Stages of Change

最近自分のリサーチはというと、今だにStages of Changeの文献を読んでます。今まではTranstheoretical Model (TTM)というどっちかというと理論ぽい文献をたくさん読んでいたんですが、最近いよいよ実践編というか、実際にその理論を研究に当てはめるための文献を読んでいます。つまり例題みたいなものですね。他人がその理論を使ってやった研究、たとえば喫煙者に禁煙させる、とか運動嫌いに定期的に運動をさせる、とかドラッグ中毒者にドラッグから足を洗わせる、とかそういう文献ですね。こういうふうに言うとだいたい嫌われるんですよねー。
喫煙者なんてホント、「オレ/アタシが選んだ道だから肺癌になってもいい」という考えの人が多いですからね。間違ってはいないけど、正しくもないことを知ってて言ってる人が多いっていうのも確かなので難しいし、それが逆に研究の対象になるんでしょう。個人的な意見を言えば、交通安全シートベルト理論ですね。たとえば県警は自動車事故の死者が少ないと全国的に表賞されるわけですよ。まあもちろんそれはモチベーションであって、本来の目的は「できるだけみなさんに安全を」というのであるべきだしそういうことを考えてらっしゃる方もたくさんいらっしゃるとは思うんですけど。それでシートベルトはかなりの確実で最低最悪の事態を防げる、ということが分かってるわけですね。そしてではシートベルトキャンペーンしましょう、ということになって、ではシートベルトをしない人にはするように呼び掛けましょう、となってそれでも浸透しないからどっちか言うと、「シートベルトしろ」という体制に持っていくわけですね。「しなかったら減点だぞ」と。で、少数のドライバーは「シートベルトしなくて死ぬのはオレ/アタシじゃん。大きなお世話だよ。ほっといてよ」となるわけです。まあ、そうだね。ハイ。となります。


で、何がポイントかというと、私がStages of Change理論を使う側の人として意見を言わせてもらうと、もちろんほっときます。そういう人は。でも全体を見ると、そのStages of Changeで消費者教育の「場」を与える、つまり一般消費者が日頃触れられない「場」に触れられる、ということでそれでたとえ少数でも私の考えやポリシーに賛同してくれて、そしてその人の人生が見ようによってはよりよくなったりすると、それはすばらしいことだったりすると思うんです。だから、その可能性にかけるだけ。しかも人間ってGroup Thinkingといって、周りのみんながやってると自分もやらないと不安になったり、後ろめたく思ったりするというサイコロジカルな側面が大きいみたいなので、その応用でいろんなことが広まるのはいいなぁと思ったりするだけ。反論する人って、ちゃんと調べもせず、自分で組み立てた理論で反論してくるみたいなので本当に興味ぶかいです。「〜なんだから〜なんだ」という説明をする人も多いです。思わず、「誰がきめたの?」と聞きたくなります。
でもまぁ、喫煙に関しては私は別に個人的にはこれといって何も思っていません。肺癌になるのはほぼ確実で、肺癌はこの世のものとは思えないほど痛く苦しいらしいですが、まあ喫煙者はそれでもいいや、と思っているのでいいと思います。現に私の仲いい友達にもたっくさん喫煙者はいるし。高校の時の悪友たちも全員喫煙者だしね。でもまぁ、昔にも書きましたが私がこれまで学んだことって、自己満足のかたまりですが、私は学んで良かったと思うのでその感動ををちょっとだけでも近しい人からでも広めることができたら私はそれだけでハッピーです。そしてそのTranstheoretical Modelそのものがすごく興味深いのでその理論をテストするだけでも面白そうです。
ところで先週はPullman Communityのみなさんから御招待いただき、Neil Pullman City Libraryというダウンタウンの図書館でちょっとしたスピーチをさせていただく機会がありました。基本的には私の修士論文の一部をちょっと面白いPerspectiveで紹介させていただいただけですが、きていただいたみなさんにも興味をもっていただいて本当に良かったです。最後にお礼としてベティランプをモチーフにしたトークン(バッジ)をいただきました。なんか感動しました。こうしてリサーチをコミュニティに還元するというプルマンの動き、学生町ならでは、という感じでとっても好ましいと思ってしまいます。
スピーチといえば、実は今週末、1クレジットをもらえるAsia 301という特別クラスがオファーされますが、その講師として呼んでいただきました。修士のときコミッティメンバーだったDr. Ray Jussaumeと一緒にやるんですが、タイトルはJapanese Influences on American Cuisineです。1クレジットだし、二日間でとれるし、今からでもAddできるし、お金は18クレジット以内であれば払う必要ないし、興味がある人、クレジットが必要な人は是非きて下さいね。あと、友達のEちゃん、Aちゃんにも特別参加をお願いしています。どうかよろしくおねがいします。楽しいクラスにしたいと思っています。
ところで週末はシアトルにまた行ってました。なんか休日を満喫した気分。金曜日の夜はShiro’s Sushiでお寿司を食べ、翌日の土曜日はDahlia Bakeryのおいしいアップルダンプリングとコーヒーで朝食にして、University VillegeというUniversiy of Washingtonの近くのモールにあるFran’s Chocolate, ltd.,でゆっくりチョコレートを選んで、Barns and Nobles BookstoreでJoseph Weisbergの新刊、”10th Grade”を買って、それからダウンタウンに戻ってWild Gingerでランチ。Baby Bok Choyのガーリック炒めやVet風Spring RollsやおいしいSpiced Beef Rice Noodleなんて食べたりしてホント、幸せでした。それから私がテニスのオーストラリアンオープンを見てから気になって気になってどうしようもない、アディダスのテニスウェアを見に行ったり、MLB仕様のQuickSilverのTシャツを見て笑ったりして時間をつぶして、2時からPacific Placeで映画を見ました。見たのはデンゼルワシントン主演の”John Q”です。良かったです。詳しくは映画のページを見て下さいね。そのうち感想など書くと思います。夜は仕事からあがったHを迎えに行って、一緒に「老四川」というお店でしゃぶしゃぶの食べ放題(10ドル)をいただきました。もうこれ以上は入りません、っていうくらいたくさん食べてHの家に帰り、Hと一緒に夜中までだらだらしゃべって、あ、あと髪の毛も切ってもらってホント楽しかった。H、ありがとうね!

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