王女様にお会いしました

pi以前に、とあるイベントにご招待いただいたと書いたと思うんですが、去る10月17日、バンコクのチャオプラヤ川のほとり、プラアーティッにあるFAO RAP (Food and Agriculture Organization of the United Nations, Regional Office for Asian and the Pacific) にて、FAOの60歳の誕生日と地域事務所の25歳の誕生日とを祝ってWorld Food Dayの式典が行われたんですが、以前にミーティングでお会いさせていただいたシニアオフィサーの博士からご招待をいただいたのです。それで嬉々として行ってまいりました。なんで、それがそんなに大げさなことかというと、このイベント、なんと、タイの王女様がいらっしゃるんです。毎年。しかも、私がこのタイの皇室の中で一番尊敬する、シリントン王女様。ところで写真は当然私とAewです。FAOのレセプションエリアの前で記念に撮影しました。最近、Aewは私に、「その洋服はどこで買ったの?」「その靴はどこで買ったの?」と聞いてきて、お値段も聞かれたりして、なんだかチェックが厳しいなぁと思っていたんですが、なんとなく私っぽい服装になってきたと思うんですが、いかがでしょうか。クリックすると大きくなりますがパスワードが必要になります。ごめんなさい。


20051026_inv.jpgところでこちらが招待状です。あまりに嬉しくてスキャンしちゃいました。クリックすると特大画像が出ますのでお気をつけ下さい。ハーロイヤルハイネスプリンセスマハチャキリシリントーン様って書いてあります。実際は、朝の9時に王女様をお迎えするところから始まり(ベージュのメルセデスでご登場です。プリンセスを守るためにそっくりな車が前後に合計5台いました)、男性は深々とお辞儀、女性は片足を後ろにちょこっと下げて腰をちょこんと落とすタイプのかわいらしい挨拶の仕方をします。私も前日に10回くらい練習しました。そして当日は王女様がいらっしゃる時の写真は厳しく禁止されてました。ですから私は「こころのフォトグラフ!」と思いながら目をしっかり開けて王女さまを間近で見せていただきましたよ。一番近いときで2メートルくらい先にいらして、ちょっと目が合ったような気もして、なんだか異常に感動しました。
実はこのシリントン王女様は、栄養学、食品安全学、農村部の貧困問題などに非常に興味をもって自ら研究を行っていらっしゃる方で、欧米の大学院を卒業され、英語も堪能、中国語も14年間お勉強されてペラペラ、というかなりの才女でタイ国民の多大なる尊敬を集めていらっしゃいます。しかも、頭の良さだけではなく、絵の才能もあって、彼女のアートショップがチャトゥチャックマーケットの地下鉄の駅の目の前にあるんですが(このマーケットでは珍しいエアコン付きのクリーンなお店)、私も、そこに行く度に、いろいろと彼女のグリーティングカードなどたくさん買ってます。本当に独特のタッチのイラスト、絵が素晴らしいんですよ。私も尊敬しちゃいます。
faoついでと言ってはなんですが、私はこの日は、ボートでチャオプラヤ川を上流に向かってFAOまで行ったんですが、水路もこうしてタイの国旗をつけた政府警察がパトロールしてました。やっぱり王女さまがいらっしゃるからなんですね。実は、レセプション会場でのこと、王女さまがおっしゃったこと、私が申し上げたこと、などなどここで書きたい気持ちはやまやまなんですが、見つからないだろうとは思いつつも、書く事はプレス以外は禁止されているらしく、我慢して自分の胸の中だけに大事にとどめておこうと思います。
本当に良い経験をさせていただきました。シリントン王女様が、形だけではなくて本当に心の底からタイ国民のことを、特に農村部にいる貧しいタイ国民のことを気にかけて、なんとかしてタイ全土で同じような教育システムや経済システムを、と望まれているのが、それはもう、ひしひしひしひしと伝わってくる、素晴らしいスピーチでした。朝起きる時間から、食事の内容、行く場所、会う人、何もかもをまわりからコントロールされている王女さまの生活を、大変だろうな、ちょっとかわいそうだろうな、と近いお友達が気にすると、「私は、タイ国民のためにこういうことをしたい、こういう勉強をしたい、と言って、それが実現することが多いのだから幸せなのです」とおっしゃったとか。すごいです。

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