数ヶ月前から、個人的に頼まれたプロジェクト、としてやっていたのは実は、私のアドバイザー、メンター、お母さん、親友、などなど思いつくものすべてである恩師、Valと旦那様のJoeの家族の写真（ひいひいおばあちゃんまで！）を、品質を損なうことなくスキャンし、加工し（ボロボロの写真ばかり）、フィルタをかけ、キレイな形にしてキャプションをつけて、彼らの家に昔からあるという大きなフレームに合う１５インチと１９インチの大きなポスターにするという作業でした。何が大変だったかって、やっぱりリタッチング（レタッチ？）。写真は古ぼけている物が多く、ラインが入っていたりしてそれを取り除くのが本当に大変だったんです。
上の写真をクリックしていただくと分かるのですが、一番右下の写真なんて、半分で切れていたんですよ！なんとか頑張って背景を作り、椅子も半分つくりあげ、洋服もちゃんとしたところで疲れ果てて倒れていたら、Aさんがいつのまにか彼女についてなかった右耳をつけていてくれました！こうして指摘すると、作りモノだということが分かるんですが、言われなきゃ分からない程度になったので大満足です。キレイにできてよかった。ところでこのポスターの黒い枠線は実際にはないものです。バックが白かったのでこのウェブにのせるために枠線を作りました。
刷り上がったポスターを見て、私の大事なアメリカのお父さんであるJoeが、こんなメッセージをくれました。
Thank you for your work on the Hillers Family poster. I think it is just fantastic. Everytime I look at it, I think of the history of my family, that is visible on that one poster.
I wish you the best in your future endeavors. The two of you are great people.
Joe
Joeは明るくこのうえなく楽しい人なのですが、それは実は恥ずかしがり屋さんの裏返しで、こうして真面目になると思い切り恥ずかしそうな文章になっているのが良くわかって思わず微笑んでしまいます。今日がValのオフィシャリーな引退の日だったんですが、私はアメリカのこのワシントン州の田舎町に来て、こんなにすばらしい夫婦に出会えて、こんなに仲良くしてもらえたことは、私の人生の中の特大にラッキーな出来事だったなぁと思います。この恩はどうやってもかえせるものではありませんが、なんとかしてこの二人に、「Masamiにいろいろしてあげてよかった」といつか思ってもらいたい、と思ってしまいます。このポスタープロジェクトもそのひとつだったんですけど、かえって、こうして大げさに喜んでもらったおかげでまた私もさらに頑張らなくちゃ！という気分になってしまいました。でも、ホントに喜んでもらえて良かった。