ビタミン剤と心理的作用

またまた気付いたら月が変わっておりました。みなさんいかがおすごしですか?ゲストブックにお返事を書いていたら、Mさんに催促というかリクエストを受けていたので、こうして喜々として書いております。リクエストはやっぱりモティベイターになり得ますね。嬉しいもの。
ゲストブックといえばお気付きの方もいるかもしれませんが、旧友であるKくんが日曜日、昨日ですね、に会いにきてくれました。Kくんは若いですけれど福山雅治似のさわやかなヒトです。え?うーん、さわやかだっけ?うーん、表面はさわやかに見えます。少なくとも。


それで一緒にチャイニーズを食べにでかけていろいろお話したのですが、まあ、いろいろありますね。人生。彼はスポケンに住んでいるのですが、私はさ来週の木曜日にスポケンに行く用事があるので、そのときにベトナム料理屋に連れていってもらう約束をとりつけました。どうやらウマいらしいです。食べ物の話を聞くと、とりあえず首を何度もタテにふってしまう私。
最近は忙しいですね。認めたくないですけれど。例えば今週ですが、ワケのわからない宿題で自分の食べたものの記録を提出するのが金曜日、毎週1コずつ書かないといけないアブストラクト(ということは記事ももちろん読む)も金曜日、リストサーブのモニター記録を提出するのも金曜日と金曜日までのものがとりあえず3つですね。明日はディスカッションリーダーになる日なので、先週から今日まで必死で資料をそろえたりしました。トピックはビタミン剤の利益とリスク(Vitamin supplements from OTC preperations)です。OTCというのはOver The Counterの略で、つまり処方せんなしで買える薬などのことを呼びます。御存じの方も多いかとは思いますが、ビタミンというものは、足りなくても結構困るのですが、多すぎても困る場合があるんですね。食べ物を食べているウチは、ビタミンのとりすぎといってもタカが知れているんですが、ビタミン剤などを飲み始めると、信じられない量をとりすぎてしまう場合もある、ということで、それを私達栄養士はどのように扱うか、というちょっとコントラバーシャルなトピックを選んでみました。
わたしのビューポイントとしては、私は栄養相談をするときには、決して、ビタミン剤やミネラル剤をお勧めすることはありません。もちろん、ビタミン不足のヒトがビタミン剤をとることは、悪いことではないんですが、私はお医者さんではありませんから、「処方」のようなことは避けたいと思っているんですね。また、ビタミン剤をとっているヒトに「やめたほうがいいですよ」なんてことも、決して言いません。ビタミン剤を飲む、という行為には、不思議なことに心理的作用というものが働くので、それで健康を保っているヒトもたくさんいるし、私がそれをとめる理由はないからです。
でも、ビタミンのとりすぎというのはビタミンの不足よりもシリアスになる場合があるのは事実なので、そこをどうするか、というのが私のメインの考えです。明日のディスカッションでみんなが考えやアイディアを持ってくれれば、と考えています。
さて、心理的作用、と書いたのでちょっとそこを補強しておきますね。結構おもしろいトピックですよ。
例としてはビタミンCのお話。風邪の予防にビタミンCがいい、とか風邪をひいたらビタミンCをとるといい、とかいうのはひとつの有名な民間療法ですよね?でも、実は残念ながら、科学的根拠がイマイチ足りないんですね。もちろん、それを証明したかに見えるリサーチも存在しますが、それと同じ数だけ、それを打ち消すリサーチもあります。そのようなリサーチの中で、面白いものがありました。普通の実験のように、まずサブジェクトを2つのグループにわけ、ひとつは実験グループ、もうひとつがプラセボグループ(盲験というのかしら?)としました。そして実験グループにビタミンCを1日60mg与えて、もうひとつには何もあたえない、と「発表」してから実験を始めたんですけれど、実際のところは、全く逆にしていたんですね。実験グループになにも与えず、プラセボにビタミンCを与えていたんです。そして風邪にかかる数を1年間調べると、何とも笑えることに、実験グループ、つまり今までと何も変わらない生活をしていたグループの方が風邪にかかる割合が半減したんです。半減ですよ。ものすごいことです。そして、プラセボグループの風邪にかかる割合が何と70%も上がってしまったんですね。つまり、「ビタミンCをとっていると『思って』いたほうが、風邪を防止できた」という結論にいたったワケです。これが、私の言う、心理的作用。
実は恥ずかしながら、日本で栄養士をしていたころは、真剣にビタミンCはカゼに効くと思って、ヒトに勧めたりもしていましたね。あのころの自分の言葉を全部取り戻して埋めてしまいたいです。あー、恥ずかしい。知識がないって、一番恥ずかしいことですね。
さて、話を戻して、そして私は来週の金曜日までに仕上げなくてはいけないタームペーパー(6枚)があるのでそれにかなり時間をさいています。大学院への願書も仕上げないと。卒業アルバムへの写真はとりましたが、いろいろな申し込みがまだです。ね。やることいっぱい。
なるべく続けたいとおもっていますが、年内はちょっと厳しいかもしれません。あまりに更新してないようでしたら、Mさんのようにリクエストしてくださると、嬉しくて更新するとおもいます。どうかよろしくおねがいしますね。ではまた。

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