オゾン殺菌マグロ

東北は河北新報という新聞からの記事です。本文は下に引用してあります。
横浜に、殺菌洗浄施設を持った、立派な卸市場があるのは知っていましたが、こうして、どういうアプローチかを新聞記事がまとめているのはいいですね!物理的に段差をつけるのは、わりと効果的だとうちの学部のPh.DにいたMuradというヨルダンの学生が教えてくれたことがあります。彼は魚介類の食品安全についてリサーチしてます。
オゾンの殺菌については一応ProsとConsがあるらしく、効果についても賛否両論。でも一般論的にはしないよりははるかに良いという結論なのでこういう措置なのでしょう。でも室温を10度以下に保つのは、かなり寒いんですよ。簡単に10度といいますが、立ちっぱなしでお仕事する方には割と辛い温度のはず。でも新鮮なマグロちゃんのためならえんやこらですね。


以下、本文を引用しておきます。

オゾン殺菌で生マグロより安全に提供 仙台市中央卸売市場
生マグロの衛生管理の向上を目指し、仙台市中央卸売市場(若林区、香森均場長)が建設を進めていた低温生鮮マグロ売り場が近く完成し、26日に現地で業務開始式が開かれる。新施設は室温を10度以下に保ち、洗浄や殺菌を徹底するのが特徴。卸売市場側は「食の安全に配慮した新施設を活用し、流通関係者や消費者の信頼に応えていきたい」と話す。
新施設は既存のマグロ売り場の一部を改修・増築した約1070平方メートル。昨年7月に着工、今月17日に完成し、4月1日に本格稼働する。事業費は約2億5000万円。
場外からの雑菌の侵入を防ぐため、荷下ろし場と売り場の間に段差を設けてフォークリフトなどの外部車両が進入できない構造にしたほか、冷却装置で室温を10度以下に設定。マグロの品温が食品衛生法の基準(10度)を超える危険性をなくした。
場内の卸売会社2社は、食中毒の原因になる大腸菌や腸炎ビブリオ菌の繁殖を防ぐため、共同でオゾン水、オゾンガスによる室内の洗浄・殺菌システムを設置した。
市場によると、こうした衛生管理システムの導入は、中央卸売市場としては横浜市に次いで二番目。既に低温化している魚卵、ウニ、冷凍食品売り場を加えると、場内売り場の低温化率は面積比で27%から40%に向上する。業務開始式は26日午前6時15分から、藤井黎市長や市場関係者ら約100人が出席して開催、完成を祝う予定。
卸売市場市場管理課の熊谷安彦課長は「仙台市中央卸売市場は、マグロ取り扱い高に占める生鮮の割合が約8割と、極めて高いのが特徴。新施設の稼働で、生マグロのおいしさをより安心して楽しんでもらえるはず」と期待している。

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