最終試験のスケジュール

昨日はいきなり雪が降ってびっくりしたんですけれど、無事にGraduate School(大学院)のオフィスに、私の学位の最終試験の日程をスケジュールしてきました。スケジュールするためには、論文を書き上げ、それをコミッティメンバーと呼ばれる、3名以上のスーパーバイザーに提出し、それにたいするOKをもらい、書類にサインしてもらい、その書類にさらに、マイナー(副専攻)の学部長からサインをもらい、最後にメジャ−(専攻)の学部長からサインをもらい、さらに、私のように研究対象に人を使っている場合は、Human Subjects Approvalという道徳上の書類をもらっているのですが、そのすべてをコピーし、そしてひとつのクリーンコピーの博士論文を持って、Graduate Schoolのオフィスに持っていかなければいけないのです。


論文は結構前に書き上げていたのですが、コミッティのみなさんが満足するようにちょこちょこと変更を加え、ValとMiriamからは前日にサインをいただいていたのですが、Sandyは隣町のモスコウにある、University of Idahoの先生なので、せっせと彼女のもとに通い、なんとかサインをいただき、私のマイナーの統計学の先生であるJanからもサインをいただいていたのですが、それからが苦難でした。
マイナーの学部長、ぜんぜんオフィスにいない。秘書のナンシーに聞いたら、どうやら彼の一人息子が地域の野球チームに入ったらしく、チームの試合があるたびにちょこちょこ抜けていってしまうというじゃないですか。どんな学部長だ。それでとりあえず書類をメイルボックスに突っ込んでその日は帰ったのですが、どうしても不安で翌日は早起きして朝の7時半くらいに学校へ行き、学部長が通勤してくるのを待ち伏せ。でもそれをやって良かったです。アメリカ人は朝が早いので、朝からちょこちょこっとおしゃべりしてさっさとサインをもらえました。うちの学部の学部長も同じ。これがオフィスアワーの始まる9時に行っていたとしたら、もうすでにみなさん何か別の仕事を始めていて、それを邪魔してしまうことになったと思うし、最悪の場合は会えなかった可能性すらあるので、この早起き作戦はかなり成功でした。
そしてGraduate Schoolのオフィスへ行って提出。「これがフォーム、これがHuman Subjectsの書類、そしてこれが私のディサテーション(博士論文)」、と並べて見せたら、”You’re my most favorite one so far!”と突然言われたのできょとんとしていたら、”Nobody is organized as you!”と突然いきなりほめられました。みんな、どうやらHuman Subjects Approvalの書類を忘れるみたいです。私が、「いやー私のオーガナイゼーション能力は、最近コミッティメンバーからどうなの?って思われていたみたいだから、ついにここでほめられて嬉しい」と言ったらなぜかめちゃめちゃウケてましたけど、何がツボだったんだろう。そして最後に私の論文のフォーマット(ページ番号や名前やいろいろ)をチェックして、返してくれるときに「はい、あなたにプライズをあげたいくらいよ」といって返してくれました。たったこれだけのことなんですが、なんだか嬉しくなってしまいましたね。ストレスまみれのこの数日、私はあまり人に「私ストレスまみれなの!!」」とアピールしないように気をつけているのですが、こういうオフィスで働いている人は、そういうのがしっかり分かっていて、こうやって私を元気づけてくれたりして、アメリカ人のこういう部分は本当に素晴らしいなぁとつくづく思ったのでした。
というわけで無事に書類は完備ということで、これからまたちょこちょこ手直しと、今度はその最終試験(口頭試問)のための準備です。あと、22日にとある会合で15分という短い時間とはいえ、ゲストスピーカーをさせていただくので、その準備もしなきゃ。そして5/26のFarm to Tableというローカルの学会では1時間のゲストスピーカーさせていただきます。その準備もやらなきゃ。そして7月にユタのソルトレイクシティで学会にポスターを出すので、まぁこれはポスターなので別にラクですけどその準備をしなきゃ。まだまだ終わりません。パブリケーションも頑張ろう。

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