人は段階を追って変化するというセオリー

お久しぶりです。なんだか毎日バタバタしていますが、今日でセメスターも終わりということで明日からはゆっくりできそうです。ところで今日は友達のHの誕生日です。24歳。若いなぁと思います。おめでとう!
最近は何をしていたかというと、仕事に追われていました。信じられないくらいの大量の学生の成績をつける仕事。友達のTは「そんなのフィーリングでつければいいんだよ。みんなFだね」と言ってましたが、ある瞬間それもいいかもとおもってしまうくらいの大量さで、びっくりしました。ホントに。でもなんとか昨日終わらせ、ホっとしました。


昨日、日本のT大学のT先生から封書が届きました。糖尿病学会の原稿を送っていただきました。そして私自身消えてなくなってしまいたいほど恐縮しました。何か私にできることがあれば何でも言ってください。何でもやらせていただきます。来学期はわりとゆとりのあるクラススケジュールなのでいろいろできるとおもいます。ところでこのT先生の研究は1コのアーティクルを読んだだけでは全然理解不能でしたが、こうして何個も読んでいくうちにぐっと興味をひかれます。ひとことでまとめることは難しいのですが、糖尿病の人と普通の人との血糖値の変化(空腹時と食事後、インスリン注入後など)はかなり違うのですが、それを計算とコンピューター処理によってシュミレーションするというものなのですが、いろんなモデルが世の中にはあるらしいんですね。概念としてのシュミレーションはやっぱりリアルではないのでどこまでリアルに近付けるかというのがこのシュミレーションの面白さだったり実は本質を言うと数学的な面白さがあったりすると思うんですが(私は詳しくはわかりません)、概念としてのシュミレーションのバリエーションをいろいろ見てみたいなぁというシンプルな興味がわきおこります。とりあえず、Cobelliさんたちのアーティクルをいっぱい読んでみようかなと思いました。先生、どうもありがとうございました。
アーティクルをいっぱいといえば、最近自分でも驚くほどたくさんのStages of Changeについてのアーティクルを読みました。人の考え方ってなかなか変わらないものだという前提の上で、どうやって変えていくか、あるいは変えるような状況をつくりだすか、といういわばちょっとした心理的な部分の多いプロジェクトについての論文なのですが、わたしが勉強しているNutritionのエリアでは結構大事なことだったりします。こういうことをあんまり勉強してなかったころは、「人の考え方なんて人次第だし、それを無理やり変えることないじゃん」と思っていた部分は自分の中にはたくさんあったし、多分このエリアを勉強したことないひとのほとんどがそう思うと思うんですが、実際必要なことなんです。しかもものすごく。
現代の人々はわりとクールで、極端な例をだすと、たとえば友達で真剣に自殺とかを考えている人がいたとして、「死にたいやつを無理やり説得できないよ」っていう考え方があるかもしれないけど、そのStages of ChangeのTheoryを使うと説得できたり(できなかったり)するんですね。そこでそのTheoryを使うかどうかを決める自分に対して、そのTheoryを使う、というまどろっこしいプロセス(つまり、クールに、『説得なんかしないよ』と思っている自分に対して『説得しなきゃ』という気分にさせる)があるんですがその論文をひとつ読んだら、急にとまらなくなっていっぱいいっぱい探して読んでしまいました。面白いです。私のこれからの研究にはこういうのを取り入れていこうかなと思ってしまうくらいに。興味がある人はメールください。サイテーションを送ります。

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