Salt Lake Cityより

無事にユタ州ソルトレイクシティに到着し、久しぶりにアリゾナから来てもらったHと一緒に週末をしっかり楽しみ、今朝早くにHを空港まで送ってきて帰ってきました。写真はデルタ航空のハブにもなっているこのソルトレイクシティの空港にて撮ったもの。現在朝の8時(現地時間です、マウンテンタイムなので私の住むPullmanとは時差が1時間あるのです)になろうとしているところですが、学会のオープニングイベントともいえるセミナーがあと45分後にあるということで中途半端になってしまった時間をつぶしているところ。
ここに着いたのは16日、金曜日だったのですが、いきなり預けた荷物が出てこないトラブルに見舞われ、実はこの18日朝現在もまだ受け取っていないのです。最初の夜は心配しましたが、今は平気で気楽にかまえてます。というのも、ちゃんと連絡はついていて今日中にも届く予定なので。でも今回、ホントに全部預けてしまったので下着や歯ブラシなんかもなくていろいろ購入しなきゃいけなくて大変でした。でも1日につき25ドルまで補償が出るので、そこまで痛い出費じゃないんですけどね。でもこれはトリッキーで、24時間以内に荷物が届けられれば、何の補償もないらしいですよ。私はもう2日も待ってますからねぇ。いい加減に届いて欲しいです。


16日は夕方5時半くらいに到着したのですが、荷物のことを心配しながらも、自分たちに出来る事はもうほとんどない、ということで手ぶらで(まあ手荷物は持ってましたが)行動することにし、まずは予約していたレンタカーの手続き。ポンティヤックのサンファイヤーという、小さなカワイイ車をあてがわれ、カワイイけど絶対自分では買わないだろうなーという車種に大喜びしました。それから7時前後にフィニックスから飛んできたHとセキュリティチェックゲートの横で再会。Hはいつもすんごいカワイイ格好やとてもユニークなHらしい格好をしてたりするので期待してたのですが、スコーピオンのプリントの入った白いタンクトップに、「?」となる青いズボン(オXX教の修行服ぽい色)、そして単品ではカワイイはずの薄い茶色のおおきなリュックにパンパンに荷物を詰めて、私を見つけて満面の笑みでタッタッタッタと走ってきたのでかなり笑えました。Aさんが会うなりいきなり「どうしたH、裸の大将か?」と思わず言ってました。さらに笑う私たち。でもすごくカワイイんですよ。洋服やカバンのそれぞれは。
それからその1万マイルくらいしか走っていない金色のサンファイヤー号でとりあえずはホテルへ。今回は学会会場にもなっているシェラトンホテルに滞在です。アリゾナの灼熱の太陽の下での(屋内だけど)仕事帰りのHがシャワーするのを待って、それから夕食へ。夕食はいわゆるガイドブックに一番に載ってしまうようなレストラン、Fresco Italian Cafeというところに行ってきました。正直なところ、お値段の割には微妙。まあ普通、といった感じでしょうか。それからホテルの部屋でコーヒーを飲んだり楽しいHの職場での話をきいたり、共通の友人の話をしたりでかなり盛り上がりましたがいつ眠ってしまったのかは不明。
昨日は、というと、結局その前日に届かなかった荷物を心配して早朝から空港に行き、一体私たちのバッグやスーツケースはどこにいってしまったんだ、とバタバタしたりしていたんですが、いろいろと連絡がついたのでとりあえず今日は学会のオープニングレセプションが始まる夕方まで開き直って遊んでしまえ、ということになってまずはロビー前にあるスターバックスで朝食。
そのあと、学会のレジストレーション(名札やカタログなどいろいろ受け取る)をすませ、それから車でPark Cityというところにいってきました。そこはSalt Lake Cityから30分くらいのところにある、スキーリゾート地。そこはメインストリート付近がおもちゃみたいにかわいいのです(写真)。ディズニーランドのメインストリートっぽい感じという感じでしょうか。ダウンタウンにはいろいろな個人のセレクトショップぽいものがあり、かわいいファーのお店、たくさんのクツたち、バッグ、などなどついつい欲しくなってしまうものがたくさんありました。
