In America (2003), (A-)
アイルランドとイギリスで2002年に公開された映画が去年アメリカにやってきたみたいです。邦題は、「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」だそうです。
映画を見終わって、クレジットを見て分かったのですが、これはジムシェリダン監督の半自伝的作品らしいです。つい最近読んだ、The Lovely Bones(ラブリーボーン)が、娘を失った家族の傷付き、バラバラになり、立ち直る姿を描いた作品だったことを考えて、いろいろなシーンがこの映画を見ながら重なり、この時期にあの本を読んで(出版からはかなり遅い時期)、この時期にこの映画を見たことをとても不思議に思いました。
[ DVD | 日本は輸入版のみ ]
この映画、見て良かったです。失ってしまったものをいつまでも立ち止まって嘆いてはいけないって、私が通ったプロテスタントの大学のチャペルでも聞いたなぁとぼんやり思い出しました。言うは易し、という感じですが、こうしてビジュアルで見せられると、こういった、私にとって今考えうる最悪の出来事を、頑張って乗り越えていっている家族というのが世の中に五万といるのだなぁと思って、じーんとすると同時に、私はとても幸運だと思いました。私はこの幸運が、保証されたもののように日々を送っていますが、それはとっても贅沢なことだと改めて思います。こういうことを、こうやってときどきハっと気付かされるのは大事だと思いました。
ところで、出演していたふたりの女の子はとてもカワイイのですが、ふたりとも、不思議な大人っぽさを持っていて、スンナリとこの映画に入り込むことができました。実際に姉妹らしいです。特に妹のアリエル役のコがとてもキュートで見ていて思わずニコニコさせられました。