大学バスケの劇的結末

わがワシントン州立大学は、PAC-10とよばれる、アメリカの大学のスポーツカンファレンスに入っています。いろいろなカンファレンスがありますが、PAC-10は、NCAAの、言ったらMLBのメジャーリーグのようなもの。AA、AAAのようなカンファレンスがある中で、最高位のカンファレンスです。全米で6コくらいしかありません。


で、わが大学は、最近だけとはいえ、フットボールは強く、そのおかげで生徒数も増えてきたのですが、割と不毛の年月を過ごしてきたのでした。98年の元旦に行ったローズボールだって、実は67年ぶりだったのです。だから、このカンファレンスの中では、「弱小大学」と言われても仕方のない立場だったのです。今バッファローで大活躍しているクォーターバックのブラッドソーがいた頃からやっと、ちょこちょこ勝てるようになった程度。
そこそこ強いのが女子バレーボール(今年はダメでしたが、去年は全米で25位以内だったはず)。女子サッカーもなかなか強いときがあります。野球は最近はダメですが、マリナースのファーストベースのジョンオルルドや、マリナースからアナハイムエンジェルスに移籍したアーロンシーリ投手が同時期にいたころのWSUは強かったみたいですね。でも、基本的には、まぁ、うちの大学は特に伝統的に何かが強いということもなく、何のリーグでも、中から下という感じだったのです。
そして男子バスケにいたっては最低。多分数年連続、PAC-10の最下位争いを繰り広げていたはず。でも今年度は新しいコーチを迎え、なんだかいいムードのスタートだったんですね。でもやっぱりそんなに突然勝てるわけもなく、快進撃というわけにはいかない日々。でも、それでも少しずつ、「あのコーチいいね」とささやかれるようになるほど、去年度とはあきらかに違うチームになってきていたんです。
そして今夜、全米第一位のスタンフォードとの対戦でした。今年無敗のスタンフォードは、ワシントン州の私立、ゴンザカ大学というバスケの名門までをも倒したので、この試合はちょっと希望が薄かったものの、なんと試合終了18秒の時点で、61-58で勝っていたのです!その後1秒でスタンフォードのゴールが決まり、61-60でWSUボール。
そこであろうことか、WSU側が5秒ルール違反。カレッジバスケは、外からボールを入れるとき、5秒以上もっていてはいけないらしいのです。そしてスタンフォードボールに。でもスタンフォードがボールをとりこぼし、コートの床の上で醜い取り合いに。そこでポン、と出たボールはスタンフォードの選手がとり、みんながそこにつめよったとき残り時間3秒。そして絶望的にスタンフォードの選手がボールをゴールにむけて投げて…。
奇跡の3点ゴールが決まったんです。ゲーム終了。そこにファウルもあったらしく、さらに1点加わって64-61。スタンフォードの勝利。やっぱりナンバーワンはすごいなぁと、かなりのハートブロークンでした。あああ、大きなアプセットのチャンスだったのに。でも、いい試合を見せていただきました。Aさんのクラスを取っているChrisもプレイしてました。今年最後のホームゲーム。ああ、残念でした。

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