オフィスという名の美術館

フィレンツェ(英語だとフローレンスですね)には日帰り旅行で行くつもりにして、ハンドバッグひとつ持って出かけたんですが、電車に乗る前にテルミニ駅のボリブックスで小さなガイドブックを手に入れて、快適なユーロスターの中でそれを無心に読みふけった結果、「…やっぱり一泊しよう」ということになりました。というのも、明らかに日帰りじゃ回りきれないし、出かけた土曜日は快晴だったけれど、翌日は雨の予報で、そういうことならば土曜日に景色がキレイなところを、日曜日に美術館などを中心に、という形でまわろうよ、ということになったのでした。それでこれは雨の日曜日に朝から行ったウッフィッツィ美術館。ここは昔のフィレンツェの政治の中心のビルで、イタリア語でオフィス(事務所)のことをUffico(ウッフィコ)、複数形をUffici(ウッフィチ)というんですが、その名の通り、オフィスだったんですね(美術館の正式な名称とスペルはGalleria degli Uffiziです)。しかもかの有名なメディチ家の。そしてそのままメディチ家のコレクションを中心に美術館になったというわけだったのでした。


すっかり観光客となり、日本語のオーディオガイドをかりて(二人用のもので8エウロ)、ゆっくりと全てを見て回りました。ちょこちょこ有名なものが世界各国の美術館に貸し出されていたりしてちょっと残念なものもありましたが、有名ドコロは全部見ましたよ!私はアートはさっぱり真っ暗なので、オーディオガイドがなければ「ふーん」という感じだったことでしょう。写真は横長ーいコの字形になっているこの美術館。建物自体も3階部分がガラス張りになっていたりして興味深いのです。見えている塔はピッティ宮殿、左奥の赤い丸いのが、かの有名なフィレンツェのドゥオモ。ウッフィッツィは私たちは開館直後に行って40分並びました。予約していくとサクっと入れるらしいので、私たちのようにSpontaneous系の旅行じゃない方は予約することを強くおすすめいたします(こちらで日本語でも予約できるみたいですよ)。かなり素敵な美術館でした。オーディオガイドの女性はちょっとなまった日本語でしたがなかなか良かったです。ガイドを借りるのも強くおすすめ。ゆっくりみてまわると3時間程度かかりますが最後のところにバールもあるしかなり快適です。

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