私もいよいよパーティークラッシャーとして着実なステップを踏んで来ているような気がしますが、昨日は、あろうことか大学の先生のリタイアメントの祝賀会をクラッシュしてきました。なーんて、ちゃんとご招待いただいたんですけれどね。勤続25年のエラい先生、スジーン先生のお別れ会です。パーティ会場の横に、学生達が集まってつくった即席屋台村があって(タイって食べ物のあるところはどこでも屋台村になるんですよ)、そこで食べ物を頼むんですが、普通の屋台村と違うのは、ぜーんぶタダだというところ。あ、こんなこと書くと本当のクラッシャーな気がしてきますね。それで写真はその屋台の中のデザート屋台にあったタイのココナツミルクのゼリー。持ってくれているのはおなじみAewです。彼女は昨日は頑張ってくれて、いろんな人に私を紹介してくれました。おかげで楽しかった。
いいかげん全ての食べ物を食べてしまったあとの写真で申し訳ないんですが、会場にこうして小皿にいれた食べ物を持ってはいって、それぞれ分け合いながら食べるんですよ。ムール貝はタイではウソみたいに安いらしく、このカセサート大学のムール貝のファームで買えば、1キロ8バーツ(21円)だそうですよびっくり。どちらにしても私は貝は食べれないのでその恩恵にはあずかれないのですが。で、この写真で舞台に立っていてグレイのスーツを着ている方が今回リタイアされる先生。一生懸命歌ってらっしゃるんですが、誰も聞いてないです。もうびっくりです。実は一番最後にスピーチの特別長いやつをなさったんですが、その時ですら、誰も聞いてなくてワイワイしていてびっくりしました。お国柄でしょうか。スピーチ長過ぎで確かにつまんなかったんですが(っていうかタイ語だったしね)、あんなにワイワイしていていいんでしょうか。歌のときは手拍子は辛うじてみんなやってましたが大声でしゃべるわ携帯でしゃべるわ。
宴もたけなわとなってきたころに、学生の「出し物」コーナーとなりました。まずはこうして美しい学生さんが2人でてきて、タイのスローダンスを披露してくれました。隣にいた先生が説明してくださったんですが、タイのスロウダンスというのはかなりニコニコ笑いながらするものらしく、彼女達は練習不足なのかなんなのか、動きに気を取られすぎてニコリとも笑わずに踊ったので、これは珍しいということ。でも美しかったしセクシーな動きもあって、私は釘付けでした。でもそれよりなにより、私のハートをがっちりキャッチしたのは、上手に写真が撮れなくてここには載せれなかったんですが、このあとに出て来た男子学生たちの出し物。女装して今はやりの歌にあわせて踊ってくれたり、もうそれはもうかーなーりー笑いました。めちゃめちゃ楽しかったです。タイってニューハーフショウとか有名ですが、やっぱりああいうのが有名になってくると、別にゲイじゃなくてもこういうので笑いを取る事を覚えるのかもしれませんね。いやぁおもしろかったです。普通の学生さんとは思えないほどプロな動きでした。
そしてこちらは私の友人達。みんな楽しそうに歌ってましたが、歌は、タイの古い歌で、「先生ありがとう」というようなそのまんまな歌だったらしくて、みんなグっときてました。歌ってすごいですよね。聞き慣れた普通の歌なのに、その状況にぴったりくると、かなりこころをつかまれますね。一番右でリードして歌っているのが、あのコラートでの結婚式のときに運転をしてくれたフーイ。彼は本当に面白いし、歌も上手ということがわかったし、とても優しくて良い人です。結婚を約束したガールフレンドが東京に留学しているそうです。本当は2年前にプロポーズして結婚が決まっていたのに、その直後に留学のスカラーシップを彼女がもらったらしく、お預けをくらっていると話していました。まあ、いろいろありますね。でも彼女が日本から帰って来たらきっと結婚するのでしょう。なんと、小さいけれど会社の社長さんだったりします。その隣がNot。小さい人は先生で、チッチマ先生といいます。この先生が、私がタイに行く直前までお世話になっていたT教授の友人で、その関係でこの大学でお世話になっているのです。
そして最後には私まで何か分からないなりにもホロっときてしまった教え子たちによるキャンドルサービスがありました。みんなで静かに歌ったり、ひとりひとり感謝の気持ちを言ったりして、ぐっときました。やっぱり大学の先生にとっての宝物というのはきっとこういうものなんでしょうね。私は単にここに居合わせただけでこうしてパーティに勝手にお邪魔して楽しんでいるわけですけれど、誰かの人生の重要な一面にちょこっと触れてしまったような気がして神妙な気分になりました。私も何かを着実に積み上げていって、そして大事に大事に毎日を過ごさなくっちゃ、と思わされました。
それにしても、お寿司屋台、ヌードル屋台、揚げ物屋台、ソムタム屋台、シーフード屋台、デザート屋台、飲み物屋台、と全てを制覇していたAewはかなり恐るべし、といった感じです。私はソムタムからヌードルにいったあたりで限界を感じ、デザートを食べて終わりにしました。Aewやせてるのによくそんなに食べれるなーと感心していたら、私の耳元で、「私は実は1年前まで68キロあったの」と言いました。ひえー。あと2人同じくらいの体重の友達と仲良くしていてThree Bombsと呼ばれていたとか。ひえー。どおりで底なしの胃だと思いました。それにしてもよくダイエットしたなぁと感心しますね。