ふたごのふしぎ

早いもので、日本に帰ってきてから、もうまもなく2ヶ月になるし、そしてあの大好きな(!)プルマンに帰る日が来てしまいます。もうすぐ関東方面へ旅行にも行くので、その間熊本にいないことを考えると、実家で寝起きするのもあと数日です。でもまぁ、一生帰ってこないワケではないばかりか、12月に学位をいただいたらさっさと帰ってくるので、そんなに感慨深くなっているのもヘンなんですけれどね。
先週は、前の日記にも書いたように、栄養士会へ通いました。その甲斐あって、たくさんエクストラのアンケートが集まりました!感動いたしました。関係者の方々、きっとここを目にする方はいないかもしれませんが、本当にどうもありがとうございました。あと、通い続けた歯医者さんも、昨日で治療はおしまいだと告げられました。実は、もう1本ムシバっぽい歯があるにはあるんですが、先生が何も言わなかったところをみると、まぁ、大丈夫なのでしょう。あまり心配しないようにしようと思います。「通い」ゴトはおしまい、というワケです。


そして昨日は、インターネットで知り合った(と書くと、語弊があるような気がしないでもないですけれど)、熊本に住んでらっしゃって、森林研究をされている方とお会いして、お話する機会がありました。Yさん、お忙しい、貴重なお時間、ありがとうございました。すごく楽しかったです。そうそう、楽しかったと言えば、ワインを飲みに連れていってくださった、K大病院のO先生、奥さま、I先生、U先生(というよりKさん)、本当にありがとうございました。ものすごく楽しかったし、勉強になりました。安いワイン(10ドルくらい)を持っていったのに、「レアである」だけで、あんなに喜んでくださって、本気で嬉しかったです。今度もまた、レアな田舎ワインを探して、持って帰って来よう!という気分マンマンになりました。あー、いろんな人にいっぱいお礼を言わないといけませんねぇ。
ところで、そのI先生は、御自身がフタゴさんだそうですが、面白いお話を聞きました。私が、「フタゴの不思議」のようなものを経験されたことがありますか?と聞くと、「いやぁ、それがあるんだよ」と話しはじめられました。I先生が、中学生だったときのお話ですが、学校内のマラソン大会のようなもので、フタゴの弟さんの2メートルくらい先をせっせと走ってらしたそうなんですが、ある瞬間、右脚が、ピッとツッてしまって、ウウゥ、と苦しんで倒れたところ、ふと2メートル後ろを見ると、先生の弟さんも、右脚の同じ部分がツってしまって、その2メートル後ろで倒れていたとか。そこにいたみんなが、「オォーッ」となったらしいですね。もちろん、この話を聞いていた私も、オォーッとなりました。やっぱりそういうのってあるんですね。
そこにいらした先生方はみなさん、産婦人科医の先生方だったんですが、私が幼稚に、「一卵性双生児の方の遺伝子情報がまったく同じで、同じ環境で育てられても、同じ人間ができない、というのは、やっぱりクローニングは不可能ということですか?」と聞いてみると、「やっぱり環境因子やその他のコトがあるから、まったく同じ人間をつくり出すのは無理だろうねぇ」とO先生がおっしゃいました。ん?同じ環境のフタゴでも?と思った私はシロウトというかアサハカというか、双児で一見同じ環境にあるように思えても、実は「兄」と「弟」の区別はつけられるし、「名前」がちがうし、「うまれる時間」が近いとはいえ違うし、といろいろなコトで「環境因子」が違ってくるのだということだったんですね。バカな私を認識すると共に、やっぱり人間のクローンって、この2000年の今現在に、物理的に分かっていること(Human Genome Information)だけでは不可能なんだ、と思いました。「クローニングが現実に!!!」と大騒ぎしたのは数年〜10年?前ですが、「クローニング」というのをどのように定義するか、でそれがいかに「現実」になったか、今だ「非現実的」なのか、変わってくると思います。SF小説を読み慣れた私としては、私の中で定義された「クローン人間」が出現するのは、やっぱりかなり、まだまだ非現実的ですね。
