ポルタポルテーゼに行ってきました

週末ですが、土曜日は雨も降ったし、夜に映画に行ったくらいで特に何をしたというわけでもなかったんですが、日曜日には友達のCが「Porta Portese(ポルタポルテーゼ)に連れていってあげる」というのでついていきました。ポルタポルテーゼってなに?と一生懸命聞いていたんですが、「いやー絶対好きだと思う」とイヤに断言するだけなので想像も膨らむというものですが、実はマーケットだったんですねー。フリーマーケット、というわけでもなさそうなんですが、気配としては近いものがあって、格安の洋服や本やアートや雑貨やアクセサリーやさまざまなものがいっぱい。確かに私の好きな感じでした。写真はその一部ですが、なんだか開けたところで写真をとったので全然雰囲気が伝わってません。本当はもうちょっと「人混み!」という気配で、道の両脇にみっちりとお店が並んでいるし、1エウロや5エウロ均一!なんてお店もあったりしてかなりエキサイティングなのです。


そのあとは、トラムやバスを使って行ったので、もはや方向音痴な私がひとりでもう一回行けるかどうかは謎なんですが、Monte Gianicoloという丘に行ってきました。C曰く、日曜の正午にその丘の公園から街に向かって炎のキャノンボールが転がる、ということなんですが、そんな事言われても全く意味が分からず、なになに?という感じでちょっと楽しみにしていたんですが、なんと、私たちは15分も遅れて到着してしまって、結局その意味がわからないキャノンボールは見ることができませんでした。まあ日曜日はこれからも何度も来るし、いつか見れるでしょう。そして丘の上の公園に到着してみたら、ちびっこがいっぱい!実はイタリアの2月はカルニバーレといって、まあ当然英語のカーニバルの語源なんでしょうけれど、悪天候続きの冬が終わってやっと農作物のための晴天が来る!というのを祝っていろいろなフェスティバルがあるんですね。その一環で人々はマスクをしたりコスチュームに身を包んでその悪天候の魔女(?)を追い払う、ということでこうしてちびっこがいっぱい仮装をして集まっているのでした。はっきりいってカワイイです。地面がまっしろになっているのはこの季節、そこら中に売っている紙吹雪。
いろんなちびっ子をみましたが、私の中でナンバーワンだったのはこの彼女。ありえないでしょう。かわいすぎるでしょう。立ち方がプロでしょう。最初彼女を見た時、ああ、写真撮りたい!と思ったものの、やっぱり失礼かなと思ってあきらめかけていた私だったんですが、その様子を見ていた、あまり人見知りをしない、というより人見知りをしなさすぎるCが「この人はジャッポネーゼであなたの娘さん(バンビーナ)の写真をとりたいんだって」と大声で彼女のマンマに言ってくれて、マンマは大喜びで「いくらでも撮って!撮って!」と言ってくれたので、遠慮なく写真を撮らせていただいたというわけだったのでした。本当のことを言うと、私実はこういうの恥ずかしいタイプなんですけど、Cは本当に、イタリア人だからなのか、それとも彼が特殊なのかイマイチ分かりませんが、とにかく人に聞きまくる。とりあえず聞く。横にいてあまりに恥ずかしくて思わずふらふらふら〜っと離れたくなるくらいです(他人のふり)。Excuse me?はイタリア語では「スクーザ?」だったりするんですが(スクージ?という人もいる)、C、もうスクーザ連発です。バス乗り場で「スクーザ?」タバッキで「スクーザ?」道ばたで「スクーザ?」、聞く人がいないときは全く関係ない友達にいきなり電話して「XXXに行くにはどういくの?」とか「XXXが欲しいんだけどどこで買える?」とか、もう本当に聞き過ぎです。あきれます。まあいいんですけどね。
しかもねぇ、それを教えてくれる人が、うそばーーーーっかり教えるんですよ!もうあきれるくらい、シタリ顔で。今まで普通に「シタリ顔」という言葉を使っていましたが、「ああ!これが『シタリ』顔というものか!」と再認識させていただけるくらいの、もう、信じられないくらいにくっっきりしたシタリ顔。イタリア人特有の、あのおでこにしわをいくつも寄せて、濃いめのヒゲをゴシゴシなでながら、右上をみあげて、「ああ、それなら先週行ったよ、そこの角を曲がって3つめの道を左」とか言って、実際行ってみると最初の角を曲がったらすぐ行き止まりだったりとかして、もう本当に、ぜんっっっっぜん違うことを言うんです。人間不信になります。だんだん笑えてきますけどね。イタリアに旅行に行く人はいろいろな人に場所を聞いてみると結構楽しめるかもしれません。実際Cも聞かれたりしてましたが、私たち自身が結構迷っているときに道を聞かれたので、当然「知らない」っていうかと思いきや、ベラベラとしゃべりはじめて道を指差したりしているので、一体全体何を言っているのやら、と思ってあとできいてみたら「あっちの方向であることは確かだけれどこの先をあそこまで行っても分からなければ、そのあたりで確認のために誰かに聞いた方が良いと思う」と言った、っていうんですが、いやー私がイタリア語分からないからと言って、そんな事言って、絶対あれは知ったかぶりして何か教えていたと思うんですけどねぇ。まあ疑っても仕方ないですけど。笑えます。
ところでポルタポルテーゼからその丘に行く途中のあたりの地域をTrastevere(トラステベレ)というんですが素敵な昔ながらのローマの街が広がっていてとてもキレイです。リストランテもかわいらしいものがたくさん並んでるし、バールもとても魅力的です。トラステベレの「トラス」というのは向こう側という意味らしく、つまりここは、ローマ中心部(チェントロ)から見て「テベレ川の向こう側」なんですね。というわけで、写真がそのテベレ川。バンコクのチャオプラヤ川も真っ青な濁水ですが、ヨーロッパというだけでなんだか素敵に見えてしまうのはなぜ。見えている丸い建造物は有名なサンタンジェロ城です。この日はなぜかお日様がさんさんと照っていて暑くてぼーっとしてしまうくらいで、思わず日射病の話をしていたんですが、日射病のことをイタリア語でインソラツィオーネという、という、まさに非実用的な単語を覚えたりしました。インソラツィオーネ!まあ、普通に英語のインソレーションの語源なんでしょうけどね。いちいち面白いイタリア語です。

2 Replies to “ポルタポルテーゼに行ってきました”

  1. 楽しそうなところへ行きましたね。読んでいてとても楽しくなりました。マーケットもフェスティバルも楽しそう。写真はどこも素敵な景色ですが、やはり石畳が多いのね。足を鍛えておこうといつもおもっています。歩きやすい靴も用意しなきゃね。

  2. お母様:そうね、石畳率はかなり高いです。靴は重要かもね。ヒールの靴は石畳に挟まって大変なことになるので厚めのソールがいいかもしれません。足もしっかり鍛えてね。私は驚異的にも、今のところ全くコケてません!だから心配しないでね。カルニバーレは子供達がすごくかわいかったし、ポルタポルテーゼも魅力的な市場でした。こちらに来たら一緒に行きましょうね!

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