シアトルとクープビルで過ごした春休み

すっかり春休みを楽しんでいます。いまはワイヤレスインターネットのできるシアトルのカフェでのんびりしているところ。
春休みのダイジェストとしては、まずはスプリングブレイクの始まった土曜日に友達のHTんと、Aちゃんの車をAちゃんに届けるついでに遊ぼう、ということでシアトルへ。Aちゃんが驚くべき秘密組織をシアトルで作り上げていたのでさっそく組織の会員にしてもらい、毎日組織の義務を果たすべく活動しました。Aちゃん、ありがとね。これからも活動頑張ります。そしてシアトルで泊めてくださったSさん、ありがとうございました。いろいろ図々しいワガママばっか言ってスミマセン。そして、途中シアトルの近くまで来たというHくんにも会って、すっかり楽しい毎日でした。Hくんはとある理由でブルーになった反動で、私たちと遊ぶときがすっごく楽しくて、Hくんと会っていた間中、信じられないくらい笑ってばっかりでした。翌日ちょっとした腹痛になったくらいに。Hくんありがとうね。


それから水曜日から、旦那様もプルマンからドライブしてやってきて、二人で私のアドバイザーのValの別荘があるウィッビーアイランドへ。私はドライブ中雨だったせいか単調なドライブに眠くなってしまい、気を失っていたので(嘘)あんまり覚えていませんが、シアトルから北に1時間くらいのところから出ているフェリーに乗って20分程度で島に到着しました。フェリー乗り場にはアイバースもあって、Aさんはフィッシュ&チップスをフェリーの上で食べてました。私は寝ていたせいでその楽しみは味わい損ねました。残念。次回行くときは絶対なにか食べようと思います。
それからクープビルという小さな町に入ったところのガソリンスタンドで待ち合わせだったのでそこからValに電話し、旦那様のJoeに迎えにきていただきました。そこから誘導していただいて別荘へ。別荘は大きな窓がいくつもある古いながらも歴史ある農家風でとってもキレイな家。Valたちのメインベッドルームのほかにもベッドルームは2コあり、そのうちのひとつを貸していただけました。到着してすぐ家の中のツアーをしてもらい、地下室まで見学させてもらいました。これから仕上げをするという部屋もあり、この先もすごく楽しみです。
その日はみんなで紅茶とアイスクリームとクッキーをいただきながら、夜までずっとおしゃべり。私はいつもはひとりでしゃべりすぎなほどしゃべるのでAさんが黙っていてかわいそうなんですけど、この日ばかりは私が眠気でぼーっとしていたのでなんとも驚くべきことにAさんがひとりでかなり嬉しそうに楽しそうにしゃべってました。JoeもValもAさんのお話にずっと聞き入り、すっごく楽しそうでした。内容は彼がいまやっている研究に関連して、今Aさんはとある理由で雨を集めているんですが、その同位体(酸素のO18(オーエイティーン)とO16(オーシックスティーン)のこと)の含有量の差とか、それをどういうふうに実際の研究仮定として使うか、とかすっごく分かりやすい説明でValとJoeはあとで、Aさんのおかげで今日は学んだわ〜と言ってくれたほどです。私は本当に感動しました。Aさんありがとね。でもよく2時間もべらべらしゃべったね。
そして夜の10時半には全員就寝。翌日Joeは早朝は6時前に家を出て行き、私たちはシャワーをしてベーグルとオーツシリアルの朝食のあとValと3人で散歩に出かけました。ウィッビーアイランドはアメリカの地にしてはわりと歴史のあるところ。日本に比べたらその歴史なんて浅いんですけど、アメリカで200年といえばすごい昔なんですね。その島にはじめの人が定住したのがネイティブアメリカン(インディアン)を除けば1850年代だそうです。最初の人の名前はEbey(イービー)さんという人なんですが、その人がたてたという農家などもまだ残っていてかなり歴史的なものが保存されている島です。島なのでもちろん海に囲まれていて本当に絶景が広がっています。ValとJoeの別荘のまわりはプレイリーといわれてもともと木のない草原が広がっていたところ。トレイルを歩いていると1910年頃の写真がある看板がありましたが、ハッキリ言ってほとんどそのころと変わっていません。建っている家さえも。最近では保存しなければいけないということで法令のようなものでこれ以上建物を増やしてはいけないとか、道路をこれ以上整備してはいけないとか、そういうのがあるそうなのでココはこの先何十年たってもこのままなのかもしれません。そういった風景を楽しみながら11時前まで散歩しました。
それから私はココにきた本来の目的である研究をValと一緒にお昼ご飯の時間までせっせとやりました。Valは文献を書いているし、私はアンケートのデータ入力と、コンピュータソフトのインストール、コメントなどの仕分け、などなどいろいろこなしました。そしてランチ。みんなでターキーサンドを食べ、満腹したところで、Aさんと私はこのあたりをドライブすることに。ふたりでデセプションパス(この島が北方から橋で本島とつながっているところ)までドライブして、途中のオークハーバーでカフェに寄ってぼーっとしたりして楽しかったです。そして夜はAさんが日本風な料理を作るというのでオークハーバーにある、エネンズというスーパーマーケットまで行きました。というのも、Aさんはそこから北にさらに1時間ほど行ったところにある、スカジットバレーというところにあるコミュニティカレッジに通っていたことがあり、そこにいた頃、このオークハーバーまで来てよく日本の食材を買っていたというのです。というのもそのあたりには米軍のベースがあり、日本人の奥さんがいる軍人さんも多く、そのエネンズというスーパーマーケットでは日本の食材をたくさん売っているという話を聞いていたんですね。で、いざ行ってみるとわりと想像を絶する品揃えでした。なんでもありました。普通のアメリカのスーパーなんですけどね。オリエンタル食材売り場にはなにもかも欲しいものは全てありましたよ。冷凍食品コーナーも、冷蔵コーナーも、日本食材コーナーがもうけてあり、あのスーパーがあれば日本人は本当に困らないんじゃないでしょうか。
