ニジマスアイスフィッシング

今日はプロダクティブライフを送ってしまいました。まず、いつもメールを下さる大阪のHさん、先日メールに書いたことは幻だと思ってください。ええ、釣りは寒すぎてまだダメ、というくだりのことです。実は今日、アイスフィッシングに行ってきたんですねえええ。いやあ、楽しかったです。時間がなくて、たったの1時間半しか釣りをしてなかったんですけど、あんなにはしゃいだのは久しぶりでした。私は釣りが好きだ、といいつつ結構初心者なんですけど、というのも、釣りのやり方を知ったのはたったの1年前なんです。で、アイスフィッシングなんてやったことはもちろんない。でも、テレビとかで、タマに氷に穴をあけて釣っているヒトなんかを見ますよね?それで、「いやあ、寒そうだー」とかそういう感想しか抱いていなかったんです。

ところが、金曜日にバイト(12時から1時までのコンピューターラボのオープンアワー)をしていて、1時からのバイトの為にやってきた、Alexが釣竿を持って現われたんです。何気なく、「釣りに行くの?」みたいなことを聞くと、なんとここから30分くらいのところで、アイスフィッシングができる、と言うではないですか!私は即、興味をひかれました。場所を聞いて、「絶対行こう」と心に固く誓いました。

でも実は今朝まで、半信半疑だったんですよね。だって、いくら寒いプルマンとはいえ、日中は50度(摂氏10度くらい)はあるんですよね。氷の上で釣りができるとは思い難いではないですか。確認の為にもう一度、Alexにわざわざ電話して、「昨日どうだった?氷あった?」というようなことを聞くと、「10匹、マスがつれたよ」というお返事。うーん。やっぱりまだ信じ難い。でもとりあえず行ってみよう、ということになって車を走らせました。場所はスプリングレイク。アイダホのスプリングバレーというところにある小さな湖です。ここ、プルマンから、アイダホのモスコウという町まではだいたい8マイルくらいなので、10分強で行けるんですが、そこでライセンスを買って(そうです。釣りにはライセンスが必要。しかも、釣る場所の州のライセンスを持っていないとダメなので、私のワシントン州のライセンスではダメなんです)7ドル。高いですよ。これは。だって、ワシントン州のライセンスは、シーズンライセンスでたったの17ドル。アイダホでシーズンライセンスを買おうとすると、50ドル以上するんです。だからデイパス(1日ライセンス)を買ったんですね。7ドルはちょっと痛い。ビンボウ学生ですから。

そこからさらにトロイハイウェイと呼ばれる、アイダホ州道8号線に乗って、人口1000人もいないトロイという町を通過してからすぐにそのスプリングレイクはありました。出発したときのプルマンの気温華氏48度。でも、信じられないことに、スプリングレイクは真っ白でした。そう、全て氷で覆われていたんですね。車をとめて、釣竿を抱えて、さっそく湖の岸まで行きました。が、遠目でガチガチに見えたこの湖も、岸はやっぱり溶けています。勇気がなかなか出ずに、しばらく湖を見つめてしまいました。あははは。

と、思いきったように、一緒に同行してくれたAが、突然ザクザクと湖に入っていきました。もとい、湖の上を歩き始めました。私はそれを見ているのさえも怖かった。でもやっぱり釣りはしたいんですよね。葛藤いたしました。Aが、たくさん穴を発見した(前日や前前日に釣りをした人が掘ったのでしょう)ので、私も心を決めて、そこまで歩くことにしました。日が高くて、表面がうっすら溶けているのが歩いた感触で分かるので恐ろしいことこの上なかった。で、サーモンエッグ(イクラですね)で釣り始めました。その時すでに午後4時半近かったと思います。アタリは合計4回。1回目のアタリではなんと、氷の表面までニジマスの腹が見えました。が、氷の穴が小さすぎて、表面まで魚を引き上げることができず、四苦八苦しているうちに逃げられてしまった。あとはサーモンエッグだけを奪われる、という失態つづき。

冬なので湖の底でじっとしているであろうニジマスにいろんな方法でアタックしたんですけどね。5時半になると、辺りはすっかり暗くなってしまって、しかも全てが氷でしょう?そうです。死ぬほど寒くなってきたんですね。あんなに寒いと、思考能力が停止しますね。「帰らなくては」とさえ思わずに、必死で糸をたらしていました。Aが、「帰ろう」というので仕方なく岸に向かって歩き始めたのですが、ここで第2の恐怖。昼間溶けかけてなめらかになった氷の表面がつるつるつるつる。いやあ、コケなくてよかったです。湖の表面を歩いたことなんて本当に生まれて初めての経験だったので、とにかくはしゃぎました。写真もたくさん撮りましたので今度紹介しますね。Aはもともと釣りには殆ど興味がない人なんですけれど、今回のは釣れなかったにもかかわらず、かなり楽しかったみたいです。「来週の土曜日も来よう」と、帰り道にさっそく言っていたくらいでしたから。来週の週末はウチに来るとマスのマリネをごちそうします。乞うご期待。

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