テンプルスクエア

ソルトレイクシティ、といえば冬季オリンピックとか塩の湖とかいろいろと思い付くこともありますが、有名なのはモルモン教の町ということですね。白人が多く、人種差別もあるなんて良くないウワサも聞きますが、現在はそこまで表立った差別は無いような感じがします。宗教はいろいろな人の考え方、生き方を左右するものだし、日本のような宗教色の強くない国の人から見るとなんとなく無気味な感じがするものだし、私もこのソルトレイクシティの根底に流れる何かについてはあまり良く知らない、というのが正直なところです。でもレストランやお店、ホテルなどの人は普通でしたよ。普通よりももっとフレンドリーだったともいえるかもしれません。写真はそんなモルモン教の教会があるテンプルスクエアの一部。お花が満開ですごくキレイでした。


テンプルスクエアはダウンタウンの中でも他を圧倒していて、とにかくこの教会が大きく、白く、きっとハイメインテナンスにちがいないにもかかわらず、夜はキレイに電球すら切れることなくライトアップされていて、ゴミひとつ落ちていないのです。モルモン教の敬虔な信者さんたちは服装も厳しいらしく、男の人は子供から大人までキッチリしたスーツを着ているし、女の人も清楚な感じのワンピースとか、こう、「整頓」とかいう言葉をイメージさせる雰囲気です。
モルモン教の教会は、一応ここでは観光地ということになっていて、ゲートは大きく開かれ、中のパイプオルガンなども見学することができます。良く、外国人が日本のお寺なんかを観光するような感じで、モルモン教の教会を観光すること自体はそこまで不謹慎なことではないようです。でもやっぱりなんとなく部外者のような、こう後ろめたいような気分がするのも確か。
ところで、ソルトレイクシティにはUtah Traxという路面電車が走っていてこれがなかなか便利です。フリーライドゾーンというのがダウンタウンにあって、私たちが泊まったシェラトンくらいからデルタセンター(ユタジャズの本拠地ですね)くらいの範囲は無料でその電車を利用することができるのです。その電車に何度も乗って、モールにいったり、この教会にいったり、いろいろと楽しみました。私は実は路面電車が大好きで、以前にドイツに観光旅行に行ったときも電車に何度も意味なく乗ったし、サンフランシスコではもちろん、故郷熊本でも高校生のときは路面電車ばっかり乗ってました。長崎なんて、路面電車で移動が当然でしょう?という感じ。
なんだか最後は路面電車へラブメッセージになってしまいましたが、私が分析するに、路面電車のある町、というのはつまり、過去にちょっとだけ発達しようとした田舎町的な要素があると思うんですね。サンフランシスコは別として(あそこはもはや路面電車そのものが観光地ですからね)。私はそういう感じのゆったりとしていて、でもわりと便利な田舎の町に惹かれる傾向にあると思うのです。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *