統計の問題と、溶けてしまった湖

実は14日の朝にコレを書いています。今夜も日記は書こうと思っているので、一応昨日の日付ということにします。 とりあえず最近のことから。
まず今週は、春休み前の1週間ということなので、テストばかりでした。といっても、2コですけど。その2コが大きかったんです。木曜日にあったのが、統計学のクラスのテスト。私は去年の冬に統計学のクラスは取っているので割になれているのですが、そうですね、参考までに1問書いておきます。つまんないヒトは読み飛ばしてください。


A wildlife biologist studying pheasant ecology in Eastern Washington is concerned over the predominance of male pheasants seen in his weekly survey counts. Sex ratios for a healthy population should be 50% mali / 50% female. To test his hypothesis that the pheasant population is skewed in favor of males the biologit sets out 30 pheasant traps and records 19 males and 11 females captured. Using the data collected by the biologist and alpha=0.05, test whether the biologist’s concern is warranted.
(イースタンワシントン大学でキジ(鳥)のエコロジーを勉強している野性動物学の生物学者が、彼の1週間単位の数のカウントでオスのキジの方が優勢であるかもしれないことに気付いた。性別の割合はオス50%メス50%であるほうがいいとされている。この学者の「キジの性別の割合が歪んでいる」という仮説をテストするために、30コのワナをしかけて、19羽のオスキジと11羽のメスキジを捕えた。このデータをつかって、係数アルファ(統計学用語)を0.05としてこの生物学者の考えが証明できているかどうかテストしなさい。)
と、こんな感じですね。まあ、むずかしく考えると、どこまでも難しくなってしまうので大変に見えるかもしれませんけれど、これは割に簡単な問題です。まず、大事なのはハッキリいって数字だけです。私の解き方としては、まず、この生物学者の目的を考えます。だいたい、キジなんてたくさんいるものだから、全部を数えるのはムリなんですね。だから、サンプルをとるわけです。そのサンプルが、ワナの数である、30になります。そして、興味をもっているのは、「オスキジ」だけですよね?だから、興味があるカズが19です。
n=30
s=19
次に、まずこの学者の仮説を書きます。統計学というのは、「信じたい仮説の逆の仮説を却下することによって、信じたい仮説を証明する」という学問ですから、まず、逆の仮説(ナルハイポシシスとよばれる)をたてます。
全体のオスの数は、50%以下ある。(逆の仮説)
そして、信じたい仮説(アルタネイティブハイポシシス)をたてます。
全体のオスの数は、50%を超えている。(信じたい仮説)
サンプルである30羽の50%というのは15羽ですよね?だから、式にすると、
Ho (Null) = u < 15 Ha (Alt) = u > 15
となるわけです。ここで、統計学用語のアルファというのは、そうですね、どのくらいの誤差をよしとするか、というところでしょう。今クラスでやっている範囲としては、0.05と0.01しか出てきません。0.05のほうが、誤差を結構許すことができて、0.01のほうが、厳しい基準になります。これで、出てきた全ての数字がどう動くか分かります。
ここからは、つまんないので書きませんが、だだだーっと計算すると、何と!答えは、「逆の仮説は却下できない」ということになるんです。いやあ、おもしろいですよ。少なくとも私にとっては。だって、19羽と11羽で、あきらかにオスの方が多いではないですか!でも、この統計学的には、却下できない以上、この生物学者の考えを証明できない、ということになるんです。計算や考え方などに興味がある方は、この日記の下のほうにあるフォームにメールアドレスを書いてくだされば、お送りいたします。
というわけで、こういった感じの問題がだいたい、15問くらいかな?そして、統計学用語の定義を書く問題がだいたい10問くらいでました。実はこっちのほうが、大変だったりします。私には。
これが木曜日の試験でしたね。木曜日は他にもイベントがありまして、例の、5週間のプログラムで来ていた、関西外大の生徒さんたちのファイナルパーティでした。そう、実は昨日の金曜日に彼女たちは帰国してしまったのでした。トキがたつのははやいです。私は何気なく、そのパーティに参加したのですが、やっぱり結構悲しいというか、さみしいモノですよ。毎日顔を合わせていたレベルAの学生たちなんて、「まさみさーん、元気でねー」なんて言ってくれるから。
そうそう、彼女たちにコンピューターのクラスで作ってあげたホームページがあるので、興味のあるひとは見てやってくださいませ。レベルはDまであったんですけど、AからDに行くにつれてレベルが上がってますので、その内容も照らし合わせてみると、私には結構おもしろかったです。全部、しっかり読んでしまいました。まあ、多少のグラマーミスは大目に見てあげてくださいませ。レベルDのページは、まあまあですよ?
さて、昨日の試験が大変でした。FSHN 430というクラスで、実はこの学期で私にとって一番重要なクラスです。テストは脂質とタンパク質の代謝についてでした。合計80問くらいでしたね。これについては、また後日に詳しく書きたいとおもっています。
さて、その試験が終わったのがお昼の12時だったんですけど、この関西外大のプログラムもおわったし、語学学校の方はすでに春休みだし、さあ、私にも春休みが待っているだけなんです。ということで、とりあえず、ドライブに行ってきました!行く先は、スプリングレイク。そう、最近アイスフィッシングに凝って毎週行っていた湖です。でも今回は釣竿なしです。どうしてだと思いますか?
それもこれも、何と先週の土曜日は氷点下を下回っていた気温が、この3日くらいで一気に上昇してしまって、昨日のお昼には私は半袖のTシャツでだらだら汗をかくくらいの温度になってしまったからなんです。そうです。スプリングレイクに氷がはってる可能性が限りなく0に近いと思ってしまったんですね。そして、行ってみたら、案の定、何とボートをこいでいるヒトまでいました。たったの1週間で、氷の上を歩けた湖がこんなことになるなんて。結構ショックです。で、途中のスーパーで買ったクロワッサンとスナップル(ジュース)を、その溶けた湖を見ながらいただきました。残念。アイスフィッシングのお楽しみはもう、来年を待つしかなさそうです。そんなこんなで、もう春休みに突入しています。今日はいまからスポケンに行ってくるつもりです。

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