うっかり笑っちゃうイタリア語

毎日うっかり笑い転げてしまうことがあります。それはイタリア語。ローマに来てからというもの、勉強は全然やっていないくせに、ちょっとしたイタリア語を聞く度に笑ってしまうのです。私に現在のところイタリア語を教えてくれるのは英語ができるイタリア人の友達になってしまうんですが、「ねえ、〜ってイタリア語で何ていうの?」と英語で聞くと、60%程度の割合で、その英語の単語をまるでわざとイタリア語っぽくしたような単語が返ってくるんです。まるでジョークのように。

別に面白くも可笑しくもないところだと、まずこんなかんじですね。”What’s “Italian” in Italian?”(イタリアン、イタリア語)”Italiano”(イタリアーノ)、となるのは分かりますよね?イタリアーノ、タタタタータ、という感じのリズムで、音がのびるところをちょっと上にあげながら言ってみてくださいね。それが次のように続くのです(カッコの中は英語読み、意味、という順番で、2行目のカッコの中はイタリア語読みになります)。

“What’s “potato” in Italian?”(ポティト、ジャガイモ)
“Patato”(パタート)
“What’s “police” in Italian?”(ポリス、警察)
“Polizia”(ポリーツィア)
さらに続きます。

“What’s “vaccine” in Italian?”(ヴァキシーン、ワクチン)
“Vaccino”(ヴァッチーノ)
ばっちーの!!

“What’s “pine” in Italian?”(パイン、松の木)
“pine”(ピーネ)
ぴーね!!

“What’s “responsible” in Italian?”(レスポンシボゥ、責がある)
“Responsabile”(レスポンサビーレ)
さびーれ!!

“What’s “idiot” in Italian?”(イディオット、ばか者)
“Idiota”(イディオータ)
いでぃおーた…何故女性名詞?

“What’s “fantastic” in Italian?”(ファンタスティック、素晴らしい)
“Fantastico”(ファンタースティコ)

と、こんな感じで、いやー、これがユニバーサルに笑える事なのかどうなのか分かりませんが、私は可笑しいです。適当に英単語にそれらしいイタリア風なアクセントをつけて言ってみると通じるんじゃないかと思い始めます(本当はそんなことはないんですけどね)。そしていわゆる「イタリアンアクセント」の英語もウケます。もちろん、あちらにしてみれば「ジャパニーズアクセント」だってかなり笑えると思うんですけどね。私が笑っちゃうのはやっぱりRの発音ですね。どうしても舌を巻かずにはいられないイタリア人。1948年に、という話をしていたときに、英語なのに「ナインティーフォルティーエイト」と言っていて思わず無意識に「フォルティーエイト!」と繰り返して笑ってしまいました。ああ申し訳ない。

ひとりの友達は、一番言えないのは”mirror”(鏡)だと言ってました。ああ、確かにね、Rが3つもあるもんね、という感じ。どんなに英語っぽく発音しようとしても「ミルロール」から逃れられないみたいです。ミルロール!なんか美味しそうなケーキの名前のようで笑えます。
というわけで人の言語を笑い者にしてはいけませんが、あっちだって日本語英語は可笑しいはず。昔にピアノを日本人の先生に教わっていたというイタリア人が、「日本人はKeyboardをキーボードと『ド』に力を入れて言うのはなぜだ」と笑っていました。そんなに面白いかな?と思ったけどまあ面白いのでしょう。そういえばタイでもタイ人に「日本人はどうしてThai Silkを『ターイスィルk』といわずに『タイシルク』と『ク』に力をいれるのか?」と聞かれたことがありました。まあこれも面白いんでしょう。というわけで、イタリア人の英語を笑った罪滅ぼしに日本人もお互い様だね、ということを申し訳程度に書いてみました。あーイタリア人面白いです。

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