アリゾナへ

ハリウッドを離れ、ヘザーちゃんの運転でPhoenix(アリゾナ)までのロングドライブをして到着したのは真夜中ちょっとまえで結構ハードなスケジュールでした。Hはその親友のHeatherちゃんのところに泊まり、しばらくアリゾナを観光したり買い物したり遊んだりしたらしいのですが、そこから私達は別行動で、例によって例のごとく、レンタカーを借りて、ナショナルパークなどを回ろうということになり、3日間、最高行をしてきました。今回の旅のお伴はこの赤いネオンくん。アリゾナナンバーがかわいいやつです。


まずは、巨大隕石の落ちたという、メテオアークレイターというところに行ってきたんですが、この写真だけではどのくらいのサイズか分からないでしょう。実はこのちょうど真ん中のところにゴミゴミとしたものが見えると思うんですが、これはなんと、フルサイズのアメリカ軍の戦車なのです!巨大な戦車がこれくらいにみえてしまうんですね。ここはプライベートなオーナーがいるので、ちょっと料金が高くてびっくりしましたが、意外にもちゃんとしたビジターセンターが作ってあって、こうして実際に発見された隕石のかけらも展示してありました。こういうのを見るのが好きなAさんは大興奮してましたね。この隕石、さわってもいいよ〜なんて言われて触ったんですけど、宇宙のはるかかなたからやってきたのかしらと思うとかすかな興奮を感じないでもなかったかも。
それにしてもこうした見どころと見どころの間はものすごく何もないところで、ただひたすら車を走らせるだけなんですよね。このあたりはホントに荒れ地なんだか放牧地なんだか良くわかりません。タマにこうしてなんだか興味シンシンそうな牛さんたちが私たちを見つめていて緊張します。でも牛って意外に頭がいいという話も聞くし、もしかしたらいろいろ考えながら私たちの動向を見ているのかしら。馬とか羊とかにあまり見つめられたことはないけれど、牛ってかならずじーーーっとこっちを見るような気がします。
そして到着したのが、Petrified forest national park。このあたりはすっかり砂漠なのに大自然の不思議が大地を4色くらいのシマシマしてしまった、ペインティッドデザートと呼ばれるあたりです。すごいですよねぇ。アメリカのネイティブアメリカンを保護しまくったという元大統領のセオドアルーズベルト(通称テディ)がこのあたりをナショナルパークにしようといったとか。話は違いますが、いわゆる「テディベア」ってこのテディルーズベルト大統領からきているって知ってました?私は知りませんでした。

このあたりはナバホやホピ族などのネイティブアメリカンズの住処だったんですが、まずは左の写真をみてみてください。普通にこうした岩があります。って、普通の岩にしか見えませんね。でも、右の写真をクリックしてみてください!横に据え付けられている望遠鏡で同じ岩を見てみると!!そうです。壁画があるのでした。日本などと違って、歴史の新しいアメリカなので時代的にはそんなに古くないのかもしれませんが、人々がこうして絵でコミュニケーションをとっていたことを考えるのはとても興味深く、楽しいことです。
そして今回の目的地でもあったんですが、Canyon de Chellyというところにも行ってきました。ここは本当にアメリカに住んでいても、日常見ることのできない不思議な魅力のあるところでした。ネイティブアメリカンズに興味がある人はとても楽しくこのあたりをまわることができるでしょう。ホテルもたったふたつしかないわりには、どちらも凝ったつくりで、私たちがとまったホリデイインは見たこともないようなホリデイインで、完全に「ネイティブアメリカン」仕様でした。お土産屋さんも充実してましたよ。私もうっかりドリームキャッチャーなど買いました。
そして翌日訪れたのがCanyon de Chelly National Monument。写真はものすごく急激な崖の下に作られた彼等の住居のあと。この写真でどんなのか分からない方はこちらをクリックしてみてください。近い写真を載せておきました。このように、わりと過酷な気象条件下で過ごした昔の現地の人々の暮らしがまだまだしっかりと残っているのです。つい、数百年前のことなんだなーと思うと不思議な感じ。
そこを離れ、また次の目的地にむかうときに、思いがけなくも楽しいお邪魔がはいりました。羊さんたち。こんな暑いところにもいるんですねぇ。10分ほどぼーっと待たされました。そこにはこの羊さんたち以外には、黒い賢そうな犬しかいなかったので、その犬が羊追いをしているのでしょう。必死で道を渡らせ、家(小屋)に帰そうと頑張っていました。車に轢かれなければいいですけどね。でもかわいらしい行列でした。
で、どこが次の目的地だったっかというと、アメリカで唯一、4つの州(ユタ、コロラド、ニューメキシコ、そしてアリゾナ)が重なっているという、The Four States Corner。行ってみたらびっくりで、このあたりにあまりにも何もなくてそれがかえって驚きでした。写真はその4つにわかれているところにはめ込まれているプレート。だから何っていわれてもこまるんですけど、このあとアメリカ全土の地図をみてみたら、ホントだ〜!ここしか、4つの州がまたがっているところないねーと確認できました。それだけなんですけどね。

そこで唯一見かけた家族が記念写真をとってました。お母さんが三脚を据え付けシャッターを押しています(左の写真)。そして右の写真で、それ!走れ!間に合うか?!(間に合ってました)
それにしてもこのへんは、ほんとうに、このフォーコーナーのポイント以外はなにもなく、英語の表現で、”The middle of nowhere”というがありますがまさにそんなところ。こんなところでガス欠とか、絶対避けたいですよねぇ。ここも何もないんですけど、ここに向かう時、「ホントに道あってるの?」という気分になり、思わずケンカしそうになったので、行こうと思う方は是非おきをつけください。私たちはラジオをいれて、しかもラジオすら入らなかったのでつい爆笑してケンカはなんとか防げました。

フォーコーナーのあとは、Mission Impossible 2でトムクルーズが最初にアサインメントを受け取る、赤い岩のモニュメントバレーにも行きました。あの荒れ地を車で走っていい部分があって、グルグルと回りました。写真を撮ったら、まるで絵葉書に私の顔を張り付けたようになったので笑えました。スケールが大きすぎて、自分が小さく小さく感じます。それにしてもトムクルーズはスタントなしであのロッククライミングをしたらしいですね。すごいです。だって、あの岩から見ると、自分なんて点どころの話じゃなくて目に見えないゴミみたいなサイズだから。キレイでした
モニュメントバレーはホントにキレイでよかったねーなんて言いながら、このドライブ旅行を終わりにすることにして、アリゾナのフェニックスに戻ってきてArizona State Universityでも見学して帰ろうということになり、この大きな(96年に無敗のクーガースを倒した憎きサンデビルズの本拠地)サンデビルズスタジアムを見て帰りました。うちのマーティンスタジアムとは規模がちがうサイズ。こりゃ負けるなーと思いましたが、それ以降何度も勝ったもんね!となりました。ブックストアでかわいいマスコットキャラクターのサンデビルくんのついたステッカーも買って嬉しかったです。
そんなこんなですっかりココロもリフレッシュしてかえってきたんですがPullmanでのお休みもなかなか楽しかったです。今週はお仕事に追われることになりそうです。全然成績を張り出したりしてません。がんばらなくちゃ。

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