アメリカ横断記１３日目：テディルーズベルト国立公園

今朝は４時過ぎに起きるつもりにしていたのに起きたらなんと５時半。驚いて飛び起きてしまいました。あわてて準備してモーテルをチェックアウトしたのが６時過ぎ。ガソリンをいれてひたすらI-94を西へ西へと走ってきました。今日のお宿はモンタナですから今日１日でノースダコタを走り抜けなければいけません。

ちなみにノースダコタ州は私の中ではアメリカで一番田舎な州です。昨日泊まったファーゴという町が州で一番おおきな町らしいのですが、プルマンとモスコウを足したのよりちょっと大きいかな程度。まあ、あまり大したことないということですね。そしてそれはノースダコタの一番東側にあります。そこからほぼ直線であるI-94は本当に田舎も田舎、ひまわりとコーン畑と小麦畑のみ。ひまわりは今が一番キレイな時期なので走っていて気持ち良かったですけれど。途中ビスマークという町をすぎたあたりでまたもや時間がセントラルタイムからマウンテンタイムに変わり、１時間時間がもどりました。このとき時計は９時４４分をさしていたのですが、時計を戻してみて８時４４分。せっかくたくさん運転してきたのにまだこんな朝なのかと思うとゲンナリしてしまったのでした。
それからまた数時間走って、フリーウェイわきのサインで途中恐竜博物館があるという町があることを知ったのでそこでExitを出て行ってみました。個人でやっている博物館だったのですが、かなりイロイロありましたよ。そう、ここノースダコタは恐竜の骨や化石がたくさん発見されることで有名な地域でもあるんです。ひとり５ドルも入場料がかかったので「大したことなかったら怒っちゃうぞ」という気分だったのですが、いろいろなミネラルから琥珀、その琥珀に入り込んだ虫（ジュラシックパークに出てきたアレですね）、発光する石、植物の化石、昆虫の化石、巨大なT-Rexの化石など本当に貴重なものばかり。いいもの見ました。ところで一番上の写真はフリーウェイ走行中に途中で寄ったレストエリアで撮った写真です。周囲にあまりにもなにもないので撮ってみました。ちょっと写っているのは反対側の車線のレストエリア。それだけしか見えませんでした。でもこうして見てみると、ほとんど何も写っていないも同然ですね。
その町にピザハットがあったのでそこでお昼を食べることにしましたがまだ１１時過ぎで、お腹がすいていなかったんですね。それでどうしよう？とウダウダしていましたが、１１時半からバフェが４ドル９９セントで食べれるというのでそれを待ちました。と、ピザからブレッドスティック、サラダ、デザートピザ、なんでも食べ放題でちょっとうれしかったです。お腹いっぱいになるまで食べて、お腹がすいていなかったことなんて忘れてしまいました。
それからまた西へ。どんどんプルマンに近付いていきます。２、３時間走ったところに、ナショナルパークがあることを地図で見て知っていたのでそこに寄ることに。ただ、そのエリアに近付くにつれどんどん黒い重い雨雲も近付いていました。到着すると案の定そのあたりは大雨。稲妻も光って、インフォメーションセンターについたときには停電に、一時的になる始末。これまでこの旅行雨にはあまりふられずに楽しく過ごしてきたのですが、ここでついに雨か！とちょっとがっかりしましたが、神様はまだ見放していなかったようで、いざナショナルパークで入場料をひとり５ドルずつ払う段階になって青空が広がってきたのでした。山の天気はホント、こうですよね？
このナショナルパークはシオドーア（Theodore）ルーズベルトナショナルパークといって、あのフランクリンでないほうのルーズベルトさんがよく狩りに来ていたというナショナルパークなんですね。私がサウスダコタで往ったマウントラッシュモアの４人の大統領の彫刻の右から２番目のちょっと地味なお方ですね。まずはペインテッドヒルズという地層が赤や黄色になって美しい丘を見て、プレーリードッグの住処である平原を見て、バッファローはどこだ？とキョロキョロして探しましたがとうとう一頭だけ遠くに見えたものを写真に写してビジターセンターで古いフィルムを見てウロウロしているうちに、私は何がなんだかわからなくなってしまいました。そう、つまり寝てしまったわけです。次に起きたのはもうフリーウェイの上でした。しばらく走って今夜の宿であるマイルズシティに到着。ここにはマイルズコミュニティカレッジというとてもマイナーな短大があってちょっとだけ活気づいている町なのでした。ここのロードウェイインというモーテル（イン？）で一晩眠ったら明日は一気にプルマンです。そう、もう明日でこの長かった旅行もおしまいなのでした。