eゼミ:台湾の要人北京へ(PTW第22回)

このエントリーのコンセプトについては「はじめに」をお読みください。
今回のお題(Economist誌より):
Following hard on the heels of the KMT’s Lien Chan, a second opposition leader from Taiwan paid a visit to Beijing. James Soong heads the People First Party, which favours reuniting Taiwan with China.


B子さんからのメール。

PTW
第二野党であるKMT(中国国民党)党首のLien Chan氏は台湾から北京を訪問した。People First Party(親民党)は台湾の中国との和解を支持している。
【背景】台湾の第1、第2野党、国民党の連戦主席と親民党の宋楚瑜主席が、北京の招きで相次ぎ訪中し、胡錦濤国家主席と会談した。胡錦濤主席と野党2党首との会談では「台湾独立」反対や、中断したままの中台対話の早期再開などで合意した。中国が対話再開の条件としている「一つの中国」の原則でも、2党首と共通認識に達した、と強調している。国共内戦に敗れ、台湾に逃れた国民党の連戦主席との会談は、毛沢東—蒋介石以来、60年ぶりの「国共トップ会談」となった。
follow hard on the heels ofが訳せませんでした。辞書を引くと「〜のあとをしっかりついていく」となっていたのですが、中国国民党にしっかりついていっているのか、またはLien Chan氏にしっかりついていくのか、よくわかりませんでした。お手数ですが、お願いいたします。このニュースを読むまで中華民国についてほとんど知りませんでしたが、正式な国交はないと知りびっくりしました。民間機関を経由しての「間接外交」とWikipediaに載っており、海外旅行が身近になった今こそ、外国、特にアジアについてしっかりした知識を持ちたいと感じました。

私のメール。

Lien Chan氏に、です。ですから最初は「KMT(中国国民党)党首のLien Chan(連戦主席)の後を追うように、台湾の第2野党(つまりPFP、親民党)の指導者(つまりJames Soong、宋楚瑜主席ですね)が北京を訪れた。」になりますね。
そして2文は”James Soong heads the PFP”で「James SoongがPFPのリーダーである(あるいは、「指導者的立場に立っている」)」というような訳になりますので、最後の文章は「James Soongは、台湾が中国に戻ることを支持するPeople First Party(親民党)のリーダーである。」のような形になりますね。カッコ内をなんとか省いて2文を合わせてみると納得いく訳になるのではないでしょうか。
中国とのReunionのことで台湾の友達に聞くと、「個人的には別にどっちでもいいけど、今までのように中途半端だったほうが何かと便利だった」なんてちょっぴり不謹慎なことを言ったりします。台湾の人には親日派が多いらしく(でも国では絶対口外しないらしいですが)、私の仲良しの台湾人の女の子のおばあちゃんは、いつも、「日本人が来てくれた頃が一番裕福だった」というらしいです。嫌われたり好かれたり、日本人として中国・台湾問題は繊細にならざるを得ないと思ってしまうんですが皆さんはどう思いますか?

B子さんの和訳訂正。

中国国民党党首のLien Chan氏のあとを追うように中国第二野党である親民党の指導者であるJames Soong氏が北京を訪れた。James Soong氏は台湾が中国に戻ることを支持している。

私のメール。

最後のところが少し違います。台湾が中国に戻ることを支持しているのは、PFP党であって、James Soong氏そのものではない意味合いを原文は持っています。ですが立場上、James Soong氏も支持するでしょう、という含みです。私が以前に書いた訂正和訳をもう一度参考にしてみてください。

B子さんの和訳訂正(私のコメント含む)。

中国国民党党首のLien Chan氏の後を追うように中国第二野党であり台湾が中国に戻ることを支持している親民党の指導者James Soong氏が北京を訪れた。

とても良いです。

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