スキーリゾートとはいっても、夏なのでもちろんスキーはできませんが、いくつかのリフトは動いていて、私たちも長いのにひとつ乗りました。結構スリリング。山の上からそのかわいいダウンタウンを見下ろす(写真、もっと近い写真はコレです)のも楽しかったし、今は草木が茂っているスキーコースをいろいろと見ることができるので、「あれは急すぎてこわいねぇ」とか「このコースだったらあの林に突っ込んじゃうね」とか口々に意見しながら楽しみました。ちょっと高所恐怖症のきらいのあるAさんは半硬直しててそれも面白かった。彼は本当に怖くなると結構な大声で歌いだすので面白いのです。
ランチはHが「お腹が空きすぎて今にも倒れそう」と言うので、メインストリートのカフェに入って食べたんですが窓際のベストシーティングでなんだかフレンドリーなサービスだったし満足しました。写真はアイスティーを飲みながらぼーっとするAさん。彼はできたてのおいしそうなフィッシュ&チップスを食べてました。彼は揚げ物だったしすごく美味しかったらしいのですが、ユタ出身の友達のEmilyいわく、ユタではホントに限られたレストランでないとシーフード(シェルフィッシュなど新鮮さが重要な食べ物)は美味しくないそうです。内陸ですから仕方ないんですけど。日本のみなさん、アメリカ旅行するときは、フレッシュシーフードは海の近くだけのほうがよさそうですよ。あとは缶詰とか、「これ大丈夫?」と思うような冷凍品のようなものを使っているようです。でもフィッシュ&チップスはおいしそうでした。
そして写真はメニューを見るHと私。Aさんが撮ってくれた写真で、なんだか自然そうにしてますが、実はすごく作った笑顔です。カメラ意識しすぎて大笑いしているところ。それで私たちは何を食べたかと言うと、HはすんごくおいしそうなLox(コールドスモークドサーモン)のクリームチーズとのサンドイッチ。私はアボカドの入ったサンフランシスコスタイルのチキンサラダ。サラダはコールスローっぽいのかな?と思っていたんですがゴーゴンゾーラチーズが入っていて美味しかったです。このカフェ実はオススメかも。お店の名前はEating Establishmentというカフェみたいです。
それから、来るときに通った、ソルトレイクオリンピックの時のスキージャンプ台(写真)の見えるファクトリーアウトレットモールを目指し、またサンファイヤーを走らせることにしたんですが、車の中で私はものすごい眠気に襲われました。というのも、実はその前の夜ほとんど寝てないんですね。やっぱり荷物が心配で1時間眠っては目が覚め、ネットで状況を確認して、ちょっと寝て、なんてやっていたので。そしてグラグラと眠りながらふと気づいたらアウトレットモールの駐車場でした。そこからちょっとしたかわいらしいプレッツェル屋さんのようなファーストフードのお店でコーヒーをがぶ飲みしたら急に意欲がわきました。
意欲って何の意欲かって、もちろんショッピング意欲。荷物が2日も届かないので同じ服を着ていてイヤになっちゃうのでこの際いろいろ買っちゃえー、と服を大量購入。ついでに信じられないくらい安くなっていた黒いバッグ、スカーフなどもまとめて購入。下着も。もっと時間があればさらに買っていたと思われるのですが、4時になってしまってあえなくお買い物終了。Hもバッグやいろいろ買っていたようでした。お買い物はとにかく楽しいですね。
