アメリカ横断記8日目:ナイアガラの滝

今朝は朝4時半に無理矢理起きました。この旅行は時間にあまり制限がないので、寝坊しようと思えばどうにでもなるのですが、今日だけは別です。あしたをちょっとゆっくりしたいために今日だけは強行軍でいかないといけない、ということに昨夜気付いたのですね。それでモーテルをチェックアウトしたのがまだ朝日もでていない真っ暗な御前5時半。


モーテルのロビーにあったオレンジジュースとグレープジュースにドーナツをいくつかもらってから出発、いざ、この旅行の最大のポイントであるナイアガラの滝めがけて走り始めました。そうなんです。この旅行の目的は「ナイアガラへ行く」ということだったんですね。本当だったら多分ずっと走りつづければ3、4日でワシントン州からニューヨーク州までは着くのでしょうが、こうしてイロイロと寄り道をしてきましたからね、ここまでなんだか長い道のりでした。オハイオを走り抜け、ペンシルバニアも抜け、ニューヨーク州に入ったときにはちょっと眠たいながらも感動でした。それから1時間弱でナイアガラフォールズという町へ。ここがあの滝のある町です。
印象としては、滝の目の前がステイトパークになっているせいか、あるいは私達が到着したのがお昼まえだったということのせいか、人々も静かに見ているという感じだったし公園もキレイだったし、私はその雰囲気を気に入ってしまいました。そして車をとめようとパーキングを探して道をまがったときに見えた、まるで白い煙りのような大きな水しぶき。感動してしまいました。あれがナイアガラだ!と思ってあわてて車をとめて、足早にゴーゴーと大きな水音のする方へ向かうと、どーん、でした。ナイアガラの大半がアメリカ側にあるため、逆に見るにはカナダ側からのほうが景色はよいといわれていますが、アメリカ側だってその迫力たるやすごいものがありました。もっと詳しく見よう、とすぐに展望台へ。
写真右はそのカナダ側からの展望です。2つとも見えてお得な感じですね?それでもアメリカ側の展望台へのゲートでひとり50セントはらって先へ行くと、こちらはもっとマシに滝が見えます。切り立った崖のようなところに突き出ているデッキなので、全体が見えやすいんですね。そしておきまりの記念撮影。それから私達はてくてくと歩いて、ゴートアイランドという島側へ橋をわたって歩いていきました。そこはちょっと流れの勢いがいくらか弱まったブライダルベール滝(とはいえやっぱりものすごい勢いですけれど)のある島で、Cave of the winds tour(風の洞窟ツアー)というアトラクションというか、ツアーですね、をやっているんですね。チケット売り場で5ドル50セントはらって中へ。荷物を預け、ヘンな皮製のスリッパのような靴を借り、黄色いポンチョをかりてエレベーターで下へ。約55メートルくらいおりて、それからそのブライダルベール滝の真下を歩くツアーへ。
そのツアーはハッキリいって短い短いツアーで滝の下にちょこちょこっと作ってある遊歩道を1周するというそれだけのツアーなのですが、ハリケーンデッキと名のついたところを歩いたときにそのツアーの人気のヒミツが分かった気がしました。そこから滝側を見上げると、まるでその滝が自分に向かってものすごい轟音とともに直撃してくるような迫力があるんですね。しかも、私達はもうずぶぬれです。ポンチョを着ていたのでいくらかマシでしたが、髪の毛からは水滴がポタポタ落ちてくる状態。例によってAはまたちょっと怖がっていたみたいでしたね。私はスキでした。こういうの。楽しかったです。ところで左の写真は、このナイアガラの滝の上流にこうして滝の直前で水に触れる事が出来る場所があったのでさわってみている私です。このままここに入って、流れに乗ってしまったらあの滝に飲み込まれて間違いなく死亡だわと思うとちょっとびくびく気味。
それから興奮さめやらぬまま歩いてカナダへ渡ることにしました。国境ではパスポートとビザの印鑑のチェックだけ。Aはこのまえの3月にバンクーバーに行ったときのビザが残っていたのですが私はその3月で切れていたので新たにハンコをいただきました。Canada, Niagara Falls.と書いてある印鑑でちょっと記念になって嬉しい私。質問もバンクーバーに入るときほどたくさん聞かれず、「アメリカで学生なの?」と言われただけ。AがYep.と答えただけで終わりました。かんたーん。そしてカナダでUSドルをカナダドルに換金しにカレンシーエクスチェンジへ。最近はUSドルは無敵の強さを誇っていますよね?だからここでもその強さを発揮して25ドルは1分以内に36カナダドルに変身。なんだか儲けてしまったような気がしてしまいます。
それから予定していたMaid of Mist Tourというものに参加するためチケットを購入。ひとりカナダドルで10ドル10セント。これは船にのってなるべく滝の近くまでいってそのスゴさを実感するというものですが、またもや青いポンチョをわたされてばっちり着込んだにもかかわらずずぶぬれになりました。とくに、奥のカナダ域にもなっている滝のほうの勢いがすごかったです。視界は水しぶきで真っ白になるし、話す声も大声になって、しかもそれが相手に聞こえないくらい。すごかったです。左の写真がその船の乗り場です。みんなで青いポンチョを着て乗り込んでいるのが分かっていただけるかしら?
そして、左がずぶぬれになったAさん。逆光でちょっと見づらいですけれど。それからでてきてからテラスでちょっと休憩してまたもや絵葉書などを購入。子供がもっていたいろとりどりのくるくるキャンディがものすごく羨ましくなってそれも購入。子供以外は買ったりしていなかったので買うのが恥ずかしかったですけれど。このキャンディは、そうですね、強いていえば、長崎のヒトは御存じかもしれませんが中華街に売っている「ぐるぐる」という揚げ菓子に似た形をしています。味は単なる甘いキャンディですね。
それからまた歩いてアメリカに戻ってきて(今回のチェックも座っている男のヒトが”Students?”と聞いただけで終わりました)、Aがちょっと地質学博物館に行きたいというのでそこへ。滝の歴史や岩の種類や化石などを勉強させられて帰ってきました。ファクトリーアウトレットなんかも見ましたけれど、あんまり良いモノもなし。午後3時半頃に駐車場を出て、今夜のモーテルへと向かいました。バッファローという町にとったモーテルですが、ホテル並みにキレイなところです。今夜はゆっくり眠って、明日にそなえます。明日は楽しみにしているカナダのトロント行きです。おやすみなさい。

飲食費 観光費 ガス代 お土産 モーテル代
Dunkin’ Donuts $3.23
Pop Canada$2.25
Taco Bell $11.30
Toll Way (NY) 2.10
Parking (Niagara $4.00)
展望台 $1.00
Cave of the winds $11.00
Gate $1.00
Maid of Mist Tour Canada$20.20
Geological Museum $2.00
BP $7.00 PostCards $4.24
Candy + Card Canada$3.37
Super 8 Motel $60.97
チップ $1.00
本日の出費:今回はカナダドルを使っていて面倒なので、換金したUS$25.00と残りで計算すると$108.84+$25.00になるから、えっと$133.84ですね。ひとり$66.92。

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