ドイツソーセージを食べる、というイベント

日曜日は近くの町、Union Townというところで”Sausage Feed”というイベントがあることを教えてもらったので母とAさんと3人で行ってきました。Union Townはプルマンから15分から20分といったところ。人口は300人程度の小さな町で、町のほとんどの人が農業をやっています。でもこの”Sausage Feed”のイベントには毎年2000人くらいの人が集まるというので割と大きなイベントなんですね。私もこのエリアに住んでまもなく10年になりそうな勢いですが、このイベントに行くのは今回が初めてでした。写真はそのSausage Feedが行われているビル。日本でいえば、公民館とか集会所といったような多目的な市の建物です。


この写真をクリックすると分かると思うのですが、看板に”Sausage Feed”と書いてあるのが分かるでしょうか。この日曜日に、朝の10時から夕方の5時まで人々が集まってみんなでソーセージを食べるのです。ソーセージといってもいわゆる、フランクフルトソーセージの、身がブリブリとしている美味しいもの。この写真で石段に座っているおばあちゃんは、あとで中にいる人に聞いて知ったのですが、このUnion Townという町でも名物の100歳のおばあちゃんだそうです。いやぁ、お年寄りだなぁとは思いましたけど、まさか100歳だとは思いませんでした。アメリカは日本に比べるとそんなに長寿国ではないので、100歳の人なんて強烈に珍しいのです。
外にはほとんど人はいなかったので、中に入ってそのたくさんの人々にまず強烈に驚きました。この上の写真からは想像も付かないほどたくさんの人々。まず入り口からすぐのところでこのイベントのチケットを購入します。大人ひとり10ドル。結構高いな、とそのときは思いました。そしてその建物の中2階の大きな体育館のような部屋に入るのですが、そこには真ん中にテーブルがいくつか用意されていて、そしてお年寄りがビンゴを楽しんでいます。そして壁際にはたくさんのバザー商品が並んで、教会のファンドレイジング(費用集め)になっていたようでした。そしてそのバザーのテーブルをぐるりとまわる人々の長蛇の列。私たちがそこに到着したのは1時15分くらいだったんですが、その体育館のような部屋をひとまわりする列に並ぶこと約30分。そうするとせっかく入って来た入り口のところに戻る仕組みになっていて、そこからその列は、今度は階下に降りる階段を降りるようになっています。
そしてその階段を一段一段降りながら、並ぶ事約20分。この写真がその階段をやっと最後まで降りて来て、この食堂のようなところの入り口にさしかかったところですね。ここまで来るのが結構長くて、まるでどこかの遊園地で乗り物に乗るのを待っている気分でした。この写真では、顔は写っていませんが、ブルーと白のチェックのシャツを着たおじいさんが、ここでチケットを受け取ります。私たちのチケットには2728番とかそういう番号が書いてあったので、もしかしたらそれくらいの人数がすでにここに入っていたのかもしれません。そして、この入り口を入ってすぐ左のところからソーセージ2本、マッシュポテト+グレイビーソース、スイートコーンをお皿に載せてもらって、案内係に人数を告げ、テーブルまで案内してもらいます。
ここでびっくりしたのですが、テーブルはしっかりセッティングされていて、ちゃんとしたナイフとフォークが置いてあり、席に座るとすぐにコーヒーとレモネードのお兄さんがやってきて飲み物を注いでくれました。テーブルには、ソーセージに欠かせないサワークラフトがたっぷり、ピクルス山盛り、アップルソースなみなみ、といったものが並んでいて、ディナーブレッド、バターも豊富に置いてあります。マスタードも。そしてそこで「うわー結構いっぱいあるね」と大喜びしながらモグモグ食べていると、最初にもらったソーセージ2本を食べ終わるちょうどその頃に、ボランティアのおじさんが、「もっとソーセージ食べなさい」とどんどんソーセージを持って来てくれるのです。パンのおかわりも。サワークラフトも。これはエンドレスで、「もう私はいらない」というところで断ればいいのです。私はサワークラフトを愛しているのでそれをガツガツと食べ、Aさんは全てまんべんなく食べ、母はピクルスを愛しているのでそれをポクポクと食べ、それぞれに満喫しました。コーヒーもレモネードもお水もどんどん持って来てくれるのです。そして最後にはボランティアの少年達がまわってきてデザートです。私はレモンパイ、母はブルーベリーパイ、Aさんはカフェオレパイをそれぞれたっぷりいただいて、もうこれ以上何も入らない、水さえ飲めない、という満足状態になったところでそこを出ることにしたのでした。
Sausage Feedとはよく言ったねぇ、とか10ドルとはいえ、これで10ドルなら安いよねぇ、などなどいいながらそこを後にしたのですが、このUnion Townという小さな町、このイベントだけできっと20,000ドル、あるいは30,000ドル稼ぐのでしょうねぇ。良いイベントだし、結構おいしいし、みんな満腹するし、言うことないですね。なぜ今まで行かなかったんだろうとちょっと悔やみました。来年もここにいたら是非行きたいんですけどねぇ。

