おいしいシアトル

週末も終わり、明日からまた新たな学校生活の1週間が始まりますが、情けない弱音を書いていた14日とは大違いで、かなりリラックスして気持ちを入れ替えて気分がいい日曜日のおわりを迎えています。
というのも、実は金曜日と土曜日で1泊、シアトルまで行ってきたんです!今回は、とくにイベントを考えずに(いつもは野球とかNBAとかを考えるけれど)、「とにかくおいしいものを食べよう!」というコンセプトで行ってきました。こういう突然のシアトル旅行を計画することになった経過というのは、まず、Aが、インターネットでPalm Trackerというサイトを発見したことから始まります。このサイトはPalmというPDAにインストールするソフトの最新情報を載せているところなんですが、その日、たまたま、そこにVindigoというソフトがアップデートされている、という情報があったんです。サイトに行ってみてくだされば分かるのですが、このソフトは結構スグレモノで、アメリカの主要都市に住んでいる方で、Palmを持っている方にはかなりオススメなんですね。レストラン、ショッピング、映画やイベントなどの情報を、HotSync(コンピューターとPalmを同期すること)するたびにUp to Dateにしてくれて、ソフトも膨大な情報量のわりにはサクサクと動くし、しかもタダだし、私は手に入れた瞬間から大のお気に入りソフトになりました。ちなみに、ボストン、シカゴ、サンフランシスコ、ワシントンDC、そしてニューヨークの5都市は正式版が、アトランタ、ダラス、フォートワース、LA、フィラデルフィア、そしてシアトルの5都市はベータ版があります。私がインストールしたのはもちろんシアトル版。


いろいろなレストラン情報サイトとの提携で、レストランのレイティング(格付け?)、リヴュー、細かいストリートなどの行き方、などなどがひとつひとつのレストランに載っていて、本当にいたれりつくせり。普通の旅行者にも絶対使えるステキなソフトだと思います。こういうとき、「やっぱりPalmを買っていて良かった!」とココロの底から思います。そしていろいろと見ていたのですが、私が大のひいきにしているWild Gingerなどがかなり高いレイティングで載っていたり、以前シアトルでお世話になって、うちの母が里親になったPalmの持ち主でいらした、Mさんがつれていってくださった、Shiro Sushiなども載っていて、「うーんやっぱりね。。」などと思ってちょこちょこ見ていたんですが、その中に、全く、本当に全くしらないレストランがかなり高い評価でいくつも載っているんです。「こんなところにそんなレストランあったっけ??」と思うくらい。それで、その中のひとつの、Dahlia Loungeというレストランにどうしてもどうしても行きたくなってしまったんです。日本食の高級レストランでシェフ修行をしたという人と、オーナーのトムダグラスさんというひとが2人でパートナーリングをして開いたというレストラン。シアトルならではのシーフード&アメリカンに日本風の繊細な味付けがとっても好評だということ。そんな事聞いて、確かめないわけにはいかないでしょう。
ところで、シアトルではだいたいいつも、交通に便利で治安も良く、歩いてダウンタウン、パイクプレイスマーケット、ウォーターフロント、さらにはシアトルセンターにまでも行けてしまう、5thにあるモーテルにだいたい泊まるんですが(あ、途方もなく安い、ということは書きましたっけ?)、そこから歩いていける、4thにあるというのも魅力だったのでした。そのモーテルの真横にある、Palace Kitchenもいつも気になってはいたんですが、どうやら同じオーナーがやっているレストランみたいですね。内装もとても凝っていていい感じです。私はいつも思うんですが、食器や、雰囲気や照明などは、食事のおいしさにとってもとってもとっても影響を与えると思いますね。もう信じられないくらいに。だから、同じおいしいものを食べるんだったら、やっぱり多少値段は高くても、Decorにこだわっているお店を選びたいと思います。もちろん、一緒に食べる人が違うだけでも味も変わってきますけれどね!
