検証：タイ古式マッサージの総本山は本当に総本山たるか。

先日、Aさん（主人）がバンコクに遊びに来たので、ワットポー（ポー寺院）に連れていって、かの有名な黄金色の巨大涅槃像を見物するついでに、タイ古式マッサージを受けてきました。タイに少しでも興味がある人は全員知っていることですが、ワットポーは、タイ古式マッサージのいわゆる「総本山」なのです。寺院の中にマッサージの学校があって、誰でもその学校の生徒になることができます。日本人もたくさん生徒になって学んで行っているようですよ。それで、実際、本当にタイ古式マッサージってもんは良いのかどうなのか、検証してみようかなという気分になりました。ワットポーの中を歩いていると色とりどりに建ち並ぶ仏塔の奥にふっと見えるタイ風の尖った屋根のそのマッサージ学校の建物が見えてくるんですが写真はそのひとつ。実は左の奥に見えているそっくりな建物も同じです。どちらに入っても同じマッサージの場所です。さて、果たしてここで受けるマッサージは良いのでしょうかどうなのでしょうか。

ワットポー内に入ると、こういったタイ古式マッサージの図、というような像があってちょっとこの痛そうな顔なんて笑えちゃったりするんですけど、いわゆる、「タイ古式マッサージ」のイメージってこれですよねぇ？マッサージというよりは、こんなに身体をバキバキいわせて痛めつけて本当に気持ちが良いの？と思ってしまうような荒療治のようなイメージ。私はここに書いたような理由でもともと、マッサージというものにあまり興味がなく、しかも「タイ古式マッサージ」というと大げさに身体をひっぱられたりするんじゃないかと恐怖のようなものもいだいていたんですね。前にある人に「肩をもんであげるよ」と１時間ほどもんでもらって、翌日に死ぬかと思うほどのもみ返しに苦しんだ私としては、その恐怖たるや、ちょっとシリアスなんです。
こわごわ、こうしてわりと質素なマッサージベッドが並んだ建物の中にはいります。マッサージの種類を選んでお金を払うと、、短い丈のタイパンツを手渡されるのでそれを持って、指差されたカーテンの先に入って着替えます（着替えるところは掃除用具入れ？というようなところ）。タイパンツの履き方を知らない人はちょっと戸惑うかもしれませんが、お腹の下でぎゅっと結んで中へ折り込めばいいだけです。感覚ではいてください。そして出てくるとベッドを指差されて、転がってくださいと言われるのであとはなされるがまま。で、ここでいきなりですが結論です。「総本山」のマッサージははっきりいって「良い」です。私もタイでいろんなマッサージを経験しましたが、やっぱりタイに来たらワットポーのマッサージに一度は行っておくべきでしょう。
だって、ただひたすら、血流にそってモミモミモミモミモミモミモミと押さえてくれる感じのマッサージなんですよ。もしかしたら巷では上の像のようなタイプのマッサージを売りにして、ぐいぐいひっぱられたり、痛いことされちゃったりするのかもしれないけれど、さすが総本山はちがいます。痛いことなんてこれっぽっちもありませんでした。そして噂に聞く足の付け根のアレはすごいですねぇ。じわーんと血が流れるのが分かって感動しました。長いタイ古式マッサージの歴史の中、ここでマッサージ事故なんかが起こったことは一度もないそうですので、心配な方も安心して行ってみてください。街角のマッサージ師については知りませんが。１時間、３０分、フットマッサージ、などなどいろんな種類がありますが、私のおすすめは１時間300バーツのもの。30分のマッサージは、血流マッサージの効果がないらしいし、ハーブマッサージは身体がタイハーブの色になってしまって洋服が大変なことになるらしいです（黄色くなってとれない）。フットマッサージは時間がない人にはおすすめかもしれませんね。最後にお茶もくれます。
マッサージ師によっては、評価が分かれるところかもしれませんが、私の中ではイチオシです。是非、どうぞ。ワットポーのタイ古式マサージの検証：マル。