How the Other Half Thinks: Adventures in Mathematical Reasoning

20030416_howtheotherhalfthinks.jpgHow the Other Half Thinks: Adventures in Mathematical Reasoning (Sherman K. Stein)
読売新聞の書評を読んでいたら、シャーマンスタイン著の「数学ができる人はこう考える」という本が紹介されてましたが、是非とも読みたいと思って、今Sherman Steinって適当にスペルしてサーチしてみたらヒットしました。$13.27。お安くないですが、カスタマーリビューはかなり高めですね。ちょっとExcerpt読んでみましたがかなりおもしろそうですね。多分次のお給料日に右手が勝手にクリックしていることでしょう。どうやら、「数学」と書いてあるんですが例文を読むと、私がクラスで頑張っているはずのプロバビリティ(確率)がメインぽいんです。
[ 洋書籍 | 日本語訳書 ]
追記:ついに買って読みました。感想と、上の書評は下に続きます。


以下、書評を引用します。
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平易に導く啓蒙の書
 数学は難しい。ごまかしがきかない。途方もない努力を要する。しかし、聡明で誠実な努力家でありながら数学が苦手、という人がこうも大勢いるのはなぜだろう。
 本書の最初の問題「ビュフォンの針」で探ってみようか。平行線の上に、その間隔と等しい長さの針を投げたとき、針が線と交わる確率を求めよ。正解は、2—π。……ってなぜいきなり円周率が? こんなところでπと言われても実感がついてこないというか……。
 そう、数学が嫌われる最大の理由は、「直観を愚弄(ぐろう)する」ことだろう。親から授かった感性を尊ぶ人ほど、数学の暴力性に反発したくなるはずだ。でも、自然な情緒を追認する文学や芸術ですら、親譲りのぬくもりを混ぜ返す折々の狼藉(ろうぜき)に満ちている。文明のそうした否定ダイナミズムの、最もピュアな形態が数学なのだ。
 しかし本書は、そんな数学をまた強引に、日常の直観レベルへ一瞬ひきずりおろしてみせる。各章で読者を「実験」にいざなうという意表を突いた手口。針を何十回も投げて記録をとってみよう。長さを変えて、折り曲げて、円の形にして投げてみよう。ほうら、これとこれが同じことで、これがこうだから、ね、答えの中に円周率が浮かび上がってきたでしょ……。
 針投げ以外にも、バレーボールの試合が2点差で決着するまでの平均得点とか、開票のあいだ一方が他方に対し常にリードしつづける確率とか、繰り返しのない文字列の作り方とか、結構難しいはずの問題群を、導入実験によってすんなり直観へ同化させたうえで、論証の裏づけをきっちり取る。しかも足し算引き算以外はほとんど使わないおそるべく平易な計算で。
 字も大きくて読みやすいことこの上ない。生まれつきの直観が踏みにじられる崩壊感覚、という数学本来の法悦境へ向けて、とりあえずは華麗な体感戦術で読者をかっさらってゆく、稀有(けう)の啓蒙(けいもう)書である。
 冨永星訳
◇S・スタイン=アメリカの数学者。著書に『数の力』(海文堂出版)など。
白揚社 2500円
●評者・三浦俊彦 (和洋女子大学教授)
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だそうです。πがかかわってくるのは、円がどうとかという前に、ディストリビューション の曲線とその立体が問題だと思うんですけどね。このあたりは著者がわざとこういうふうに書いているのか、評者がこういうふうに理解してるのか、どちらか分からないところですね。
学期も終わりに近付いてきました。あとちょっと、気合いいれて頑張ります!

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