アフリカ大陸初上陸

ローマでの強烈な1週間をなんとかこなして、生まれて初めてのアフリカにやってきました。ここはタンザニア。飛行機から降りてすぐの印象は「タイっぽい」でした。って、湿度と気温が、ですけどね。30度前後くらいだと思います。ローマを早朝の5:50に飛んで(つまり家を3:30に出て)、まずはアムステルダムまで無駄な北上をしたあと、一気に南下してきました。キリマンジャロ(!)に一旦ストップオーバーがあり、首都のダーエスサラームに到着したのは夜10:40くらい。夜が遅かったのでその日はDar es SalaamのNew Africa Hotelというビジネスホテルに1泊し、今朝10時にお迎えの車にのって、首都から北に約60-70km離れた海岸の村、Bagamoyoにやってきました。写真はそのバガモヨの中にあるホテルのヴィラ。クリックすると私のフリッカーのサイトに行くのでもしよかったら他の写真も見てみてくださいね。1時間半のドライブでしたがかなり景色も人々も何もかも、あまりに興味深かったのでずっと窓の外を凝視してしまっていて写真撮るのを忘れてしまってました。
今回のワークショップは1週間。これまでのワークショップと同様、私はホテルに缶詰めで、外にでる機会はかなり限られていますが、この暖かい(というより暑い)気候を12月に1週間味わえるのは贅沢な事だと信じて、嬉しい汗をかきながら仕事しようと思います。インターネットは部屋からはつながらないと言われていたんですが、ビジネスセンターのあるヴィラに一番近い部屋をとってくれたので、そこから流れてくるWiFiがちょっとだけ使えるので(Airportの2コ目のラインまでの電波)こうして写真を載せることが出来ています。ラッキー。


前にワークショップのことをちらっと書いたときに「何のワークショップですか?」とごもっともな質問をしてくださった方がいたので、今回は書いておきますが、”Food Control System”といって、これは各国での食品安全問題をコントロールするために必要なシステム、つまり食品工場の衛生状態の検査施設がちゃんと機能しているか、検査官の知識はしっかりしているか、そしてなにより、消費者を守るための食品安全に関する法律や罰則を含めた規制はしっかりしているかなどなどの全体的なことを表すシステムについてのワークショップなのです。今年の7月にFAOの専門家とそれぞれの国内の専門家たちが協力してそのFood Control Systemの評価調査をケニヤとタンザニアとウガンダの3カ国で行ったんですね。その結果、アクションプランといって、いざその結果をどう生かすか、というプランをその専門家達にたててもらったんです。レポートを読むと実態調査結果がかなりしっかりと報告されていて興味深く、そのアクションプランのドラフトもかなり現実に即したものだったので、私もすごく嬉しかったのですが、そのままにしていると、「プラン」は「プラン」のまま。というわけで、今度はそれぞれの国内のポリシーメーカー達にそのナショナルアクションプランを見てもらって、実現の可能性やプライオリティなどを話し合ってもらい、「ファイナライズ」する、というワークショップをすることになったのでした。はー、いつも英語で説明することを日本語で説明するとカタカナだらけになりますね。恥ずかしい。ファイナライズって日本語で何て言うんですか?「完成させる」などでしょうけれど、それだと私のいいたい「ファイナライズ」よりももっと先な感じがするんですよねーって訳分かりませんが。
というわけで今回それぞれの国から7−8人のお偉いさま方に来ていただき(バガモヨのビーチも楽しんでいただき)みんなで知識と経験と力をあわせて目標に向かって頑張りましょうという1週間なのです。ちなみにこのプロジェクトはNorway政府からのリクエストで、この3つの国を「名指し」で、「”Food Control System”を向上させること」というかなりピンポイントな目的の指示をいただいています。その指示にしたがって、今度はFAOの私の課(つまり私)がこの一連のプロジェクトを計画して実行しているという流れですね。
チャンスがあればもっと写真とってきます。これから夕方5時までプレゼンの最終確認です!それからタンザニア政府のカウンターパートとミーティングして食事して明日のオープニングに備えます。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *