クラブケークならぬコッドケーク

私が住むプルマンという田舎町は、ワシントン州にあり、ワシントン州そのものは太平洋に面しているので「海側」という印象がある、とよく言われますが、この町はその州の中でもほぼ最東端にあって、海とはまったく関係ない完全なる内陸の町です。内陸、というと、日本の内陸を想像することもあるかもしれませんが、日本は島国なのでいくら内陸にいっても長くて数時間ですぐに海に出ることができますね。でもアメリカの内陸はそんなわけにはいきません。だから、アメリカの内陸部でおいしいシーフードを食べよう、という試みははっきりいって無駄なことが多いのです。何が言いたいかというと、私は魚料理やシーフード料理をあまりしない、ということ。


アメリカに旅行する方、自分が海側にいるか内陸側にいるか、よく考えた上で、レストランなどで魚料理を頼んだ方がいいですよ。内陸にあるレストランのシーフードは、95%ハズれます。缶詰の貝類、冷凍に冷凍を重ねた魚ははっきりいっておいしくないですからね。で、私も、「たまには魚たべたいなー」と思ってスーパーマーケットでシーフードコーナーを見るんですけど、基本はサーモンです。サーモンの品揃えはいいです。そして次に多いのがえび。カクテルシュリンプといって、すでに調理されていてそのまま食べることができるえびが、生サーモンの横においてあったりして、「えええ」と思って食べる気を失います。そしてその次に見るのが、コッド。白身魚です。臭みもクセもない白身魚なので、一般的に魚嫌いのアメリカ人には人気なのです。
Crab Cake(クラブケーク)というと、蟹の身をほぐしてお焼きのようにしたものか、パン粉をつけてコロッケのようにしたものがメジャーですが、同じような味付けで、白身魚をオーブンで焼いて、身をほぐしてこうして焼いてみました。だからCod Cake。白いソースはわさびタルタルソースです。
Aさんはいつも、私がこういう創作料理を出すと一瞬躊躇するので面白いのですが、盛りつけた、この2個を食べてから、にんまりと笑ってさらに1つ取ってていねいにわさびタルタルソースを塗って食べていたので、合格だったということでしょう。これからも、なんとかしてこの内陸でも、シーフードをなんとかおいしく食べる努力をしてもっとお魚食べたいなーと思います。

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