこの分野では、結果としてとても価値のある科学文書ができあがるため、たくさんの刊行物を発行することも重要な仕事のひとつになります。出版においては内容の細かいエディティングや科学的校正なども行います。
    2は途上国支援です。「キャパシティビルディング」の定義についてはグーグルなどで調べてみてください。途上国政府が正式にFAOに対して具体的な支援リクエストをしてくるところから仕事が始まります。ここ数ヶ月私が関連している仕事のトピックには以下のものがあります。
    a. 国内における食品(安全)管理システムの向上
    b. 食品安全および動物・作物管理における統合的アプローチ方法(バイオセキュリティ)の実施
    c. 新鮮野菜・果物の品質および安全の向上
    d. 遺伝子組み換え食品を含むモダンバイオテクノロジー食品の安全評価のためのキャパシティビルディング
    e. リスク分析のフレームワークの実施
    ここに挙げたのはほんの一例で、そのほかにもたくさんあるのですが共通して言えるのは、基本的には「途上国が安全で高い品質の食品を生産・流通あるいは確保するために必要なさまざまな事柄(知識、技術、システム、法令、トレーニング、実験室の運営管理、教育などなどその分野はさまざまです)についての技術および知識的な援助」というふうにまとめることができるでしょう。具体的な仕事としては実際に私が出張し、その国(あるいは地域)の実態調査をしたり、ワークショップを開いて講義を行ったり、会議を開いて意見交換を行ったり、コンサルタントを派遣して実際のアドバイスを行ったり、実験器具を購入したり、技術者の教育のために他国に派遣してトレーニングコースを履修させたり、などなどたくさんのオプションがあります。
    またオフィスでの仕事として、上のようなミッションのために必要な本、ガイドライン、マニュアルなどの出版を行います。ちなみに現在私は今7冊の出版物を抱えています。来週のCodexコミッション(今年は地元のローマで行われます)のためにそのうち3冊をプリパブリケーションとして製本しましたので近いうちに正式版が出版されることになると思います。
    以上読んでいただければ、そのお知り合いの開発コンサルタントの方の「国連で働く日本人女性は給料が低い上に、僻地に飛ばされるなどの結構底辺な仕事ばっかだよ。」というコメントががとても的を外しているのがお分かりになるんじゃないかと思います。「国連で働く日本人女性」というのを私はたくさん知っていますが、全員まったく違う業務を行っている、と断言して全く過言ではありませんし、「底辺」というのが私にはよくわかりませんし。私からしてみると、「日本で」「開発コンサルタントをしている」という方のお仕事はとても「草の根」で重要な「底辺」のお仕事をなさっているように聞こえます。
    また「僻地」についてですが、「途上国支援」というのは国連の使命なので「途上国」を「僻地」というのならそいうかもしれませんが、だったらそんな人は国連で働かないほうが良いと思います。また私の仕事の場合食品安全を扱っているため、そもそも食糧のないようないわゆる「僻地」に行くことはまれです。が、平和維持などのお仕事をされている方だと内乱や紛争地域などの「僻地」に行くことのほうが多いと思いますが、それは、つまり当然の話ですよね。お給料は個人的な感覚によると思いますが、私の感覚だと決して低くはないですよ。びっくりするほど高くもないかもしれませんが、基本給+勤務地別手当(これがけっこうあります)+その他の手当があるので、基本給だけで判断しないほうが良いと思います。また米ドルでもらい、ユーロに換算されているので、それを日本円にさらに換算して計算してみると、現在ユーロがとても強いのでびっくりする数字になることもあります。そしてこれだけは断言できますが国連は、私が知っているほかのどんな業種よりも、福利と年金が格段に良いと思います。以上の総合判断でお給料のことは考えると良いと思いますよ。
    優秀さのことですが、まわりを見回すと、(私以外)優秀な方ばかりです。ですから無能な人は「僻地にとばされる」のではなくて普通に「やめさせられる」んじゃないでしょうか?無能な人が僻地に行くのであれば、それは国連として問題だと思います。
    環境学はこれからとても重要ですね。アドバイスとしては文系にとどまらないことをおすすめします。たくさんの「経済学」の専門家、「社会学」の専門家が国連にはいますが、その中でちょっとだけでも理系の知識がある人はとても重宝されるため、仕事の幅がひろがります。環境学を科学ベースでディスカッションできる人というのはこれから求められていくと思いますよ。

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