マウイ旅行(6):ハレアカラ国立公園山頂の日の出

マウイ島に行ってもやっぱり火山が見たいAさんのために(というわけでもないんですが)、3泊4日という短い滞在期間であったにもかかわらずその半日を使ってマウイ島東部にあるハレアカラ山に登ってきました。登ったといっても日本の険しい山々と違って、キレイに整備された道を車で気分よくスイスイと登るだけなんですけどね。実は、ハレアカラ山は標高3000メートル以上のわりと高い山で(富士山に後一歩といったところ)このあたりは国立公園(Haleakala National Park)に指定されています。私たちが滞在したカパルアというところから車で約2時間かけて山頂まで行ってきたんですが、これは「日の出を見よう」というプロジェクトだったため、コンドを出たのはなんと早朝3時。前の日に9時にベッドに入って準備したんですけど、結局暗いワインディングロードをAさんが運転する間、私は2秒に1回くらい眠ってました。いやーそんなに頻繁に寝るのは結構難しいんですよ。

そして標高が高いので寒い!私たちはこの山に登ることを出発前から決めていたので、ハワイ旅行だというのにフリースやジャケットなどかなり準備万端で出かけたのですが、周りのみなさんは防寒着付きツアー(大人ひとり朝食付き、ダウンヒルサイクリング付きで80から100ドル程度)に参加するか、あるいは凍えて車の中で朝日を拝むかのどちらかを選んでいたようでした。上の写真はスライドショウになっていますので、日の出の様子を是非見てくださいね。

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そしてこちらが火口部分。クリックして大きくしてみると良くわかると思うのですが、こうしてポコポコとかわいい火口丘(?)が中にあるのです。土の色といい、このあたりの岩の感じといい、アメリカ本土ではわりとまれなこのハワイの地質に、Aさんは結構興奮してました。私はこういった火口丘を見る度に、故郷熊本の阿蘇山のカルデラ内にある米塚を思い出します。つるんとしていてかわいい米塚。上の方のスライドショウを見てくださった方は分かるかと思うんですが、到着したときは真っ暗で何がなんだか分からなかったところに、だんだん夜が明けて明るくなってきたところでこのポコポコがぼわーんと見えてくるのはかなりの感動でした。

そしてすっかり夜が明けてから車で相変わらずスイスイと下山し、ふもとの町、クラにあったKula Lodgeというところで朝食にすることにしました。ここに到着したのは午前6時半頃。この山に登る人が良くこのロッジで朝食をとるらしく、こんな朝早くから開いていて、すでに一組お客さんが来ていました。わりと古い感じの外見で、一瞬ひるみます。こうして看板はわりと鄙びた感があるのは否めませんが、ちゃんと立派な看板ではあるので、まあとりあえず入ってみようよ、ということになったのです。ロッジという名前の通り、ちゃんと宿泊施設もあるようです。

これがそのレストランの外観。ね?わりとひるむでしょう?でも上にも書いた、このハレアカラ山のツアーの人々も、どうやら自転車で山を降りた後にこのロッジで朝食をとるようなのでわりと人気のスポットなのかもしれません。このあたりはまさに山の麓の村という雰囲気で、すっかり観光業に慣れたハワイの人々よりもずっと、例の「アロハ・スピリット」が残っているような気がしました。つまり、フレンドリーで親切だということ。といっても私たちが出会ったハワイの人々、みーんなフレンドリーで親切だったんですけどね。

外見に反して中はなかなかのキレイさと清潔さでした。私たちをほぼベストの席に案内してくれて、私たちはその窓際のテーブルで、フレッシュなパパイヤとパイナップル、マカデミアナッツパンケーキ(私)、サンライズ朝食(Aさん)、となんだかハワイアンぽいものばかり選んでいただきました。内容としては、アメリカのブレックファースト屋さんに行ったことがある方ならなんとなく分かると思うんですが、デニーズやIHOPみたいなところのメニューをちょっとキレイにしたような感じ。プルマンやモスコウに住む方に分かるように言うとすると、Old European(プルマン)やBreakfast Club(モスコウ)のような感じのメニューです。

それぞれのテーブルには不思議なお花が活けてありました。活けてあるというよりドスンと置いてあるといった感じか。サイズは直径約18センチといったところ。わりと巨大です。いったい何の花なのか、私には全く分かりません。でも、このレストランに入った瞬間、なんともいえない甘いようなさわやかな香りがしていて、何だろう?と思っていたんですけど、実はこの花の香りだったんです。とても良い香り。Aさんは、「この花で特別なお茶でも出すんじゃない?」と言っていましたが、そのあたりの真相は分かりません。どなたかご存知の方は是非教えてくださいませ。

この写真は、私たちが座ったテーブルからテラスの方を撮影したもの。ランチやディナーにはバーベキューなどを用意しているらしく、こうして外の席がいくつもあって、ちょこちょことバーベキュー機材が置いてあるようでした。こんなキレイなところでこんなにキレイな空気を吸いながらバーベキューなんて楽しそう!と思ってしまいましたよ。でも朝食だけでももちろんとても気分が良かったんですけどね。

ハレアカラ山、高いお金を払ってツアーに参加するのは躊躇するところですが、レンタカーなどをしているとこうして気軽に行くことができるし、コンドの毛布なんかもっていけば防寒対策にもなるんじゃないかと思いますので、マウイに行くことがあって半日時間があるのなら是非、こうして朝日を拝んでみるのも楽しいんじゃないかと思います。ビーチもいいけど朝日もね、といったところでしょうか。少なくともAさんは喜んでました。火山だし国立公園だったからでしょう。私も楽しかった。

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