On Writing: A Memoir of the Craft

20010406_onwriting.jpgOn Writing: A Memoir of the Craft (Stephen King)
つい最近、読んだのですが、スティーブンキング氏は独特の恐いお話のストーリーテラーで有名ですが、あの瀕死の交通事故のあとに復活第一弾として書いた小説、Riding a Bulletでしたっけ、そのあとに出たかなり珍しい短編エッセイ。邦題は「小説作法」だそうです。恐いお話が好きな人も嫌いな人も、読書が好きだったらこれはかなり楽しめるエッセイだと思います。私は英語の表現の中でも”Real”という言葉がその字面も響きもどちらも好きなんですが、まさに、このエッセイは”Real”です。感想、引用など下に続きます。
[ 洋書籍 | 日本語訳書 ]


以下一番お気に入りなところを引用します。

I’m still struck by disbelief when I see someone in a restaurant with a half-finished glass of wine near at hand. I want to get up, go over, and yell “Finish that! Why don’t you finish that?” into his or her face. I found the idea of social drinking ludicrous–if you did’t want to get drunk, why not just have a Coke?

以下に訳します。私は日本語訳がとってもヘタ、ということを前提お読み下さい。

たまにレストランにいるような、半分くらいワインが入ったグラスを片手に持った人々を私はどうしても信じられない。そういうのを見ると、立ち上がり、その人のそばへ行き、「飲み干せ!とにかくそれを飲み干せ!」とそのの顔に向かって叫んでやりたくなる。ソーシャルドリンキング(社交的にアルコールを飲むこと)という考え方はまさにばかげていると思う。–もし酔っぱらいたくないのなら、どうして単なるコーラか何かを飲まないのか?

という感じでしょうか。私は思わずヒザをポンとたたき、「そうだ!その通りだ!」と思ってしまいました。私もなんとなく、という感じでグラスワインを頼むことがあるけれど、おいしいと思ったことがないような気がします。ワインを飲むならやっぱりボトルで、楽しい話をしながら1本くらい軽く空いてしまいますよね。そういうふうにアルコールって飲むものかもしれません。つい饒舌になったりしてね。グラスワインなんて酔いもしなければそこまでおいしくもなく、高価なだけかもしれません。そうだ、今度からはコーラにしよう。
このエッセイ、本当はもっともっとステキなところがたくさんあります。でも引用しているあいだに全編引用になってしまいそうなのでこのへんでやめておきますね。

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