栄養エッセイ第2回:自分を知ろう





前回の「栄養ってなあに」に引き続き、1997年の私のエッセイ第二弾です。(1997年6月:Masami's Home: Nutrition「自分を知ろう!」より)

私は身長が168センチあります。今でこそ身長の高い女の子なんて珍しくはないし、普通に170センチの女の子もたくさん見かけますが、私の時代は、私はすごく背が高い方でした。一番伸びたのが高校生のトキで、一番多感な時でしたから、何度も「神様!これ以上私を大きくしないで」と祈ったものです。が、残念ながら身長を私の力で変えることはできませんでした。思春期の男のコなんて、「もうすこし身長があったらなあ」なんて考えるコも少なくないのではないでしょうか?


残念ながら大人になってからは身長は変えることはできないんですけどね、当り前の様ですが、体重なら自分で変えることができます。体重をコントロールする要素はたった2つしかありません。

  • 食事
  • 運動

この2つです。

そう、当たり前すぎてガッカリしちゃいますね。でもこれを忘れて体重をなんとかしようとする人は多いんですよ。簡単にやせるダイエット食品!飲むだけでみるみるやせる!毎日一粒飲めばやせる薬!こういうのを見ると、忘れちゃいそうになるのも分かります。

では、食事、運動でどのようにして自分の体重をコントロールすればいいのでしょう?それにはまず、自分がめざす体重というのを知る必要がありますよね?このページでやってみましょう。このページではJavaScriptというプログラミング言語を使った計算を紹介しています。残念なことに、ブラウザによってはうまく動かない場合もあるようです。
次の欄をどんどん埋めていってみてください。身長を書き込んだりメニューを選んだりボタンを押したりするだけです。

身長と毎日の生活強度で標準体重を出してみましょう。



身長:cm
生活活動強度A:

では右のボタンをクリック!

あなたの標準体重は、ズバリKgです!
では適性体重の範囲としてはどうでしょう?
Kg
 〜Kgなんですねえ。

ついでに1日に摂取すべきカロリー量の目安も知っておきましょう。
Kcal〜Kcalということになりました。


生活強度Aとは--4段階に別れた生活の軽重の目安。

軽い: 1日の中で歩くのは1時間程度。
だいたい座って事務や勉強、おしゃべりをしている。
ゆったり主婦さん、ゆったり学生さん。のんびり事務職。
中等度: 1日の中で歩くのが2時間程度。
タマに立って作業することもあり。
働き者主婦、勤勉学生、真面目事務職さん。
やや重い: 1日に3時間以上は歩くことがある。
少なくとも1時間は「労働」というものをする。
農耕、漁業、建築など。
重い: 1日のうちに2時間は激しいトレーニングや筋肉を使った作業をする。
重い筋作業である建築作業、農耕作業など。

次のは厚生省が出している、簡易算出法と呼ばれるものです。これも試してみましょう。


性別:女性男性

年令:
では計算してみましょう。右のボタンをクリック!
1日のカロリー摂取量の目安:Kcalということになりました。

最後に糖尿病の食事療法でよく使われる方式のご紹介。


追記:これは糖尿病患者さん向けなので、カロリーは控え目になります。ダイエットをしているヒトにもいいかも。

生活活動強度B
計算してみましょう!
標準体重:Kg
一日のカロリー摂取量の目安:Kcal〜Kcalということになりました。

だいたいの自分の標準体重がアタマに入りましたか?カロリーの必要量は、運動量などによってかなり幅が出るので、ここでの数字はあくまでも参考程度に考えればいいことですが、一番最初の計算式で出た、ズバリの標準体重は、かなり信用できると思います。今のアナタの体重はどのくらいですか?標準体重とどのくらい違いますか?やせすぎ?太りすぎ?はたまた自分の体重をハッキリ知らないとか?

もう一度いいます。体重のコントロールは実は簡単なことなんです。「気にかける」だけでかなりの影響があります。自分の今の体重がハッキリ分からないなんて言わずに、おフロ上がりにでもちょん、と体重計に乗ってみてください。体重を知ることは、個人ができる「病気の予防」の第一歩だといっても全然言い過ぎではないと、私は考えているんですよ。まず、自分を知ることが大事なんです。

その上で、特に女性の方は、自分の「美容体重」をリスクを承知の上で設定してください。栄養士としてアドバイスさせていただけるのなら、一番上の計算で出た、適正体重値の範囲の最小の値よりも5キロ以上下を目指すと健康に害が出ると思います。すぐに害が出なくても、自分の人生で一番良い時期に、身体を壊すことになります。どうか気をつけてください。

JavaScriptがうまく動かなかった方へ


ごめんなさい。ブラウザによっては動かないことがあるんです。いろいろブラウザを持っている方は試してみてくださいね。

補足(10/16/2004):ここで出した数値はそのまま「ふーん」と見過ごさずに、ぜひぜひメモをとって、どこかに保存しておいてみてください。特にカロリーなどは、普通に3等分してみてなんとなく覚えておくと、ちょっとしたときにカロリー表示などをみて参考になる場合が多々あります。「今日はお昼にこれだけカロリーとったから夜は控えめに」とか「今日はあまりカロリーとってないから夜はもっと食べよう」とか自分で調整できるのが、「自分を知る」ことの最大のメリットだと思います。

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