Aさんはごはん、豆腐のお味噌汁、コロッケとキャベツの千切り、ぎょうざ、そして牛肉いりごぼうのきんぴらを作ってくれました。結構豪華ですよね。彼が料理しているあいだ、私はさらにデータ入力をし、とうとう終了しました。データ入力終了!なんて嬉しい瞬間でしょう。そんなこんなしていると6時半くらいにJoeが帰宅。4人でAさんの作ってくれた食事を楽しみました。Aさん、これまた本当にありがとう。JoeもValも感激してたけど私も感激したよ!私ったら、何一つ、文字どおり、何一つ手伝いませんでした。ごめんね。
夕食のあと、8時半くらいにValとJoeの知り合いのクラーク君という学生さんが遊びにきて、将来の話でふたりに相談事があるというのでみなさんお話していました。シリアスな感じがしたのでしばらく遠慮してお部屋にいましたが、買ってきたモチアイスをデザートとしてみんなで食べようと思い立ち、紅茶を煎れて、モチアイスをみんなで食べました。Aさんの教えているクラスの話をしたり、この日は私がひとりでしゃべっていたような気もしますね。そして4人でABCで戦争のカバレージを見ましたが微妙な沈黙でした。Joeはひとこと、「また数十年前のあまり褒められるべきでないことが繰り返されそうだね」と言ったきり。今回の戦争は反戦気分がやっぱりかなりアメリカ国民にありますね。たまに”Support Troops”とか書いた車も見ますけどね。思ったよりも頻繁に。
翌日は朝はJoeがソーセージ入りのスクランブルエッグを作ってくれて、みんなで朝ご飯。そのあとビーチまでドライブして4人で散歩しました。ビーチは風が強かったけどすっごくキレイで歩くのがわりと苦手な私もかなり楽しみました。写真もいくつか買ったのでそれをお見せできるかとも思います。そのあとは一度家に戻り、Joeは片づけなどするというのでValとAさんと3人でクープビルのダウンタウンへ。ここは小さなリゾート地なのでいろんなアンティーク屋さんがあったり、お土産屋さんがあったりと、いろいろ楽しいのです。そこでしばらく散策。またここのパイオニアのEbeyさんにちなんだ建物などをみることもできました。Valは特にこういう話が好きで、よくわたしに説明してくださるので私はわりと最近、こういったアーリーアメリカンヒストリカルなものに詳しくなってきたような気すらします。
そしてみんなでランチ。残ったパンや野菜でサンドイッチを作って食べて、わりとお腹いっぱいになりました。そして私とAさんはふたりで一足お先に島を出ることに。晴天ではなかったものの、雨は降っていなかったので20分あまりのフェリーも私は今回は楽しみました。フェリーの中でコーヒーを買ってゆっくりしました。フェリーは大きくて立派なんですけど、ひとり2ドルちょっとくらい。あたしたちは車とドライバーひとりともうひとり、ということで5ドルちょっとでした。私は長崎から熊本までのフェリーをよく利用してましたがたしか往復で6000円以上したとおもうのでそれを考えると信じられないくらい安いですよね。まぁ距離は半分くらいですけどね。
そしてAちゃんの家に到着したのが3時過ぎ。それからなんと、みんなでお寿司を食べにいこう!ということで盛り上がったんですが、シアトルにいるにもかかわらず、向かったのはなんとオレゴン州ポートランド。まるで中学生か高校生か、と思うようなバカげた話題で盛り上がりながら3時間のドライブをHくんが頑張ってくれました。Hくんありがとう!そしてお馴染みSaburoで死ぬかと思うほどたくさんお寿司食べました。私はすっごく前向きにお寿司やお刺身を愛しているわけではないんですが、ここのお寿司は食べたい!という気分になるので不思議。不思議と日本で食べるよりも好きかもしれません。シアトルで、私が食べたことがあるお寿司やさんはどういうわけかそういう気分になりません。まぁ普通においしいんですけど。でも昔、Hが教えてくれたSaitoというところはどうやらすっごくおいしいらしいです。試したことはありませんが。
そして夜更けにまたシアトルのAちゃんの家に戻ってきて眠りました。人がいっぱいで修学旅行みたいで楽しかった。でも私たちがベッドを占拠してしまって家主のAちゃんに申し訳なかったです。Aちゃんいつもワガママきいてくれてありがとう。そして翌日はAちゃんの手作りのチョコチップケーキ(?)とコーヒーで朝ご飯。そのあと持ち帰ったお寿司で連続の昼ご飯。それからまたAちゃんとの秘密組織の活動をしようとしましたが断念してプロダクティブに動くことにし、インターナショナルディストリクトにてJoeに頼まれた中国の緑茶の王様、Kings Teaを買いに行き、その後REIをうろうろしてAさんのアウトドアグッズを購入し(ついでにGeology of Washingtonという本も購入しました)、そして今コーヒーを飲んでいるところ。これからあとはダウンタウンでお買い物でもして、映画を見て、今日はAさんの誕生日前夜なので豪華なお食事を楽しもうと、ベルタウンにあるレストランを予約してあるので楽しんでこようと思います。

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