ということで、金曜日の朝、PullmanからAが電話をしてみたところ、なんと9:30 PMくらいからしか予約がとれないとのこと!でもここからドライブで行くし、それくらい遅くてもいいか!ということになって、行くことにしたのでした。そしてシアトルに到着して、私はNordstroom Rack(デパートであるNordstromのアウトレット)へ。30ドルの冬用のズボンを買いました。スエード(多分ウソスエード)の焦げ茶色のブーツカット。足が長く見えてしまうインチキズボンです。あと、モールでBody Shopに寄って、Foot Scrubを買いました。いつも買っていたプマイスのがなくなってきたので補充と思って買ったんですが、私が使っているFoot Gelと同じシリーズのレモングラスの香りのScrubがあったのでそっちにしました2ドル高かったけれど、ミントよりは好きな香りなので。
20000917_dahlia.gifなんだかんだとしている間に9時になったのでDahlia Loungeへ。左の写真がお店のネオン。可愛いでしょう?これを目印にすればすぐ分かります。4thにあります。とりあえず、何か飲もうということになって、ワインを注文したんですけれど、私もAもワインはさっぱり分からないので、例によってワインリストを持ってきてくれたお姉さん(ブラックの超短髪のものすごくかわいいお姉さんでした!)に聞いてみたら、コロンビアヴァリーのドライシャドーニーのApexというワインをすすめてくれたので、それをテイスティングしてみました。私が勢い込んでワインについて尋ねたので、テイスティングは私がすることになってしまってちょっと恥ずかしかったですが、スーッ入ってくるような味でとても好きな感じだったのでそのボトルをもらいました。そして前菜としてどうやらとっても有名らしい、Sea Barというのを試してみることにしました。日本食のシェフらしく、ポン酢やお酒、みりん、しょうが、みそなどの独特の味付けに、生魚、たたき、などのメニューで、正直言って全部食べたい気分でしたが、ひと皿3切れくらいのお魚で3ドルもするので、とりあえずサーモン(いわゆるサーモンではなくて日本の「サケ」という感じ)とツナ(こちらも「まぐろ」という雰囲気)を頼んだら、いつお皿が来ていつそれを食べ終わったのか分からないくらいあっという間に私達の胃袋におさまっていきました。Sea Barのサンプラー(全てをちょっとずつ食べることができる)は17ドルもしますが、この次行くときは絶対絶対食べようと思いました。ホントに美味しかった。ワインも、最初はあまり甘くないので、大丈夫かな?と思ったけれど、このSea Barにぴったりでお酒をあんまり飲まない私もガンガン飲んでしまいました。美味しかった。
エントリーは、Aがクラブケーキを、私はチキンを食べたんですが、もう本当に説明ができないくらいの美味しさとボリューム。まさに、シアトルアメリカンとジャパニーズの融合といった感じでした。でも多少、Wild Gingerに比べると、量が多いかもしれません。特に、日本から来る人は、びっくりしてしまう量だと思います。しばらくアメリカに住んでいる人はペロリと食べてしまえるかもしれませんが。私のはチキンそのものがトロトロで、グリルから出てきたばかりのところにお醤油をベースに、多分プラムソースやみりんやお酒などで作ったソースがかかっていて、三つ葉、アボガド、ナッツやオリーブなどがちらしてありました。本当においしかった。多分、うまれて初めてあんなに美味しいチキンを食べたような気がする。。。Aが頼んだクラブケーキは本来ならば揚げ物で、脂っこいはずなのに、さっぱりしていて、ポン酢やレモン、和風タルタルソースで味付けされていて、つけ合わせのいんげんの炒めものもとってもおいしかった(そうです、しっかり味見しました)。メニューにはまだまだ他にもたくさん美味しそうなものが載っていたので、また絶対来て、いろいろ試そうとココロに誓いました。
