American Beauty (1999), (A-)
ゴールデングローブを取ったし、アカデミーにもいろいろとノミネートされているし、また映画館での上映が再開されたし、ということで見に行ってきました。ユニークな話の展開、分かっていたけれど意外な結末、数々の小さな工夫や伏線などが楽しかったです。でも、これがアカデミーを取るのなら、今回のアカデミーには大したライバルがいなかった、ということになるのでしょうか?私はアカデミーは「おりこうさんタイプ」の映画が似合うと思います。感動的、美しい、悲哀、などなど。コメディが入るとちょっとツラいのかも。邦題も「アメリカンビューティー」。
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映画はひとり$3.75という安さ。こう思うと、アメリカにいる間にせっせと、映画には通っておかないと!と思いますね。ミーハーの私としては押さえとかなきゃ、とばかりに見に行ってきました。帰り道に一緒に行ったAと、「なぜ”American”だったのか」ということを話してみました。結論は出なかったのですが、昨日の夜、寝る前にベッドの中でひとりでぼんやる考えていて、分かりました。映画の中に出てきた次の要素です。
- 家族愛
- ティーンエイジャー
- ゲイ
- 不倫
- 合理主義ビジネス
- リストラ
- ドラッグ
- お金
- 健康美へのあこがれ
- 同性、異性売春
- 高校チアリーディング
- チャイルドアビューズ(幼児、子供虐待)
- 家出
- 銃
- 殺人
- サイコ
- テクノロジー(デジタル)
- 「普通」への嫌悪
これらの要素が明るいコメディで彩られつつ、不思議な感じで話が進みます。だから、「アメリカン」なのかなーなんて思ってみました。単に”Beauty”ではなくて。アメリカならでは、という「日常」がどんどん出てきたのも意図だったのかも。主な登場人物全員が白人だった、というのももしかしたらわざとなのかもしれません。まぁ、よく分からないですけれどね。興味がある方は是非どうぞ。私個人としては、「アカデミー」というほどではないかも、という感じがしないでもないです。でもホントに今年は他にいいのがないのかなぁ?
追記(3/26/2000):今夜オスカーをとったのでコメント追加です。主演男優賞をとった俳優さんが嬉しそうで印象的でした。最後に、プロデューサーの方が、映画のテーマをスピーチしてたんですが、わたしがジャーナルでリストした項目ばっかりで、「やっぱりそうだったんだ!」と嬉しくなりました。まぁ、それを監督が魅せようとしたものなのだから、視聴者に伝わって当たり前なのですけれど。