アメリカ横断記１０日目：ミシガンのカーフェリー

今朝は朝は３時半に目覚ましと格闘しながら起床しました。結局モーテルを脱出したのが５時前１０分くらい。そのまま勢いでひたすら西に向かって一直線。カナダとミシガンとの国境でこの旅行で４番目にみる５大湖のうちのひとつ、レイクユーロンをみながら橋をわたりました。簡単なイミグレーションチェックを受けてアメリカに再入国。途中数回しか休憩せずにミシガンを横断し、レイクミシガンの中央部に位置するルディングストンという町に辿り着きました。
ここから、予定としてはフェリーにのることにしていたんですね。そのカーフェリーは今の時期１日に２回ずつの往復しか就航しておらず、その夜の時間である７時４５分の便のチケットをとるために、私達はこんな早起きをしたのでした。その早起きも報われて到着したのが１時半すぎ。結構な数の人々が予約をしていたようでしたが、無事にチケットを買うことができたのでした。一安心です。上の左の写真がその船乗り場で撮った写真です。写っている船は乗った船にそっくりですけどちょっと違うもの。

ボーディングが始まる６時過ぎまでヒマになったのでコーヒーでも飲んでヒマ潰しをしよう、ということになって町に車をとめてぶらぶらしていると、発見しました。映画館です。ちょうどウマサーマンやショーンコネリーが出演しているTHE AVENGERをやっていたのでそれを鑑賞。ひとり$3.50というお得なお値段で映画を見ました。ウマサーマンはほんっとにスタイルがいいです。細いんですけれど、ガリガリではないし、足もキレイ。
それからKFCでパフェなんかを食べているうちに時間がすぎて車を船にのせる準備にとりかかりました。港でチェックインをすませると、何とこのフェリーでは自分で運転して車を船にのせるシステムではないということ。定められて駐車場に車をとめて、それから係のヒトが一台ずつ船に積んでいくのです。それで、「キーはつけたまま、窓を全開にしておいてくださいね」と言われてから私とAの不安なこと。だってほぼ全財産（大袈裟かしら？）が車にのっているのに、カギも開けっ放しで窓も開けっ放しで車を２時間ほど放置するんですからね。かなりトランクにいろいろ隠しましたがしばらく不安でした。
何はともあれ、人間サマもボーディングの時間になったので歩いて船へ。とてつもなく大きな船でしたが、ちょっとふるい感じでしたね。でも中は結構充実していて、ムービーラウンジやテーブルのあるラウンジもあり、デッキもキレイでなかなか快適でした。右の写真は船からとった日が落ちる前のミシガン湖。デジタルカメラだとやっぱり、限界がありますね。お値段も高かったのでまあ、それなりかもしれません。このフェリーについては、ちゃんとした、というか立派すぎるオフィシャルサイトもありましたよ。しばらくAの車がちゃんと船にのせられるかどうか確認のためデッキで時間をすごしました。私はマリークレールの雑誌とメアリーヒギンズクラークの “MoonLight Becomes You”を持ってきていたのでそれを読みながらトキを過ごしました。彼女のミステリーはかなり面白いです。私は本はスキですが、やっぱり英語となるとなかなか文学書は読めないのでこうして軽いミステリーを選んで読んでしまいますが、文学書と違って簡単だしすぐに本の中の世界に入れてラクです。この話はマギーという主人公が大好きだったステップマザーが殺されてしまうお話でたしか数年前にミステリの賞をとったとか聞きました。先月彼女の最新作である “Pretend you don’t see her”というのを読みましたがそれよりも面白い感じがします。
あれ、ちょっと話がズレましたがそれからイースタンタイムで夜の８時に船は港を出ました。到着先のウィスコンシンはイースタンタイムではなくセントラルタイムになるので早々と１時間時計を早めました。それで７時。船は４時間かかってそのウィスコンシンのマノトヲックというところに着いたのですが、もうクタクタでしたね。車が船から出てくるのと同時に車を受け取って近くのガソリンスタンドでコーヒーを飲んで休憩。それからしばらく西に向かって走るつもりにしていたのですが、１時間ほど走ったところのレストエリアで二人ともダウン。ついに眠ることにしてしまいました。私は眠気が先にたってまわりなんて気にしていられませんでしたがAはかなり気になったらしく遅くまで細々と中を隠す工作をやっていたみたいでした。