eゼミ:新ローマ法王誕生(PTW第17回)

このエントリーのコンセプトについては「はじめに」をお読みください。
今回のお題(Economist誌より):
The conclave of cardinals elected a new pope, Cardinal Joseph Ratzinger, who took the name Benedict XVI. The choice pleased traditionalists but dismayed liberals: Cardinal Ratzinger, an arch-conservative German, was John Paul II’s chief theological enforcer.


A子さんからのメール。

PTW
枢機卿によるコンクラーベでCardinal Joseph Ratzinger氏が新しい法王に選ばれ、ベネティクト16世を名乗った。その選挙は保守派の人々を喜ばせたが、革新派の人々を失望させた。というのは、ドイツの保守派の第一人者であるCardinal Ratzinger氏は教義においてJohn Paul2世を最も支持していた。
【背景】新ローマ法王にドイツ出身のラッツィンガー枢機卿が選ばれ、ベネディクト16世となった。新ローマ法王に選ばれたラツィンガー氏の故郷、ドイツでは約480年ぶりのドイツ人法王誕生とあって「ドイツにとって大いなる名誉だ」(シュレーダー首相)と歓迎ムードが盛り上がる一方、カトリック内の改革派やプロテスタントからは、保守派を代表する新法王の誕生に失望の声も上がるなど、複雑な反応を見せている。新法王は、法王庁教理省長官を務めていた1986年、ローマ法王庁(バチカン)として同性愛や同性婚を非難した。この発表でバチカンは、同性愛者への対応に慈悲が必要としながらも、同性同士の性交渉を全面否定し、同性愛を障害と位置づけた。ある同性愛者団体の代表は、新法王の選出後、「同性愛のカトリック教徒は、今回の選出で大変傷つくだろう。ラツィンガー枢機卿はヨハネ・パウロ2世の在任期間中、同性愛者の強い反発を招いていたからだ」と語った。
新ローマ法王が決定したのは知っていましたが背景にこのようなことがあるとは知りませんでした。ニュースでコンクラーベの様子を見たのですが、煙突からの煙の色で新ローマ法王の決定を知らせるやり方(紛らわしいと思いましたが)などとても伝統を感じました。

私のメール。

第2文は、失望させた。で切って、次の文章は別に考えて良いと思います。Cardinal Ratzinger枢機卿はヨハネパウロ2世の第一側近であった。という感じですね。chief theological enforcerに当たる日本語がちょっと分かりませんが(ほとんどのニュースには「側近中の側近」と書いてありますね)。
煙の色、本当ですね。私も興味深いと思いました。

A子さんの和訳訂正(私のコメント含む)。

枢機卿によるコンクラーベでCardinal Joseph Ratzinger氏が新しい法王に選ばれ、ベネティクト16世を名乗った。その選挙は保守派の人々を喜ばせたが、革新派の人々を失望させた。ドイツの保守派の第一人者であるCardinal Ratzinger氏は教義面でJohn Paul2世の側近中の側近であった。

良いと思います。名乗った、より「襲名した」のほうが「らしい」かもしれませんが。

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