The Cuckoo

20040516_thecuckoo.jpgThe Cuckoo (2003), (A-)
ロシアの賞とりまくりの映画で、原題はアルファベットでむりやり書くならKukushka。正しくは左のポスターのタイトルです。邦題は調べてません。ご存じの方いらしたらおしえてください。
一応戦争ものとしてカテゴリー分けされるとは思うんですが、基本的には何でもアリでした。とりあえず、全部字幕が出るんですが、出てくる主要人物3人が別々の言葉をはなすんですね。ロシア語、フィンランド語、そしてラップランド語。当然のように誰も誰ともお話ができない。誰も共通の言葉をしらないので何一つ通じない。舞台が第2時世界大戦から冷戦の時代なので微妙にヒトラーのことをドイツ語で2、3語はなせる程度。でもだれもドイツを憎んでる時代なのでファシストだと思われたくなくてそんなドイツ語もまったく意味なし。1時間半の映画を通じて誰も全くまともな会話をできないまま話がすすむので実は斬新です。感想は下に続きます。
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しかも最初は戦争とその混乱とそしてちょっとした反戦メッセージぽい映画だと思いきや、その言葉の壁のせいで話はいきなり爆笑モノのコメディになるし(自己紹介のところの伏線から、最後のお別れのところとか)、ちょっとしたキッカケで、いきなりサイファイになるんです。サイファイですよ。現実ではないんです。観てるほうは「えええ!?」と気持ちをどこに持っていっていいか分からなくなります。そしてロマンス(?)あり嫉妬劇(?)あり、涙まで流す場面もあり(外でロシア人の人が帽子とジャケットを仕方なくかぶるところとか)、最後になぜか、たった今1時間半かけて観た映画をダイジェストでナレーションしてくれて、「いやナレーションしなくていいよ、観たよそれ…」と呆然としているとビックリな結末が待っていたり、見どころ満載でした。
でも日本人としてみるとロシア語はもちろんフィンランド語、ラップランド語も、なにそれ、という感じなのでわりと字幕(英語)を必死で追うことになり、しかもちょっと無音のシーンも冒頭に多く、無声映画かと勘違いしそうになる勢いなので画面もロシア映画独特のブルーぽいグレイだし眠くなるかもしれません。でもそれを必死でこらえてみていると、観終わったあとにすごいエンターテイメントだった!と思えること間違いなしです。かなりオススメ。

2 Replies to “The Cuckoo”

  1. こんにちは、夏川です。
    ブログドウメイさんから来ました。
    なんだか観てみたい映画ですね。
    初耳ですが、ちょっと調べてみます。

  2. 夏川さん:初めまして。コメントのこしてくださってありがとうございます。この映画はなんだかまったりしてましたけど、私は楽しめましたよ!もしご覧になったらぜひ感想などお聞かせくださると嬉しいです。

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