スリテップ遺跡公園

20050926_palace.JPGペチャブンからバンコクに帰る前に、ペチャプンにあるSri Thep Historical Parkという遺跡公園に行こうということになりました。緑生い茂る、暑い、広い、あまりにも遺跡的な公園です。11世紀のものだと思われているのですが、なんと1988年まで誰も発掘せず、発見されてからまだ20年余り。ここにいたスリテップ族が来たときに殺されたか、と思われる女性3名の白骨死体がすべて首が北を向いた状態で発見され、いろいろな説が出回ったとか。そして2メートルも離れていないところでアジア象の白骨も、同じように北を向いた状態で発見されたそうです。今もその骨をみることができます。そしてすぐちかくにスリテップ族の王宮だと思われる建物(写真)が見つかりました。この遺跡はアユタヤやスコータイよりも実はずっと古い遺跡なのですが、その姿の地味さから、タイ国内でもあまり知る人はいません。歴史研究も進んでおらず、基本的に謎につつまれた遺跡なのです。
中には大小たくさんの蓮池があるのですが、この暑さとこの生い茂った緑の栄養たっぷりの状況でマラリア蚊が大発生することが昔も多かったらしく(今はないらしい)、スリテップ族の前にいた人々も、スリテップ族も戦争だけの原因ではなく、大量に滅びたことも多かったとか。謎は深まります。写真は是非クリックしてみてください。あいかわらずスライドショウが始まって8枚の写真を見ることができます。一番最後の猿と象の彫刻は見物でした。何のガードもないので、触ることもできます(多分触っちゃだめなんだろうし触りませんでしたが)。


こちら、今回の私のフィールドトリップに同行してくれたAew(右)と愉快な仲間達(?)。手前の男の子はアウという男の子で、とてもシャイで私と3口くらいしか口をきいてくれませんでしたが、いつも目が合うとにっこりしてくれて、ロングドライブをニコニコしながらしてくれて、本当に優しい人です。多分イウの彼氏です。そして真ん中がゲーツ。英語だとKateと書くんですが、読みは「ゲーツ」。タイ語で干しぶどう(レーズン)のことだそうです。イウとゲーツはここペッチャブンの高校で同級生で、そのまま仲良くしていて、今はルームメイトだとか。とても微笑ましいです。タイでは仲良しの女の子がしっかり手をつなぎ合って(何時間も)一緒に通学したり、ショッピングしたりする光景を目にすることがあるのですが(正直きもちわるい)、このふたりもそれくらい仲良しらしい。ゲーツは私の研究すら手伝ってくれます。
でも、私としては雇っているのはイウであって、研究費の関係で、どんなに好意で手伝ってくれても、ゲーツにはお支払いができないんですよね。それで、私のポケットマネーから「ありがとう」とお礼をすることになるんですが、基本的にタイの人は恥じらいながらも遠慮はせずに受け取るので気持ちよいといえば気持ちよいんですが、Aewが毎回彼女をつれてくるので、なんとなく「なんだかなー」という気分になるのも確か。別に払わなきゃいいんでしょうけど、うーん。イウがその辺をもうちょっと考えてくれないかなーと、期待するんですが、まあ、そんな大金じゃないし、いいか、とつい日本人的発想をしてしまうのでした。

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