近所の電器屋さんにも行ってきました。うちの姉のために注文していたものが届いたというので、それをとりにいく、というのが本来の目的だったんですが、私の目は違うものをとらえました。それは「Via Voice ミレニアム for Macintosh」です。詳しい説明をした方がいいのかもしれませんが、面倒なので省略しますが、要は、音声で文章入力ができる、というなんだかとてつもなくハイテクなソフトなわりに、正直言って、その用途には困ってしまう、というシロモノです。これは定価12000円程度ですが、多分、実売価格は、10000円あたりではないでしょうか。ですが!!その日は、デオデオったら、「本日に限り、半額!」ということで5000円だったんですねえ!!!びっくり。この安さにはやっぱり飛びつくしかないです。それはどうしてかというと、このソフトも実はスゴいのはスゴいんですが、私の目が釘付けになったのは、付属、というにはあまりに高機能なヘッドフォンマイク(オペレーターの人達がよくつけている、ヘッドフォンにマイクがついて口元まで伸びているもの)!!!まず、見た目が合格どころか、超優秀。半透明のアイマックカラーで、5色につけかえることができる、部品付き(でもまぁ、基本はブルーベリーぽいでしょうけれど)。そして、何よりもスゴいのが、マイクです。なんと、音声をそのマイクの表と裏から拾うらしく、表(ヘッドフォンマイクをつけた人の口元の近く)からの音声の声紋をとり、裏からひろった音、つまり、周りの雑音や、他人の声なども音を拾って、その音をコンピュータに繋ぐ前の段階で取り除く、という装置がついているのでした。かなりスグレもの。私がこれでなにをしようとしているかというと、電話です。今はマック用はないですけれど、MSメッセンジャーの新しいもの(ウィンドウズ版)とか、Net2Phoneとか、Dialpad.comとか、そういうのが主流になる時代は来る、と踏んでいるんです。マック用よ、早くできて!私はこのヘッドフォンマイクで、準備万端です。
Via Voice、まぁ、お年寄りや手の不自由な方など、キーボード入力ができない人には便利でしょうね。私が感動したのは、文章を声で入力した後、「アップルワークスへ転送」とか、「マイクロソフトワードへ転送」とかそのままマイクに向かって言うと、その文章をコピーしたあと、勝手にアップルワークスなどを起動して、ペーストしてくれちゃったりするところ。コンピューターを音声で完全に制御できてしまう日が来るのを予感させます。あと、自分に潜む、「ナマり」の確認にもなるでしょう。うちの母にためさせましたが、「今日は」と言うのに、絶対「共和」となってしまっていました。試しに、私が熊本弁ぽく、「きょうは」と言ってみると、「共和」になり、標準語っぽく「きょうは」と言ってみると、ちゃんと「今日は」になる、という感じでした。私のアメリカ生活って、熊本弁を標準語になおしてしまうという副産物も産んだみたいです。
なんだか長くなってきましたが、実は今日はもうひとつ、書くことがあります。今日、私と母とで、姉が住む、水俣に行ってきたのでした。姉は三年の予定で水俣に住んでいますが、その水俣生活の間は、「地域の若者」として思いきり、地域貢献することになるらしく、盆踊り、おみこしかつぎ、などなどいろいろな地域イベントに参加しなくてはいけないみたいなのですが、今日はそんなイベントのひとつ、「競り舟」に参加していたのでした。つまり、カヌー競争みたいなものですね。結果は残念なことに1回戦敗退で、敗者復活戦でもどうやらまけてしまったのですが、見に行った私達はとっても楽しみました。水俣は水俣病のせいで、よく誤解されがちですが、実は自然豊かなとても美しいところです。今日は真夏の空の下、真っ青な水俣川を若い人々が汗を流しながらカヌーを漕ぐ、という、とてもいいモノを見せてもらいました。同じく水俣に住む、5月に結婚したばかりの従姉にも会えたし、楽しい1日となりました。
今度ゆっくりと写真をウェブに載せたいと思っています。あー、ここまで書くのも結構疲れましたが、読むのも疲れたことだと思います。おつきあいいただいて、どうもありがとう!!

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