喫煙とビタミンC

私はわりと物事に柔軟に生きようと努力するあまりにカチコチになってしまって応用が利かない性格をしています。それって反省すべきことなんですけど、どうやったら治るのか分からない、言ったら不治の病みたいなものかもしれないなーと最近思います。
で、何の話か、というと、タバコの話だったりします。私は喫煙者に対して理解しようとして頑張るんですけど、やっぱり頭のどこかでかなり激しく反対してるんだなと思いますね。こう、自分の意見をステイトメントとして述べるのって結構努力がいるし、喫煙者を敵に回すのであんまりやりたくないですけど。
今ビタミンの勉強を独自にしていて、というのも、今アメリカには、RDAといって、Recommended Dietary Allowancesという栄養素摂取の基準があるのですが、これが栄養素によってまちまちだったり年齢によってまちまちだったりするので、ここは何十年もかけて、DRI (Dietary Reference Intakes)というスタンダードを確立することで、栄養素の必要量をなんとか数字にしてしまおうという苦しくも合理的な努力をしてるんですけど、その研究をみていて、発見した数字:


ビタミンCのRDA(推奨摂取量):成人60ミリグラム(妊娠中や授乳中は70から95ミリグラム)。
タバコ1本が壊すビタミンC:25〜100ミリグラム。
で、喫煙者はこの事実を知っていたりします。どうしてかというと、コンビニとかにビタミンCの粒状のものが売ってあって、「喫煙者はぜひ!」のような謳い文句が書いてあるから。そして買ってそれを摂取してたりしますね。えらいわ〜。自分の健康に気を使ってるのね〜(タバコすってるけど)。
で、2nd-Hand Smokerっていうのがありますよね。つまり、喫煙者が吐き出した煙をすってしまう人たちのこと。タバコ1本どころか、半本分の、「出た」煙をすってしまうことで壊されるビタミンCの量はなんと2倍。50〜200ミリグラム。ですから、あたしとしては、そのビタミンCの粒状の商品、喫煙者のみなさんが買い込んで、自分だけじゃなくて回りにいる人にも分け与えてほしいんですけど。ほんとに。
喫煙者が喫煙を正当化する一番目立つ、カッコわるい方法は、「比較法」だと思います。「〜〜するよりマシだよ」とか。一番よく聞くのは「ドラッグよりマシ」というやつ。自分がおかしなことを言っているって分かってるんでしょうか。とくに喫煙者の生きづらいアメリカで苦しい思いをしているのかもしれませんけど、アメリカ人に多いですね。「オレはコケインなんかには手はださないからタバコなんだ」とかえっらそうに言います。ストレスを押さえるからいいらしいですよ。「ストレスをためこんで暴れられるよりタバコすっておちついていたほうがいいだろ?」って。いやぁそりゃあ人殺すよりは人を殴るほうがいいですよ、って言おうかなーという乱暴な気分にさえなりますね。このまえ飲みにいったバーでとなりだったひとがずっとずっとずっと言ってました。そのバーはスモーキングがOKなので煙が充満してます。マリファナの匂いがすることも少なくないです。「ケムリすいたくないやつはこのバーに来なきゃいいんだよ」とも言ってましたね。そのまま逆さまに言い換えてお返ししたいくらいです。でもまぁ、今のところそこはOKとされているバーなので、まぁルール違反ではないですね。
だから喫煙者のみなさん、正当化はかっこわるいです。黙ってルールを守って、スミッコでこっそりストレス発散なさってください。なんといわれても気にしなきゃいいじゃないですか。「まぁそういう考え方もあるよね」って笑っていればいいと思いますよ。

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