職場の先輩2人と一緒に、イースターの休暇(週末をはさんで金曜日と月曜日がお休み)を、地中海に浮かぶ島、Sardegna島で過ごすことにして行ってきました。先輩の車、オペルのメルディバ号で出発してローマから約1時間ほどのところにある港へ行ったのが木曜日の仕事の後。フェリーの出発は9時で、夜をフェリー(というより豪華なクルーズ船)のファーストクラスのキャビンで過ごして翌朝の7時にサルデーニャ(英語ではサルディニア、Sardinia)のGolfo Aranciというポートに到着したのでした。写真はサルデーニャ島の最北端、Stintinoという町の中でもさらに最北端(西側)のLa Pelosaと呼ばれる地域。実はサルデーニャはローマよりも北にあるので、この4月のイースターの休暇にはまだまだ寒いとされていて、観光客はほとんどいません。が、今年はこの休暇中、お日様がさんさんと照って、私はさっそく仕込んでいったビキニに着替えてしっかりと日焼けを楽しんできました。イタリアでは日焼けは非常に大事なことなのです(本当かな)。
基本的に景色の良いところに連れていってもらっては、パラソルを立ててビーチでのお昼寝を楽しんだり、のんびり町歩きをして買物をしたり、そして当然いたるところにあるバールに入ってコーヒーやリカーの類いを楽しんだり、というような時間の過ごし方で、すっごく楽しかったです。多分、先輩のふたりが私に気を使ってくださって、私の好むような気配のところを選んでくださったとは思うんですけれど、私の理想のお休みとなって感激しました。サルデーニャのパンフレットなんてみると、すべてのページが青、青、青。とにかく浅瀬のエメラルドグリーンの海が広がって、遠くの真っ青な海と入り交じっていてまさに、地中海!というところなのです。
買物は、とりあえずチーズを買いまくりました。サルデーニャには羊がたくさんいて、ペコリーノ(羊)チーズが有名なのです。Sassariの町でチーズ屋さんに入ったら、次々に味見をさせてくれて、これはどうだ、この味は、と合計6種類以上のチーズを切ってくれて、その中で気に入った3種類を1/4の塊で購入しました。それで各5エウロ程度。全く臭みのない甘いチーズで、AgedのものからFreshのものまで、いろいろとあるのです。そしてそれにぴったりなのが、当然ワイン。サルデーニャの人がみんな薦める、Cannonauという種類にハズレはないらしく、私たちも旅行中何度もボトルを開けましたが、どれも美味しかった。お土産にもみんなそれぞれ1本ずつは買ったはず。リカーも有名で、Mirto(ミルト)という赤茶色の食後酒、Filu è Ferru(フィルエフェッル)という強烈に強い、ぶどうの根から作った食後酒などが美味しかったので私はそれぞれ1本ずつ購入しました。キンキンに冷やして、ショットグラスで食後に飲むんだそうです。
そして当然おいしいのは食事。もともとはサルデーニャの人々は肉食で、豚やいのしし、羊や山羊などを食べるのが伝統的だったらしいのですが、そこはやはり地中海、当然海の幸も、ここ数百年ですっかりサルデーニャ名物となったそうです。写真はイカのリングイーネ、同行の先輩たちも美味しそうなのを食べてました。ここはPalauという町にあるIl Covoというトラットリア。サルデーニャにはどんなレストランにも海の幸リゾット、魚のズッパ(スープ)、ロブスター料理、サーモン、などなどとにかく美味しいものばかりがメニューに並んでいてかなり目移りしました。私はタコも好きですがアンティパスタで食べたタコオリーブオイル&リモーネ漬けもすごく美味しかった。サルデーニャ、天国ですね、青い天国。
サルデーニャのすぐ北にあるコルシカ島はフランス領で、フェリーで簡単に行き来できるので、そのせいか、フランスの影響もたくさんあるらしく、おいしいクレームブリュレやカラメルなどもたくさん出てきました。パンも、いわゆるイタリアのドライなパーネではなく、外側がカリっとしていて内側がもっちり、というようなフランスのものもたくさんあって感動です。ローマからのクルーズ船も想像以上に快適でびっくりしたし(こちらのオフィシャルサイトで簡単に予約できます)、夜出発早朝到着という素晴らしいスケジュールのおかげで、かなり楽しめる日程になったし、近いようで遠いと思っていたサルデーニャ、実は車さえあればわりと気軽に行けるリゾートだということが分かりました。でも、5月から始まる観光シーズンからは、あまりの人の多さにびっくりするそうです。天気さえ良ければ、この4月のイースターに行くのが実はベストかもしれませんね。寒いと大変かもしれませんが。
旅行中、私は相変わらず早起きだけはするんですが、お酒を飲んだ後のお昼のドライブなんかは車のなかでスヤスヤ寝るし、海辺ではすぐ寝るし、とりあえず先輩のふたりには「よく寝るやつ」という印象を与えたことでしょう。それなのにショッピングとなると、一番イタリア語ができないくせにぐんぐんお店に入って行って買物するし、ふたりともここは見てないとは思うんですが(見てないことを願うけど、まあ見ていたとしても知らないフリをしていてください)、本当にありがとうございました。寝てばっかり+楽しんでばっかりですみません。でも本当に楽しくて、エネルギー補填となって、明日からまたお仕事頑張ろう!という気分になりました。また機会を見てサルデーニャ行きたいですね。おすすめです。