今日は私のお気に入りの公園を紹介したいと思います。といってもすごく有名なところなので「知られざる!」という感じではないんですけれど、ここはジャルディーノデリアランチという公園、というと何のことだかさっぱりになってしまいますが英語だとGarden of the Orange Treesという感じでしょうか。一般にはOrange Gardenと呼ばれているようです。が、気をつけたいのは(私だけです、気をつけたいのは)、Aranciというのは「オレンジの樹」の複数形で、「オレンジの実」ではないというところでしょうか。イタリア語は(一般的にはラテン系は全部かも)「樹」は男で「実」は女な場合が多いです。オリーブなんかも、オリーブの樹はOlivo(複数形はOlivi)でオリーブの実はOliva(複数形はOlive)になるみたいですね。あーイタリア語むずかしいです。ここはいつでもちょうどいい数の人がいて、緑緑していて、オレンジの甘酸っぱい香りがして、ローマの西側を一望できて、夏の余裕のあるときには、職場の友達のイラリアと帰りによく寄ってジェラートをたべながらおしゃべりしたりしてました。
そしてこの公園の何が良いって、その「一望できる」場所からはあのヴァティカンのサンピエトロ寺院がどーんと見えちゃうのです。私はこれを見るたびに、「ある不思議」というか「目の錯覚」に驚かされるのですが、こうして写真で見ても、このサンピエトロはこの公園からは異常に近く見えるんですよね。本当はこんなに近くないんですよ。そしてこの写真の先にある展望台のようなところに近づけば近づくほど、どんどん遠くなっていくんです。すごく不思議。これが気になる方はぜひぜひ一度ローマに来て、このオレンジガーデンを訪れてみてくださいね。
ローマにはこうして「ここ好きー!」と思えるところがたくさんあって私は嬉しいです。実際グラフィティ(落書き)問題や犬のフン問題、歩道の舗装問題など、ローマ市だけにかぎらずイタリアには問題山積みですが、こうしてきれいなところには時間とお金を惜しまずメインテインするというのが、それはそれでイタリアの良さだったりするのかしらとふとまじめに考えたりします。