4 Replies to “ドイツソーセージを食べる、というイベント”

  1. MASAMIさん、ご無沙汰しています。
    時々覗きにきていたのですが、「あ、MASAMIさん日本に帰ってきたんだ」と思ってたら…いつの間にかまたアメリカに戻っていたのですね!(思わずびっくり)
    てっきりずっと帰国だと思っていたのですが、一時帰国だったのですね。
    前フリが長くなってしまったのですが、このイベント、すっごいですね!
    ドイツソーセージ…日本のドイツパブでも食べられますけど、最近食べてないな~…。
    あの皮の「パリッ」と中の「ジュワ~」がたまらなく好きです。
    ザワークラフトやピクルス、初めて食べたときにはその味に衝撃を受けたんですけど、学生時代にマスタードをつけて食べてから、すっかりその味のとりこになってしまいました。
    こんな私が“SAUSAGE FEED”なんてイベントに参加したら、絶対抜け出せないような気がします(笑)。
    ホントに死ぬほど食べそう♪
    長々と書いてしまいましたが…最後にもうひとつだけ。
    こちらのブログを私の方のブログリストに追加させていただきたいのですがいいでしょうか?
    どうかよろしくお願いいたします。

  2. nieさん:ご無沙汰してます。そうなんですよ、1ヶ月間と、わりと長めだったんですが一時帰国でした。またしばらくこちらでお仕事の日々です。
    このSausage Feedのイベント、小さな町のイベントにしては結構すごいですよね。ソーセージ美味しかったですよ。ほーんとに、抜け出せない感じしましたよー!
    ブログリスト、是非是非どうぞよろしくお願いします。私も是非リンクさせてくださいね!これからもどうぞよろしくお願いします。

  3. まさみさんのホームページってブログだったんですね。なぜか今まで気づきませんでした。とても立派でブログという感じがしなかったもので。。ブログだと思うと無意味なメッセージでも書き込み易い気がするので、こうやってコメントさせて頂いてます(ホームページだと何だか緊張してしまって、、、これって私だけですよね)。
    ソーデージフィードってとてもしぶいですね~。私も是非行ってみたいイベントです。
    アリゾナではタマレ(tamale)フェスタが来月あるので、まさみさんのような経験が出来ることを期待して行ってこようかなぁっと思っています。
    いきなり、しょうもないコメントでスミマセン。。

  4. akiさん:akiさんってRDを目指してらっしゃるアリゾナのakiさんでしょうか?お久しぶりです。そうです、ブログだととても更新がラクなので去年の冬にブログに乗り換えました。
    タマレフェスタ!なんだか聞いただけで熱い感じですね!ってホットタマレですか?それとも普通のタマレ?まあきっといろいろあるんでしょうけれど、アリゾナらしくて素敵ですね。私もペッパー類大好きです。どんなフェスティバルだったか、是非教えてくださいね!

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