eゼミ:チェチェン独立派リーダー死亡(PTW第05回)

このエントリーのコンセプトについては「はじめに」をお読みください。
今回のお題(Economist誌より):
Russian special forces in Chechnya killed the rebel Chechen leader, Aslan Maskhadov. But although his death gave the Russians a much-needed triumph, it may change little on the ground. The rebels vowed to fight on.


A子さんからのメール。

PTW
チェチニアにおけるロシアの特別な威圧はチェチェン独立派のリーダーである、Aslan Maskhadovを殺した。しかし、彼が死んだことでロシア人には偉大な望まれた勝利を与えたにもかかわらず、現地にはほとんど影響を与えていないかもしれない。独立派は戦うことを誓った。

私のメール。

Special forcesは「特殊部隊」です。ニュースを読むと、「ロシア連邦治安部隊が、特別作戦行動中に」と書いてあるものが多いみたいです。on the groundは「現地」というよりはどちらかというと「底辺」という感じですね。つまり「実際の戦闘地では」「現地の世論的には」「チェチェンの人民レベルでは」というようなことです。普通に「現実的には」と訳してもいいでしょう。あとはだいたい良いです。ニュースなので「殺した」よりは「殺害した」などに言葉を変えたほうが良いかもしれませんが。和訳例としては
「チェチェン共和国でロシアの特殊部隊はチェチェン独立派指導者のAslan Maskhadov氏を殺害した。ロシア人には彼の死は大きな勝利として受け止められたが、現実的にはあまり意味をなさなかったかもしれない。独立派は(チェチェン独立に向けて)さらなる闘争を誓った。」
といった感じですね。それにしても複雑な気分になるニュースですね。テロリストには断固として厳しい姿勢で立ち向かわなければいけないでしょうし、あの小学校の事件は恐ろしいものでしたけれど、果たして独立派への弾圧が、その直接の解決になるかは分からないところですね。さらにテロを煽ることになりかねないし。小国が独立するには戦争は不可欠、というのはひとつの歴史の常でもあるでしょう。

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