ホテルという名前の芸術

フィレンツェでは”Gallery Hotel Art”という、ちょっと不可解な英語の名前のホテルに泊まったんですが、かなり良かったのでここでオススメしておこうと思って書いています。このホテルは、Lungarnoというグループの、いわゆるブティックホテルグループのひとつで、フィレンツェにいくつかあるこのLungarno Hotelsのうちのひとつということになっています。Lungarno Hotelsのオフィシャルサイトを見ていただけたらだいたい感じは分かると思います。泊まったGallery Hotel Artも良かったんですが、ウェブで見ると他のホテルもそれぞれに味があって良さそうですね。またフィレンツェに行くこともあると思うので、今度はポンテヴェッキオが見えるホテルに泊まるのも良いなと思います。そしてどうやら今度はこのグループのホテル、ローマにも新しくできるみたいですね!しかもあのコンドッティ通り(スペイン広場からまっすぐに続くあの「ブランド」通りです)に!楽しみです。


泊まったホテルにはなんと日本とイタリアのフュージョンバー(レストラン、写真)がついていて、フィレンツェの中でもかなりヒップなスポットとして夜は大人気になっていました。ニューヨークのWホテルみたいなイメージ、というとだいたい分かっていただけるんじゃないでしょうか。宿泊料金はちょっと値段が張りますが、それもそのはず、実はこのホテル、「あの」フェラガモグループのプロデュースなんです。室内の装飾もすべてフェラガモ、細部までこだわった気配り、などなど、久しぶりに金額に見合うサービスを受けた気分がしましたよ。また、フルサービスの朝食もついていて(コンティネンタルではない)、その朝食もホテル自慢のライブラリーの居心地の良い雰囲気と座り心地の良い椅子でいただくことができて快適でした。ロビーの期間限定のアート(コンテンポラリー)は私たちが行ったときはセレブフォトシリーズで、入ってすぐ見えるのがブラッドピットとアンジェリーナジョリーの強烈アップで、大きなオレンジ色のポップなロビーカウチにぴったりでなんだか良かった。全てのものが集まって、ひとつの「ホテル」という形の芸術になっているなー、と納得したところで、その名前、”Gallery Hotel Art”にさらに納得したのでした。下の写真がフェラガモらしさの一部。フィレンツェ名産といわれるレザーも多用されています。

言うまでもなく左がクローゼット、右がベッドですね。クローゼットは実は説明が難しいのですが、ドアはぴったり閉まるようには設計されていません。クローゼットそのものよりも、ドアが大きく作ってあって、占めると真ん中が突き出る(くの字になる)ようになっていて、それで立体感がでて、不思議なことに部屋が広く見えるんです。不思議。そしてかわいい。
ところでこのホテルでもドアの取手は真ん中についてました。面白いですよねぇ。ちなみに私のフラットの玄関のドアの取手はこんな感じ(クリック)です。やっぱりど真ん中。開けるときは鍵でガチっと開くときに自動的にドアも半開きになるので大して意識しないんですが、ドアを閉めるときに、やっぱり取手をひっぱる形になるので、真ん中にあるこのゴテゴテな丸い取手に手をかけるんですが力の入れ具合が分からなくて未だにもどかしい感じです。まあ、カワイイからいいんですけどね。
というわけで今日はフィレンツェのホテルの紹介でした。フュージョンバーは日本にもお店があるみたいですね。普通にお寿司や照り焼き、私の大好きなチャプチェやベトナムの春巻きなどあって良い感じでした。イタリアで日本食っていうのもなんだかなと思ったんですが、ここは日本食というよりはかなりミックスなのでそういった意味でもなかなか興味深いかもしれません。おすすめです。部屋にはサルバトーレフェラガモのオートグラフの入ったアートがたくさんあってそれも面白かったです。

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