eゼミ:ダルフール石油埋蔵量(PTW第16回)

このエントリーのコンセプトについては「はじめに」をお読みください。
今回のお題(Economist誌より):
Sudan said it had found “abundant” quantities of oil in its western region of Darfur. The Sudanese government’s campaign of ethnic cleansing against non-Arabs in Darfur continued.


B子さんからのメール。

スーダンは西部ダルフル地方で石油埋蔵量が「豊富」であると発表した。スーダン政府のダルフル州での非アラブ人に対する民族差別解消運動を続けていた。
【背景】長年の内戦、主要先進国からの経済援助停止、累積債務等が原因でスーダン経済は疲弊している。石油開発についてスーダン政府は経済発展の夢を託しており、各国に投資を促している。現在は中国をはじめとする国が投資を行っているが、スーダンの石油輸出国機構(OPEC)加盟も近いとされ、和平成立後、南部の治安状況の改善とともに原油生産は更に増加するものと期待されている。スーダンはアラブ系、アフリカ系、ペジャ族で構成されている。

私のメール。

えーと、カタカナなので、どちらでも良いかもしれませんが「ダルフール」ですね。スーダンのダルフールといえば、「今世界で、実は一番問題のある地域なのに、何らかの理由で注目を浴びていない」ということで一時期有名でした。でも国連が注目し、国境なき医師団などが頑張っているので今はかなり注目されていますが。
ところで、みなさんは世界の状況についてはいろいろな方法で情報を手に入れると思いますが、私が時々活用しているものに、ウィキピディア(日本語だとウィキペディアかもしれません)というものがあります。みなさんももう既に利用しているかもしれませんので、そういう方は飛ばして読んでくださいね。Wikiについては検索などで概要を知っていただければ良いのですが、メインサイトはこちらです。
http://www.wikipedia.org/
これを見れば分かるようにマルタイリンガル対応で、とても良いですよ。で、本題に移りますが、このスーダンのダルフールについても、このWikipediaできれいにまとめてあります。Wikiは有志の方々の努力の結果なので本当にありがたいですね。スーダンについては
http://ja.wikipedia.org/wiki/スーダン
ダルフール紛争については
http://ja.wikipedia.org/wiki/ダルフール紛争
というアドレスのように、言葉さえ一般的であれば、普通にhttp://ja.wikipedia.org/wiki/のあとに日本語で知りたい言葉を書くと調べることができると思います。(上のリンクで、日本語部分がクリックできない場合は、ブラウザで直接アドレスのところに書き込んでみてください。)そこで、ダルフール紛争についての内容を読んでいただくと、ダルフールでの「民族浄化」の問題が分かると思います。この2文目は内容が分かれば訳もやりやすくなるのではないでしょうか。B子さん、お手数ですが第2文のたった1行で良いので、もういちど訳してみてくださいね。
それにしてもこの問題はかなり悲劇的で、石油が「豊富」でないと思われているばかりに国際社会からも、問題の解決をあとまわしにされている感があります。が、「豊富」となるとブッシュさんあたりがキラキラしてくるかと思ったところでしょうか。だから本当に「豊富」であるのかどうかは分からないところですね。もしかしたら読み過ぎかもしれませんが。でも今はなんとか国連などが力を入れようとしているみたいですが、この紛争集結に協力しようという国が現われない限り、なかなか難しいみたいですね。石油が「豊富」となれば「協力しよう!」と言い出す国も出てくるかもしれませんが。

B子さんの和訳訂正(私のコメント含む)。

スーダンは西部ダルフール地方で石油埋蔵量が「豊富」であると発表した。スーダン政府のダルフールの非アラブ系に対する民族浄化運動を続けている。

そうです、こちらの訳が正しいです。「民族浄化運動はまだ続いている」という感じですね。

Wikipediaを初めて知りました。とても便利な物ですね。ダルフール紛争の概要がよくわかり、その悲惨さに驚きを隠せません。

Wikiはまだまだ不完全ですが、物事をぱっと全体的に把握したいときには割と便利ですね。

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