そしてデザート。いろいろと気持ちが揺れましたが、ワインですっかり火照ってしまった私は梅酒のシャーベットにしました。メニューには、「サケプラムシャーベット」と書いてあったので、その「サケ」という言葉の響きにいわゆる日本酒の冷酒を想像してしまったのですが、実際でてきたのは甘い甘い梅酒のシャーベット。2スクープあって、ちゃんと細長いおしゃれなスプーンを2本もって来てくれて、お米で作ったうすいクッキーも添えてあって、本当にサービス、プレゼンテーション、すべて2重丸でした。煎れてくれたコーヒーもすごくおいしくて、私は調子にのって3杯も飲んでお腹いっぱいになりました。すっかりいい気分でその日は大満足だったのでした。
翌日は早起きして、そのPalmに載っているVindigoの情報をもとに、Cafe Campagneというところに朝食を食べに出かけました。実はここの隣にある、Campagneというレストランが、そのVindigoの上では、シアトルのベストレストランということになっていて、フランス料理の老舗なのですが、このCafe Campagneの方はその”A Younger Sibling”(弟妹分)という説明になっていました。私が食べたのは、French French Toastとカフェオレ。朝からたっぷり、でもそんなに甘くないたまごの香りがいっぱいのフレンチトーストを新鮮なフルーツと一緒にメープルシロップで食べました。本当においしい。パイクプレイスマーケットの近くで、Post Alleyにあります。観光客のアメリカ人も多かったし、フレンチ系のアメリカ人も多かったです。朝なのに混んでいたので、多少待たされましたが、美味しかったし雰囲気も良かったので嬉しかった。本家のCampagneはディナーだけをServeしていますが、このCafeの方は朝、昼、そして夜もやっているみたいです。シアトルのベストフレンチということで、もし機会がある方は是非是非、お試しくださいね!
「おいしいものを食べよう」という目的を果たしたので、その後は、私の熊本にいる親友ふたりが、「ササキのTシャツをくれ」と言っていたことを思い出して、SafeCo FieldのMariners Team Shopに行ってきました。日本からやってきた観光客と同じようにササキグッズにきゃーきゃー言いながらTシャツを3枚も買いました。T、C、送るから待っててね。とかいってこんなところ見てるかなぁ。。。あと、ビーニーベアーの背番号がSasaki 22になっているブルーのを発見したのでそれは記念に自分自身にお土産にしました。レジのおばさんが、「そんなにカズが好きなら、マリナースマガジンのバックナンバー(佐々木投手が表紙&特集)を1ドルで売ってあげるわよ(本当は4ドル)」と言い出したので、それも買いました。楽しかった。それにしても今朝は33セーブをあげてて、本当に嬉しかった。実はちょっとあぶなかったですけれどね。でも8回のピンチのとき突然呼ばれて(アレックスがフォークの素振りをしてササキを呼んでましたね)3球3振をとるなんて、ホンキで凄い人だとおもいました。でもALで新人王のノミネートはどうでしょうねぇ。今日ダイニングでHくんという日本人のコとも話してたんですが、もし彼に新人王を持っていかたならアメリカ人のルーキーたちにとってはちょっと不公平と言う感じなのかもしれませんね。でもシステムだから仕方ないんでしょうけれど。
そんなこんなで楽しい金曜日と土曜日でした。今日はわりとのんびりして過ごしました。いつも金曜日と土曜日は勉強をしない、そして日曜日にする、と決めているんですが今日はちょっとサボりすぎたかも。あ!先週はいそがしすぎて書きませんでしたが、ちゃんとF1見ましたよ!去年、無念にも出場できなかったフェラーリ本拠地での優勝、そして兄弟での表彰台、と感情的になるマイケルシューマッハを涙目で見ました。ミカハッキネンももらい泣きしていて、「なんだけっこういいヤツじゃないか!」と思ったり。それにしても第2シケインのクラッシュはすごかった。誰も重大なケガをしなくてよかったです。あ、でもFire Fightersのひとりのひとが危ないんでしたっけ?
さて、この週末の楽しかったことを胸に、しばらくはいろいろなストレスともおさらばできそうです。やっぱりタマには無理してでも楽しみを探しにいくべきだ、とつくづく思いました。もう夜中です。おやすみなさい!

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