10th Grade, (Joseph Weisberg)
若い著者(もしかしたらティーネイジャー)が書いた小説です。アメリカに来て、住んでみていつも感じることですが、アメリカのティーンカルチャーは特別で、完全なマーケットとしての対象になっているので、必ず、どこかで、「ティーン向け」という商品に出会います。また、思春期に特有の暗い雰囲気、混乱した自我が描かれる映画や小説があふれています。そして、「どうしてアメリカのティーネイジャーはこんなに暗く混乱しているんだろう?」と不思議に思います。それに上手に答えてくれたのがこの本。何か事件が起こるわけでもヒーローが現れるわけでもありませんが、なんとなくアメリカの若い子たちの日常がクリアに見えた気がして、頑張っている彼らに微笑んでしまうようなお話でした。ハードカバーのこの本の装丁もキレイでした。
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