そろそろPullmanともお別れということで、さまざまな人にお礼を言ったり、お別れを言ったりしているんですが、昨日はついに、仲良くしていただいたVernaの家でお別れのディナーということになってAさんと二人で行ってきました。いつものようにワインを飲んだりチーズを食べたりして映画の話、SteveとVernaが去年行ったハワイの話などを聞きながらたのしい時間を過ごし、Vernaのおいしいお食事と手作りのアップルパイをいただきました。このディナーを計画していたときに電話で、Vernaが、「あなたに何かあげたいの。何がいい?」と強烈に難しい質問をするので、うーん、と考えた末、私は本みたいな形のものが好きなので、もしVernaのお気に入りの本でもあれば、そういうのが欲しい、といったら、「私のお気に入りの本はBibleなんだけど、宗教ぽくってそんなのイヤよね」と言うので、私はそういえば日本語のは持ってますが英語のBibleは持ってなかったなーと思って、「いや、すごく嬉しいと思う」と言っておいたんですが、昨日、驚くほど本当に美しいBibleをいただきました。
クリスチャンの家庭では、Family Bibleというものがあって、ずっと世代を超えてひとつの聖書が伝わっていくので、聖書は、家族の歴史書のようになることも多いと聞きます。私がいただいた聖書は、Vernaがこれから旅立つ私のことを気遣って、”thinline bible”というポータブルなものなんですが、それでもページをめくると、最初に
と書いてあり、その次のページからは教会の住所を書く欄、家族の結婚した日を書く欄、WifeとHusbandのそれぞれの家族構成を書く欄、親族の赤ちゃんなどが生まれた日を書く欄、親族の死亡の日を書く欄、などのページがもうけてあるのです。クリスチャンの家庭に残る聖書を見ると、大事な覚えておきたい日時を書き込んであることが多いので、数百年たってから、自分のひいおばあさんのおばあさんの子供の名前は、なんて調べるのに役立つそうです。
私はクリスチャンではありませんが、こういった、家族を中心とした形ある絆のようなものを大切にする精神には心を打たれてしまいます。そしてVernaは家族の写真を1枚くれました。Steveと、ふたりのお嬢さんと、結婚したひとりのお嬢さんの旦那さんと5人でにっこり笑っている写真。とてもすてきです。そしてカードにはこんなことが書いてありました。
We wish you the very best of everything and all of God’s blessings. We don’t want to say good-bye, so instead we’ll just say “see you later.” Love, Steve
こんな素敵な夫婦とこんなに仲良くなれて本当に幸せだと心の底から思いました。