eゼミ:ジンバブエ総選挙(PTW第12回)

このエントリーのコンセプトについては「はじめに」をお読みください。
今回のお題(Economist誌より):
Observers from South Africa and other African nations declared a heavily rigged parliamentary election in Zimbabwe to have been free and fair. President Robert Mugabe, whose party now has the two-thirds majority necessary to change Zimbabwe’s constitution, said he might stuff parliament with more unelected members and stay in office until he is 100.


B子さんからのメール。

南アフリカと他のアメリカの国々の選挙監視団はジンバブエで不正操作された議会選挙を自由で公平であったと発表した。与党は憲法改正に必要な3分の2議席を上回り、Robert Mugabe大統領は議会に当選していない議員を送り込み、100歳まで党内に在籍する可能性があると述べた。
【背景】アフリカ南部・ジンバブエの総選挙は与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦(ZANU―PF)が憲法改正に必要な3分の2以上の議席を獲得、圧勝した。ただ、1980年の独立以降、政権を握るムガベ大統領に対しては、与党支持者の中にも「独立を勝ち取った英雄だが、もう次世代に譲るべきだ」と世代交代を求める声が強い。白人農場主の土地強制収用で経済が混乱、失業率は7割ともされる。ムガベ体制を嫌った野党支持者など人口の4分の1にあたる約340万人が南アフリカなど国外に「逃避」したままだ。経済破たんへの不満は与党支持者にも根強い。
最後の文の内容があまりわかりませんでした。stay in office until he is 100のところで、100歳なのか、それとも与党が100議席を獲得するということなのか迷いましたが、後者は今回の選挙で100議席を上回ったから違うと思い前者の訳にしました。今ひとつ意味が通らず、お手数ですが添削お願いします。

私のメール。

いや、良いと思いますよ。100歳まで大統領をやる!と言ったんでしょう。mightは「可能性がある」と述べたという感じは実はないです。「彼はさらに、選挙を経ていない議員を送りこむ予定もあり、100歳まで大統領の仕事を続けたいと述べた」というような感じですね。ここは微妙ですが意訳のほうが分かりやすいかと思います。

B子さんの和訳訂正(私のコメント含む)。

南アフリカと他のアメリカの国々の選挙監視団はジンバブエで不正操作された議会選挙を自由で公平であったと発表した。与党は憲法改正に必要な3分の2議席を上回り、Robert Mugabe大統領は選挙を経ていない議会に送り込み、100歳まで大統領でありたいと述べた。
mightが「可能性がある」という感じがないというのは目から鱗です。確かに、意訳の方がすっきりしました。助詞って微妙なニュアンスが難しいですね。

そうですね。良く”May I come in?”などの文章に使う”may”には「できれば〜したい」という気持ちが入っているわけですよね?「入っても良いですか」=「できることなら入りたい(んですがよろしいでしょうか)」とかそういうような感じですね。ですからこの文章の”might”にも「できることなら〜したい」という気持ちが入っているわけです。そしてもちろん、”said”と時制を合わせて”might”にしてあるわけですね。日本語にありそうでないような表現ですね。
そして第2文目はちょっと省略しちゃいましたね。前と少し変えますが、「Robert Mugabe大統領は選挙を経ていない「議員を」議会に送り込むことも考慮中で、100歳まで大統領でありたいと述べた。」と、こういう感じでどうでしょうか。

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