あたたかいバレンタイン行事

私がいま、アドバイザーの家にホームステイしている(というより居候している、と言った方が近いですね、お金を払っているわけではないので)のはもう書いたと思いますが、バレンタインデーにアドバイザーの御主人である、Joeからハートのクッキーをいただきました。しかもダズン(12枚)。クッキーもアメリカぽい色をしているものの結構おいしくて嬉しかったんですが、何が一番感動したかというとやっぱりカード。カードには、”To Our Special Daughter”と書いてありました。Joeは照れながら、「あなたのBiological Fatherに対抗しようと思っているんじゃないけど」と言ってましたが本当に感動してしまいました。そんなふたりの気持ちを裏切ることがないようにこれからちゃんと頑張っていろいろやっていこう、という気分になりました。


ところで昨日、ラボを教えるために学校に朝の6:30に来て、いろいろと準備したりしてヘトヘトになったときに、ふとオフィスの机の上を見たら置いてあった小さな花束。カードには”To Masami”と書いてあり、「え?私に?」と思わず声に出してしまいました。うちの学部にはいろんな先生が働いており、私のアドバイザーのように研究100%で授業はしない先生、授業100%で研究はしない先生、などなどたくさんいます。この花束を下さったのは前者で、私のアドバイザーと一緒に研究をしているということでちょっと仲良くさせていただいている、Vernaという女の先生でした。
私が最近オーバーワーキングしているのを見ていたらしく、元気付けるために花を贈って下さったということがカードに書いてあり、カードといっしょにエスプレッソのギフトサーティフィケイトが入っていて、「カフェインで力をつけて」とユーモラスに書いてありました。オーバーワーキングに関しては、本気でフェアじゃないなぁとココロの中で憤っていたところだったので(私は留学生だし20時間以上働くと法に触れるのでお給料をもらえないことなどから)「やっぱり見ている人は見ているんだ!」となんとなく、正義が勝ったような(大袈裟)気がしました。こういうココロ優しい人々に囲まれて、私は本当にラッキーだなぁとつくづく思いました。
この花はディズモアズというキャンパスに近いグロッサリーで購入したらしく、リボンがうちの大学のマーク入りで可愛かったので左の写真をとりました。クリムソン色のリボンにシルバーのマークが見えるでしょうか?
いい人に囲まれる、といえば昨日はとても楽しかったのですがたくさん考えさせられました。うちの学部の先生である、LoydとStephがふたり、うちにやってきて、ベトナム系アメリカ人であるMikeが作った詰め物の入ったチキンを丸焼きにして楽しいディナーを食べたのでした。食事もとってもとっても美味しかったけれど、みんなとの話がとても楽しく、本当にいい時間でした。でもLoydの息子さんはもう30代後半ですが、末期の白血病で、さらに肝臓などにも癌が広がっていることが最近分かったらしく、そのとてつもなくひどい状況をどうにかみんなで少しでも忘れさせるように頑張って、Val(私のアドバイザー)とJoeとStephで楽しいひとときを持とう、ということでちょっとした夕食会になったのです。
みんなが頑張って楽しく話をしている様子が分かったので私もいつもの2倍くらい頑張って自分を落としながらの面白い話をしました。私も小さなことでストレスを感じたり、なんて自分はダメなんだと落ち込んだり、世の中不公平だ!と思って憤ったりしていますが、老齢になって、自分の働き盛りの子供がひどい癌を煩っている、なんてことに比べたら、本当にどうってことない、平気なことだと思ってしまいました(英語だと、Absurdという感じ)。そういう意味でも、私はあまりにも不幸を知らな過ぎる幼稚な人間のような気がします。ラッキーといえばそれまでですけれど。考えさせられた1日でした。

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