それから私は5:30からレセプションということで、プログラムを見て、実は学会会場であるシェラトンホテルではなくてダウンタウンのガリバンセンターというところで行われることを知って焦って出かける私。レンタカーしていて良かった!なんて思ってガリバンセンターの駐車場も1コだけ空いていてしかも土曜日は無料で、ああツイてる!なんて思ったのもつかの間、会場には誰もいなくてなんだかイヤな予感。でもぱらぱらと同じネームバッジを付けた人々がやってきたのでやっぱりここかと思って、老カップルに声をかけ一緒に会場探しに右往左往したんですが、最終的にそのガリバンセンターのオフィスの人に出会って聞いてみると、「レセプション、1週間前にキャンセルされたよ」というショックなお知らせでした。どうやらホテルのカンファレンス会場で行われた模様。でも私はその一緒に会場探しをしたカップルと仲良くなっていろいろお話を聞いたのですが、なんと彼らは同じワシントン州から来たふたりでワラワラ在住(私の住む町から車で2時間くらい)ということ!仲良くなってお土産までもらって楽しく時を過ごせたので良かったです。結局ホテルに戻ってちょっとだけカンファレンス会場にも行き、久しぶりに友達のEmilyにも再会したし、ちゃんとValやZena、Elaineにも会えたし。
その後7時近くなったので私とAさん、Hの3人は夕食を食べにいくことになり、近くに見えたP.F. Changというチャイニーズビストロに行こうよ、と言っていたのですが長蛇の列になっていて行く気が失せ、じゃあ、ということでダウンタウンのなんだかオープンスペースなカワイイモール(写真)へ出かけ、ディレクトリーを見るとおいしいタイ料理のフランチャイズ、タイフーンがあると書いてあるのでさっそくそこへ行きました。待たされることもなくさっさとテーブルにつき、安く美味しいタイ料理をたくさん食べて大満足。スターバックスでお茶したあと、映画を見にいこうということになって映画館までモールを通り抜けて行こうとしたのですが、そこは私とHというモール大好きなふたりがいるのに、そのまま素通りできるわけがない。あと25分しかないよ、と心配するAさんに、「2分だけ!!」とウソばっかり言っていろいろお洋服など見て回りました。おりしも外はサンダーストームで急に寒くなったのでHは長袖の服や4ドルしかしない服を買い込んでました。私は昼間にアウトレットで買い物しすぎていたので断念。
そしてギリギリに映画館に到着し、9:25から上映だった”The Notebook“を見て、今年初めてと言っていいほどの大号泣。大大大号泣でした。映画の結構早い時間から私は涙ぐみ始め、ぽろぽろと涙を流していて、後半、ああ〜これは危険だな、嗚咽になっちゃわないように気をつけなきゃ、とグスグス言わせていたのですがそのあたりから隣ではHが涙も鼻水も止まらなくなったらしくヒドい音をたて始めたのでなんとか私はおさえることができました。でもやっぱりしばらくして、私もそろそろダメかなと思って口に手をあてていると、今度は後ろの席に座っていた女の子がついに嗚咽をはじめたので救われました。私は最終的にはなんとか声はたてずにすんだはず。原作を読んだ人にはイマイチだったらしいこの映画ですが、原作を読んでいない私には十分でしたよ!ヒネった映画の多い昨今、こんなストレートで泣けて、しかもミラクルハッピーエンディング(?)な映画はいいですねぇ!大好きでした。思い出し泣きもできるくらい。帰りの駐車場でも思い出し泣きの第2波が襲ってきてもう大変でした。というのもHの涙と鼻水でグチャグチャになった顔を見ていると笑えるし、でも映画を思い出して涙が出るし、というダブルパンチ。
そしてお部屋に帰ってきてお互いにもう一度「映画良かったね〜」と言い合い、幸せに眠り、そして今朝に至る訳です。そしてこれを書いているうちに、スーツケースとボストンバッグ、今到着しました!あああ会いたかったよスーツケース!と抱きしめました。今日のポスタープレゼンに間に合って良かった。Aさんはさっそく着替え、ヒゲそりなどしています。かわいそうに、着替えてないどころか、ヒゲも剃れなかったのねぇ。今日は私は4時からそのポスタープレゼン。これが終わってしまえば緊張することはもうないのであとは楽しむだけです。

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