ローズボウル旅行(3)

朝です。4時50分。15分くらいに起きました。今日もわりとロングドライブです。近くのシェブロンでガソリンを入れて、朝ご飯にマフィンと、コーヒーでも買って、出かけます!
7時20分です。ようやく空が明るくなりました。暗いうちは霧がすごかったのですが、それもだいたい晴れて、遠く先の方にもやのように見えるだけになりました。周りはものすごい田舎です。何もありません。タマに牛や馬がいます。相変わらずアイファイブを南下しているのですが、交通量はわりとありますね。みなさんロスに向かっているのかな?そんなことないか。


ロサンゼルスまであと283マイルです。お昼過ぎくらいには到着することでしょう。私たちはまず、ローズボウルのあるパサデナに行って、チケットを指定席チケットに交換しなければなりません。そして、アナハイムのリザーブしてあるモーテルに向かいます。Aが「ロスに来たからには吉野屋の牛丼を食べたい」といっているので、今夜はきっと吉牛でしょう。
時は過ぎて今午後の4時になりました。忙しくてしばらくマックをさわることもできませんでした。小さな峠をこえて、マジックマウンテンを右手に見ながらアイファイブをさらに南下するともう私たちはロスにいました。午前11時くらいだったと思います。まず、チケット交換の為にパサデナに。走りながら、日差しは強いし、車の中で汗だくになってしまいました。が、私たちは、外は結構風も吹いていてそんなに暑くもないだろう、なんて考えていたんですね。でもいざローズボウルに着いて、面倒なパーキングをしてから外にでてみて愕然としました。真夏の暑さです。Aは調子にのってTシャツと短パンに着替えていました。私も半袖。
これは後で知ったことですが、何とこの時間、ロスは28度だったんです。まさに真夏。私たちはたった8度のセーラムで、あたたかい!なんて感じていたんですが、こうして同じアメリカ国内で、たったの3日でこうも違う気候の中に身を置くと、体がついていかない、といった感覚を自分でも感じることができます。いいなあ、気候がいいというのは。
さて、ローズボウルはお祭り気分も最高潮といった感じで、うちの大学の見慣れたマーチングバンドはいるし、チアガールたちもたくさんいるし、ちょっとしたファーストフード系の出店は出ているし、ローズボウル記念品屋さんもたくさん。フローズンレモネード(3ドル)を買ってちょっとウロウロしているうちに、こっちまでウキウキしてしまいました。そして、いざ指定されていたBゲートに行って、学生証とチケット交換用のチケットを交換しようと短い列に並ぶと、いましたいました。怖そうなお兄さんたち。
「チケット買うの?」
「売る気はないの?」
などと声をかけてきて、ノーノー、と首を振ると、驚くべき値段をふっかけてきました。その値段、1000ドル。13万円くらいですね。キャッシュで買い取る、というのです。思いもかけない値段に、思わず笑いながら、「私たち、ゲーム見たいから」とはっきり断わると、さらに、「では1100ドル」と言ってくるんです。たった75ドルのチケットが、ふくれるものです。「キャッシュだよ、現金いま見せてもいいよ」なんて結構しつこい。そうまでして買い取ろうとする、ということはその倍くらいで売れるのでしょうか?分からない世界です。
その人たちを振り切って、車に戻るとまだ、12時15分。予定よりもずいぶん早く着いてしまっていたんですね。そこで、私たちは、夕食のはずだった吉牛をランチにすることにしました。去年、ロスには来ているのでAがだいたい道を把握していて、さっさとサンタモニカ大通りへ。4ドルちょっとで牛丼とお味噌汁と飲み物をいただいて、満腹。まだまだ時間があったので、田舎者のおのぼりさん根性を丸だしにすることにして、ビバリーヒルズのロデオドライブでウィンドウショッピングすることにしました。
2時間タダというビバリーヒルズ市運営のパーキングロッドに車をとめて、高級ブランドのお店をはしごする私たち。に、にあわない。でも、たくさんうちの大学のTシャツや帽子を身に着けた人がいて、お互いに”Go Cougs!”なんて声をかけあっていて、微笑ましい感じでした。が、バカなAは、紺色に黄色の刺繍のついたナイキのTシャツを着ていたので、きっとみんなにミシガン側だと思われたことでしょう。紺色と黄色はミシガンのチームカラーなのです。
道をぼんやり歩いていると、やっぱりたくさんいますね。アジア人。そして日本人。カルティエやシャネル、セリーヌやアルマーニの大きなバッグを方からかけて、キレイな服を着て、日本人は地味な顔をしているけど、やっぱりお金持ちですね。私と同じように留学している友達は、こういう日本人観光客に対して否定的な人が多いですが、私はそれはそれでいいのではないかな、と思います。だって、お金つかうのって、結構楽しい時ありますよね。キレイな物を買うときって、やっぱり嬉しいものです。だから、お金もっている人は誰からもとがめられることなく、お金つかっていいと思うんです。
私はお金もってないから使わないだけ。もし宝くじなんかで1億とか当たったら、私だってバンバン買い物します。妬んだりはしないけど、やっぱりああいった所でキレイな物を買っている日本人を見ると、正直にうらやましいです。まあ、それはさておき、歩いていると、後から、「Mimi, Mimi」(私のアダ名)と呼ぶ声が聞こえてきたので、ん?こんなところで、誰だろう、と振り返ると、同じ大学の、クッカイというタイ人の女の子でした。いえ、正確に言うと、大学ではなくて、彼女は大学院に行っているんですけどね。彼女はロスの友達を訪ねてここに遊びにきているとのこと。いやあ、こんなところで知り合いに会うなんて、ちょっとびっくりしました。
そうこうするうちに、2時間が過ぎて、私たちはモーテルにチェックインするために車に戻りました。予約してあるモーテルはアナハイムにあります。1時間もかからずに着くでしょう。そう、アナハイム。ディズニーランドから1ブロック先にあるモーテルです。明日は大晦日ですものね!カウントダウンが待っているんです。
モーテル到着しました。今ちょうど午後6時。アイファイブ(いえ、ここではアイファイブの通称はサンタアナフリーウェイというみたいですね)がすごく混んでいて渋滞の中を進んできたんですね。きっと帰宅途中のパパたちの車がたくさんだったんでしょう。これからどうするかというと、とりあえずお腹を満たさなければ。何だかそればっかりですけど。
ということで、近くのタコベルに行って満たしてきました。店員さんは全員ヒスパニック系で、スパニッシュを話しています。そうでした。去年の夏、ロスに来たときもそう思ったのでした。思い出しました。カリフォルニアにはたくさん、移民がいるんですよね。そしてそのあと、ディズニーランドに歩いて行って、明日のチケットを買ってきました。明日の朝並んで買うのはちょっとダルいから。何事も順調で、怖いくらいですね。まだ8時半ですけど、もう寝ます。明日は早起きしてこのモーテルにくっついているランドリーで洗濯をしてから、8時ごろ、ディズニーランドの開園に合わせて出かけます。明日もハードです。

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